オジサン NOW

還暦過ぎたオジサンのつぶやき

「家周りの大掛かりな修繕」

■人も家も共に劣化

我が家も築28年ということもあって、あちこちが老朽化で修繕が必要になっている。家の中の壁紙もくすんできてるし、木の窓枠などはカリフォルニア仕様とか言っていたが、この寒冷地では全く不適格だった。上下開閉方式の木枠の窓は、隙間が空いて冬季間は冷たい風がビュービュー入り、結露もすごくて、あっという間に木枠が黒カビだらけになった。全部屋だ。

トイレの床や洗面所の床も、傷んできた。それらも、いつかは自分の手で張り替えたりしたいと思っている。そして、家の外回りの修繕だ。これがヒドイことになっている。金があるときは.、すぐ業者を頼んでいたが、今は金がないのでそういうわけには行かず、全部自分でやらなければならない。

数日前、隣や裏の親しい人達3人と偶然、外で話をする機会があった。そのときに、お互いの家の劣化と修繕などについて色々と話した。その人達の家は、自分よりも1年前に家を建てていて、ほぼ同じ年数が経っている。隣の人は自分よりも3つ年上で裏の人は6つ年上だ。2軒隣のSさんは、まだ55歳だ。年寄り3人は、もう何年生きられるかということで、同じように家の整理を考えている。

        

■タイルもボロボロと剥がれ

隣の人も裏の人も、やはり玄関のタイルが剥がれて来て、自分で修繕したりしていたので、同じなんだなあと納得した。Sさんは元は外壁の専門業者で「コーキングは10年で劣化するから、やり直しが必要なんです」と言った。そんなことは我々は知らないもんだから、約30年近くも放置してタイルがボロボロになってから、焦っている。

外回りの劣化がひどくて、玄関を出た階段のタイルがボロボロと崩れ落ちて来た。これは、タイルとタイルの隙間に塗っているコーキングが年数と共に硬化し、ヒビが入って割れて来たからだ。その隙間から雨などの水が入り、冬季間に凍って内部から膨らみ、タイルが剥がれる。

この補修はどうしたら良いかとSさんに聴いたら、「うーん」と言って少し考えていたが、難しいなあと言っていた。その他にも、隙間が空いているタイルに、コーキングもしなければならない。でないと、次から次とまたタイルが剥がれて来る。

       

    

 

■コニファーも枯れて来た

それと、玄関前に木のコニファーを植えたところのレンガが、コニファーが成長するにつれて動き出して、ガタガタの不揃いになった。ずっと木の柵をしていたが、ペンキの塗り替えを数年おきにやらなかったので、ボロボロに腐っている。この柵が壊れたので外したら、このレンガのガタガタがもろに見えるようになった。

Sさんに実際に我が家の状況を見てもらって、どうしたら良いか聴いてみた。まず、コニファーのところのレンガだが、これは直すのは大変だし、それよりもコニファー自体がほとんど茶色になって枯れているという。2年前にコニファーの枝が道路にはみ出していたので、思い切って上や横の枝をかなり切り落としてから、一気に枯れたようだ。

それで、コニファーを切った方が良いと言う。そして、根っこを引き抜こうとすると大変な作業になるし、恐らく歩道の方にまで根がはっているだろうから、歩道の舗装まで剥がすことになるという。そうなったら大変だ。これは市の管轄だ。ということで、木の下の方から切るしかない。そうしておけば、木は死んで、根もそれ以上伸びないという。それから下のレンガを揃えたらいいと言う。  

           

 

■コニファーも廃棄、自分ももうすぐ…

まず、枝を切って落として、最後に木本体を上から少しずつ切り落とすことになる。市の指定の大きなゴミ袋で、30袋以上になるだろうな。枝は燃えるゴミ、木本体は燃えないゴミで出すことになる。それにしても、買ってきた時は背丈が2m以下で、我が家のワゴン車に積んで持って来たのに、あっという間に上の電線に届くようになった。

これまで我が家の歴史を共に歩んできた、コニファー君だ!切って廃棄するのは、残念だが仕方がない。俺も、もうすぐ廃棄になるからね。ということで、これから冬になるまで、家周りの修繕をボチボチやって行こうか。

「すごい本(漫画)を見つけちゃった」

■変な臭いがするぞ!

今回、やはり職業関連の本だが、すごいのをAmazonKindle読み放題で見つけた。「不浄を拭う(ぬぐう)ひと」という題名で、作者は「沖田×華 おきたばっか」という、変わった名前の女性漫画家だ。本の内容は、「特殊清掃員」という仕事の色々なエピソードで、遺品整理やゴミ屋敷の清掃、そして亡くなった人の部屋を現状復帰する仕事のことを書いている。この、亡くなった人の部屋を清掃する「特殊清掃」の話が、想像を絶するすさまじさ。

今、自分が勤めているマンションは2年目になるが、入社した当初から異様な臭いのする階があった。とにかく、今まで嗅いだことのないようなすごい臭いで、その階は全部で6室あるが、その内の1部屋が臭うのだ。それをもう一人の管理人に話したが、「俺は何も感じないけど」という。他の部屋の入居者も、なんともないのかと不思議だった。

自分の鼻がおかしいのかと思って、いつもゴミ整理などを手伝ってくれる入居者のオバサンにその話をしたら、いきなりその階に行った。そして、顔をしかめて「すごい臭いだねえ!何の臭いだろ?」と言う。やっぱり、俺は正しかった。そのオバサンは、その後も臭いがずっと残っていて、昼飯を食べれなかったそうだ。この部屋は、相変わらず、今も臭っている。

 

           

■デリケートな人は読んではいけません

そんなことがあったので、この本の話にはすごく興味が湧いた。亡くなった人の部屋の復帰という清掃は、発見から日にちが経ってから、親族や部屋のオーナーなどから依頼されることが多いそうだ。だから、発見が数ヶ月とかになると、もう遺体はドロドロだという。これ以上は、デリケートな人なら気絶するかもしれないのでやめるが、もうとにかくすごいことになるようだ。知りたい人は、本を読んでくれい。

この本を読んでいて、自分はどんな風に死ぬのだろうかと考えた。子供達や他の人にも迷惑をかけたくない。孤独死だと、日々が過ぎるほど腐敗がひどくなり、後の清掃が大変になり、清掃費用がかなりかかるようなので、出来るだけ発見が早い方がいい。自分1人になったら、子供達や誰かに定期的に連絡を取ってもらうシステムとかを考えなければならない。そういう点では、老人ホームや病院で死ぬのがいいのか。

他にも、この本では色々な話に展開して行き、感動する話もあって面白い。「デリケートな人は、読んではいけません!」と言うと、いっそう読みたくなるだろう。(笑) 例の如く、途中から有料になるが、かなりの話まで無料だ。漫画の絵も見やすくて読みやすくて、あたたかくて好きな絵のタッチだ。この作者の本を調べてみたら、すごい本でどれも面白そうだ。ちなみに、この作者の経歴もすごい。(笑)

 

         

 

「楽な仕事は、ないなあ」

55歳からパートの仕事に出て、すぐ腰を痛めてから休むことも出来ず、ずっと無理をして働いていた。腰の痛みに耐えきれず、辞めてはすぐ勤めて、ということを繰り返し、今まで実に15回くらいパートの仕事を変わった。腰に負担のかからない楽な仕事など、事務職以外にはまず無く、体を休めることも、仕事を選ぶこともなく、とにかく採用してくれる仕事に就いた。

だから、同じような仕事ばかりでなく、色々な仕事を体験した。他にもやってみようかという未知の仕事もあったが、それでもこれは自分には無理かなと思うのは除外した。しかし、最初の頃は、或る程度、仕事を選ぶこともできたが、65歳になると急に「65歳以下」という制限の求人が増えたので、応募できる求人が少なくなった。それが最近、その制限がなくなってきた。

不思議なのは、色々な仕事をやって来たが、そこでまた働きたいという職場がないことだ。老人ホームの受付が一番、肉体的には楽だったが、段々とボケも加速して行くような気がした。残り少ない時間を、こんな風に何もしないで良いのだろうかと空しくなった。それにしても、少しでもハードな仕事なら、楽な仕事に就きたいといい、楽な仕事なら空しいと言うのだから、我ながら勝手なものだ。

 

        

いずれにしても、「どんな仕事でも、楽な仕事はないな」というのが実感だ。どの仕事も一長一短がある。ただ、今考えても「あのとき、辞めて良かったなあ」と思う仕事もたくさんある。向き不向きもあるのだろうし、良い会社か悪い会社かということもあるのだろう。人間関係にも大きく左右される。今の仕事が、一番長続きしているので、今のところは一番いいような気がする。

「隣の芝生はキレイに見える」ではないが、他の仕事は楽そうに見える。「交通誘導員」の仕事も車の中から見ていると高齢者ばかりで、楽な仕事なのかなと思いながら、いつも見ていた。それと、マンションにも来る「ガスの検針員」だが、この仕事は主婦がよくやっていて、過去にこの仕事が楽そうなので、やってみようと思ったこともある。

しかし、今回、Amazonの読みたい放題の本に「交通誘導員 ヨレヨレ日記 漫画」というのが、無料であったので読んでみた。想像以上に、大変だなあと思った。トラックの運転手に文句を言われるわ、一般のドライバーにも文句を言われ、嘘も言われる。そして、各工事現場に派遣されるので、意地悪な会社の人などに理不尽なことを言われたり、やらされたりする。

「メーター検針員 テゲテゲ漫画日記」というのも無料で読んだが、これも検針先で文句を言われるし、会社からの冷酷な指示などで大変だ。これなら、自分の仕事の方が、まだマシかもしれないと思った。でも、その仕事の人達が、自分の管理人のエピソードを聴くと、同じように「俺の仕事の方が、まだマシか?」と思うのかもしれないな。楽な仕事は、ないな。

「婚活の本、かなり面白い」

なんとも金のかかること

「アラフォー男が婚活してみた件」というAmazonの読み放題の本を読んだが、面白くて夜更かしをしてしまった。作者の2年半に渡る婚活の記録だ。作者は39歳で、一流機械メーカーに勤務しているが、40歳になったら結婚は難しくなると思って、婚活を始めることにしたという。2年半、婚活を続けて結婚したということだが、それまでに数十人と見合いをしている。

自分も見合い結婚で、父の知り合いの紹介だった。見合いらしいのは、全部で3回ほどした。1回目は向こうから断られ、2回目はこちらから断り、3回目で結婚に至った。この作者は東京在住で、そんな大都会で婚活をしたからだろうが、すごい金がかかっている。今回の婚活の本を読んで、これは大変だなと思った。

まず、結婚相談所に申し込みをしてから、見合いを都内の五つ星ホテルのレストランなどの高級店ばかりで飲食したので、1年半で預金の200万円を使い切り、結局、婚活が終わるまでの2年半で約300万円を使ったという。この作者は、一流機械メーカーに勤めて、39歳という年齢もあり、年収が800万円もあったので、なんとかなったのだろうけど。

         

■なにが失礼なのか、分からん!

婚活とは、こんなに金のかかるものなのか。某大手の結婚相談所の加盟店では、高級店ばかり予約されて、その後、20~30分後には断りの連絡が来ることが多かったという。「高い飲食代をおごるために、見合いをしているのか」とバカバカしくなり、その結婚相談所はすぐやめたという。

そして、婚活した相手のことを色々と書いてあるが、これが非常に面白い。もちろん、作者側からの感想で、相手側からの感想もあるのだから、どっちが正しいとかいうことではない。とにかく、本当に色々な人がいるもんだなあと感心した。

こちらは普通の会話だと思っていても、相手にしてみると失礼だと思って機嫌が悪くなり、後で仲介の結婚相談所の方に、苦情を言ってきたりする人もいるという。「上から目線で失礼だ!」とかもあったそうだ。 自分がこの作者の言っていることを見た限りでは、どこが失礼なのか分からなかった。どの言葉がダメだったのか、どんないい方が悪かったのか、どんな態度が悪かったのか、作者も分からないという。

 

           

 

■色んな人がいるもんだあ!

結婚相談所の見合いは、ほとんどが男性が飲食代をすべて払うことになっているそうだ。それで、作者が先に払ったり、僕が払いますと言っただけでも、後で何人かが結婚相談所に、これまた苦情を言ってきたそうだ。女性の方も、結婚相談所で男性が払うということを聞いているはずだろうし、言い方が悪かったのか、随分と難しいんだなあと驚く。 

待ち合わせの時間に、かなり遅れて来る人もいて、連絡もなく平気でいる人もいて、電話をすると家に居たという猛者もいたそうだ。ある人は、両肩に買い物袋をたくさん下げて「買い物のついでに来た」と言ったそうだ。最初から、見合いする気じゃないのだろうか。こんな人を気に入る人が、いるのだろうか?

会う日時について打合せすると、いつも同じホテルで2時間おきの時間を指定して来る人もいるという。「10時と12時と14時なら、空いてる」と。 1日に何件も見合いの掛け持ちの約束をするらしい。作者も見合いをしているときに、相手が最初から時間ばかり気にしてイライラし、怒ったように帰ったという人もいたそうだ。次の見合いの時間に間に合わないと、苛立っていたのだろうと。

 

         

 

■💩ウ〇コ臭いって…。

見合いの写真と実物がかなり違っていて、待ち合わせの場所で見ると、写真とどうしても違うと思って、何度も確認したということも多くあったそうだ。それは相手も同じで、「写真と違う」とクレームがあって、作者も写真を取り直したという。写真よりも実物の方が良いということは、まず無いようだ。女性の場合は、写真よりもかなり老けていることも多いという。

少し親しくなって何度か会って、冷静に相手のことを見てみると、首筋や顔にしわが結構あったり、口臭がすごくて💩臭く、それで断った人もいるという。どんな美人でも、口臭がひどいと台無しだ。自分もそんな人に、今まで何人も会った。自分も30代の頃、父親に「お前はひどい口臭で、💩臭い!」と言われたことがある。ウ〇コ臭いって、どんな臭いだ。💩か。

等々、まだまだ面白いことが書いてある。本人達は、真剣そのものなんだけどね。それにしても、2年半の婚活で300万円も使ったというのはすごいけど、まあ、結婚は一大事業だからなあ。それだけの価値があるのかもね。でも、すぐ別れたりしたらもったいないな。この作者も良い人と巡り合えて、今は子供も1人いるようだ。末永く、幸せになって欲しいね。

 

「色んな本を読んでる…」

Amazonの「kindle unlimited 読み放題」というのを、ずっとタブレットで読んでいる。かなり読んだが、面白そうなのはほとんど読んだので、それほど興味がない本にも手を出している。漫画だけでは、読み尽きてしまうので、他にも家の家具の配置だとか、整理整頓の本とか、色々な本も読んでいる、

他に座禅や気功に関する本や、投資や新NISAに関する本なども読んでいて、もう何でもかんでも。 やはり、漫画は子供の頃から大好きなこともあり、面白いのは夢中になって最後まで読んでしまう。ただ、Amazonは上手いこと考えていて、途中で有料になるのが多い。だから、無料の巻でやめるが、これがなかなか辛い。

谷口ジローの「センセイの鞄」は上下2巻で、上巻が無料で下巻が有料で327円だ。同じく、谷口ジローの「シートン」全4巻も1~3巻までが無料で、最後の4巻が327円だ。上手いこと考えてるなあ。この2冊は、金をとられても仕方ないので、読もうかなと思っている。

         

かなり読み尽くしたので、女性向きの無料の漫画も少し読んでみた。「いつかティファニーで朝食を」も読んでみたが、3巻くらいから有料になったので、読むのをやめた。「たまご定食 注文のいらいないお店」は、こういうシンプルな食事を食べたいと思っていたので面白く読んでいたが、これも3巻から有料なので、読むのをやめた。「ビブリア古書堂の事件手帖」も5巻から有料になるので、4巻でやめた。「薬屋のひとりごと」は1巻でやめた。

「ムショ医」は話の内容が重くて、1巻で読むのをやめた。女子刑務所の女医の話だが、実際にこんなことが起きているのだろうというリアリティがあり、暗くて重い。ベストセラーの「ブラックジャックによろしく」も初めて読んだが、今の医学界の現状を描いていて、これも実に暗くて重い。老人性うつ病には、堪えられないので、数巻で読むのをやめた。

「変な家」という漫画は、題名と表紙の絵からだいたいの想像がつき、読んだら眠れなくなると思って読まないでいた。しかし、とうとう怖いもの見たさで、最初の方を読んでしまった。その結果、夜中に小便に起きてから、この本の内容を思い出してしまい、思い出したらダメだダメだと思うと、かえって思い出してしまい、眠れなくなった。もう2度と見るもんかい!

   

                 

それに、次の巻からずっと有料だ。いやいや、もう読まん! ネタばらしになるが、親子3人家族の家で子供の部屋だけに窓がない。しかも、子供部屋から客室と浴室に繋がるような配置で、間取りがおかしい。子供が客室に泊った人を殺害して風呂に運び、バラバラにして廃棄しているのではないかと、家の図面を見て設計士が想像するという、おぞましい内容だ。

これが最近、札幌のススキノで起きたラブホテルのバラバラ事件を連想させた。親子3人で共謀し、娘が実行犯のようだ。父親は精神科医だが、母親と夫婦揃って娘の凶行を手伝ったという。それを思わせる漫画で、リアリティがあって、こんなことが実際にあるかもしれないと思い、一層怖くなった。

しかし、その次の展開が気になる。その設計士の想像を裏付けるようなことが起きるからだ。話は、それからまだ続いて行く。しかし、有料だ。あー、老人性うつ病の他に、睡眠不足、そして強迫性障害とかで、おかしくなりそうだ。でも、続きはどうなったのかなあ。もうちょっとだけ、読んでみようかな。

 

        

 

 

「また面接をして来た」

実は、1月31日付で老人ホームのダブルワークを辞めた。一番の理由は、「仕事がない」ということだ。仕事が少なければいい、というわけではない。基本になる仕事があれば問題はないのだが、それがない。施設の担当者も、どんな仕事を自分にやらせようかと、ずっと苦心していたようだった。自分の強い希望で採用してもらったこともあって、募集条件以外の色々な仕事も見つけてくれていた。

ただ、当初は入居者が病院に行くときの車の送迎もやるということになっていたが、いつまで経っても言われないので担当者に聴いてみた。すると、困った顔で「実は車で入居者を連れて病院に行き、症状の経過を説明したり、薬のことも色々と医者に聞いたりするので、専門のケースワーカーが行かないとダメなんです」と言う。ケースワーカーが運転するので、運転手は要らない。

その送迎があると、半日仕事のほとんどは終わるはずだった。しかし、それが無くなったので、朝の受付でボーっと座って、入居者がデイサービスに行くためにエントランスに降りて来るので、それぞれに挨拶をする。そして、送迎車で出て行くのを「行ってらっしゃい!」と見送る。そのとき、各介護士が各入居者が昼に飲む薬を取りに来るので、それを渡す。それで、朝1時間くらいの受付の仕事は終わる。

      

その後が、何もない。残りの3時間は、各入居者に届いた宅急便の荷物を各部屋に届けたりするが、数分で終わる。たまにある設備の管理も、あっという間だ。雪がたくさん降って積もったときは、2~3時間は除雪の仕事があるが、雪が降らないとやることがない。担当者は、なんとか自分の仕事を見つけようとしてくれたが、それが気の毒で辛かった。

1か月後に、施設側は新たに女子事務員のパートを入れた。事務仕事の他に雑用もやらせていたので、自分のやっていた朝の受付も、本来はその女子事務員がやる仕事のはずだ。普通、受付はオヤジではなく女性だ。受付で、入居者と同じ年齢くらいのオヤジが「おはようございま~す!」、「行ってらっしゃ~い!」と太い声で叫んでいる姿は、まず見かけないだろう。

そんなことで、益々、自分はここには必要のない人間だと感じた。 担当者も忙しいので、毎回、自分の仕事を考えるのが大変そうで、いずれ爆発するだろうと思っていたら、ついにその日が来た。分からないことを2度続けて聴いたときに、「それで、いいんじゃないですかー?」とムッとして怒ったように言った。どうにも面倒臭くなったのだろう。これはもう、引き時だと思って、辞めようと決めた。   

 

                                

仕事が昼で終わった後、事前に調べていた会社の求人の紹介状をもらいに、ハローワークに行った。そして、すぐ履歴書を自宅で書いて、紹介状と共に封筒に入れ、郵便ポストに投函した。その後、担当者に辞めたいというメールを送ったら、ホッとしたような感じだった。これで、あのオヤジの仕事探しから解放される、と思っただろう。

自分が辞めた後に、すぐ「デイサービスの送迎運転と施設の営繕や雑用」という募集をハローワークに出していた。デイサービスの送迎の合間の少しの時間に、営繕や雑用をやらせたのでちょうどいい仕事だと、施設側も分かったようだ。これが、本来の必要な仕事なのだ。自分は、面接のときからデイサービス送迎の運転は断っていた。           

その後、10日後に新しいダブルワーク先の面接が札幌駅前のビルであり、その10日後に採用が決まった。4月5日に引き継ぎがあり、そして4月20日からダブルワークの新たな仕事が始まる。新たな仕事は、個人病院がたくさん入っているビルの管理人だ。マンションにもなっていて、入居者もいる。

管理人の仕事はやることが決まっていて、それを1人でこなして行けばいいので、気が楽だ。高齢者には、そして自分には管理人の仕事が一番だ。後は、クレーマーがいないことを祈るだけだ。

「ええ?あなたもかー!」

先般、エミータさんのブログを見ていたら、8年前からやっていた草花のスケッチをやめるということだった。えええ、と思って記事を読んでいたら、その関連本やスケッチの画集や、道具まですべて片付けたという。それで、ピンときた。俺と同じ匂いがするゾ。 早速、コメント欄に「自分もずっとやっていた趣味をやる気がしなくなった」と書いたら、「まさに、その通り!」とのこと。

もちろん、自分のヘボ・ギターやヘボ・大工と違って、素晴らしい絵を描くエミータさんとは比べようがないが、それでも同じようになるんだなあと、感慨深かった。腕は関係ないんだ。自分も途切れ途切れだが、10年以上もやって来た趣味なのに、触るのも嫌になった。ギターは、頑張って弾こうと思って手を伸ばそうとするが、体が重くなって、目の前に置いてあるギターに手が届かない。

「これは、何かおかしいぞ?」と思うようになって、色々と調べてみたら「老人性うつ病」というのを見つけた。その主な症状に、「生き甲斐や趣味や興味の消失」、「やる気が起きなくなる」と書いてあった。老人性うつ病とは、主に65歳以上の高齢者に見られるウツの症状のことらしく、自分にぴったり当てはまる。

            

高齢者本のベストセラー作家「精神科医 和田秀樹氏」によると、50歳以上になるとメタボなどの生活習慣病よりも、うつ病に気をつけた方がいいという。それは、日本人の死亡原因の上位を占めているのは自殺で、その大半がうつ病を患っているという。確かに、なにもやる気がしなくなって、不安な気持ちのまま老後を生きていくということは、大変なことだ。

その対策として、和田秀樹氏は「セロトニンを増やせ」という。日の光を週に3日以上、1日15分以上当たることだと。普通のうつ病でも、そう言われている。自分も、暖かくなると自転車で近所を走り回って、日の光に当たろうと思っている。その他に、セロトニンを増やす食材の牛肉や豚肉、魚、豆や乳製品を食べるといいそうだ。

暖かくなって来たら、近郊の寺社を巡ってみるつもりだ。境内を歩き回って日の光に当たったり、その場の空気というか、霊気に触れてみたい。神社に行ったときに感じる、清々しさというのか、心がスッキリする感じがいい。昔から、霊気のある霊場に寺社を建てたそうなので、なにかあるのだろう。そこで、このどんよりとした心をスッキリとしたい。

 

          

 

sutekidane.hatenablog.com

「通勤の道路で、車がコロンと」

一昨日の朝は、路面がツルツルだった。滑るかなと思ったとき、前方と後方近くに車が居ないのを確かめて、試しに少しだけ急ブレーキをかる。(ちなみに、「ブレーキをかる」というのは北海道の方言らしい。「ブレーキをかける」の意味)。路面が滑ってブレーキが利かないと、アンチ・ブレーキ・システム(ABS)というのが働き、「ガリガリガリ」というすごい音がして、車がぶれながら急ブレーキをかる。

これがあるので、何とか滑りながらも車は止まる。この日は、そんな路面だった。家を出てすぐ、2車線の通りを恐る恐る走っていたら、いつもガラ空きなのに渋滞していて、1車線になっていた。その原因が分かった。対向車の道路にワゴン車らしいのが横倒しになっていた。警察が道路を規制して、交通整理をしていた。

それにしても、見事に横倒しになっていて、どうやってこうなったのだろう? それを1人の警察官が、車の腹を押して道路脇に寄せようとしていた。まさか、1人では無理だろうと思ってたら、横倒しの車はスーッと動いた。路面がツルツルなので、滑って動いたようだ。

この時期は、温度も上がって暖かくなってくるので、昼間に路面が溶けて、夜になると冷えて凍るから、ツルツルになる。危険な時期だ。早く、路面が出てくれたらホッとする。恐る恐る走ることから解放されるので、非常に楽になる。あー、長いこの冬よ、サッサと終わってくれい! 来週から、かなり暖かくなるようだ。

 

「『神の雫』そして『マリアージュ』』

■株式投資の本はどこへやら

最近、AmazonのFIREというタブレットを買った。そして、そのタブレットで、株式投資の色んな本を読んで勉強しようと思っていた。他にも、息抜きに漫画コミック本を何冊か見ていたが、これにはまってしまって、株式投資はどこへやら、漫画コミック本一筋になってしまった。

Amazonの月に980円で本を読み放題というのにして、その金のかからない対象の本だけを読んでいる。昔、本を買って読んだことがある谷口ジローの「シートン」や「事件屋稼業」も、また読んだ。谷口ジローの書いたものは、だいたい読んだが、どれも内容が濃くて大好きだ。

そして次に読んだのが、「『神の雫』亜樹直著」だ。ワインについての漫画だが、これが当初は、ワインについてのウンチクがすごいのと、その味の表現がそこまで広がるのか、という展開に付いていけなくて、ほとんど飛ばし読み状態だ。今もそんな感じで読んでいるが、それでも段々と面白くなってすべて読み終わった。

 

           

■おおおおおお!

『神の雫』全15巻を読み終えて、今はその続編の『マリアージュ』全26巻も読み終わった。それにしても、毎回、よく色々なストーリーを考えるなあと感心する。『神の雫』は、ワインだけでは、話が行き詰ったのだろう。『マリアージュ』は、料理とそれに合うワインの話になっている。ただ、エンディングが今一つだったな。

「美味しんぼ」も以前にほとんど読んだが、味の表現がすごくて、よくこんなことを毎回言えるなと感心したが、この『神の雫』と『マリアージュ』は、それどころじゃない。スケールが半端じゃない。異母兄弟2人が毎回対決するのだが、兄ちゃんの方が少し狂気になって、「おおおおおおおお…」と何度も叫ぶ。そして、ワインのストーリーを展開するのだが、これがすごい宇宙規模のスケールだ。大妄想大会だ。

自分も今度、友人U氏とラーメンを食べに行ったときに、「おおおおおお…!」と叫んで、そのラーメンのストーリーを語ってみようか。U氏はその横で、黙々とラーメンをすすり「サッサと食べねえと、麺が伸びるべ」とつぶやく。 それにしても、毎回のことだが、面白い漫画や小説を読み終わると寂しいもんだ。

          

 

 

「確定申告に行って来た」

■今回は、昼に行った。

実は、昨年11月末に勤めたダブルワーク先の老人ホームを辞めて、新たなダブルワーク先を探して面接をしていた。その勤め先から、一昨日、「採用」の知らせが来た。それで、体調がもっと良くなってからと思って、来週、確定申告に行こうかと思っていたが、すぐ研修が始まると行けなくなるので、頑張って行って来た。

朝8時半に受付が始まるので、今年も寒い外で並んで整理券をもらうつもりでいた。ところが女房が、「朝一番に行くのはバカだ。昼からならガラガラ空いている」と言ったので、病院と同じかなと思って、昼12時半に行ってみた。ずっと通っている病院も朝の予約だと混んでいて、かなり待たされたが、昼の予約になってからガラガラで早く終わるようになった。

正解だった。玄関を入ると受付ですぐ番号札を渡されて、中に進んでくれと言われた。ガラガラだ。係員が書類を見て点検して、発券機の方に進むように言うので向かったが、その途中でやはり男性係員が寄って来て、書類を見せて下さいと言う。すべての書類を点検して、そのまま待合室に行ってくれと言うので、発券機はいいのかと言うと行かなくていいとのこと。

 

        

 

■スマホ・コーナーに誘導されてる

先に3人、椅子に座って待っていた。4番目に呼ばれて、「パソコン・コーナー」と「スマホ・コーナー」のどちらに行くかと言われて、「スマホ・コーナー」にした。去年から「スマホコーナー」が新たに出来たが、去年は「パソコン・コーナー」が3時間待ちということだったので、「スマホ・コーナー」にした。

今回も、「パソコン・コーナー」のところには、貼り紙が上の方に貼ってあって「1時間半待ち」と書いてあった。去年も同じように貼り紙で「3時間待ち」と書いてあったので、どうもおかしい。最初から、「スマホコーナー」に誘導させるためなんじゃないかなあ。誰も「パソコン・コーナー」には行かないに決まってる。もう、スマホの時代なのか。

ということで、去年に引き続きスマホでやることになった。それが、去年もそうだったのだが、今年も可愛くて若い女性で、大貫妙子さんの若い頃のようだった。優しいし、どれだけ時間が長くかかってもいいなあと思った。スマホの細かい画面に打ち込むのは大変だったが、それでも苦にならない。(* ̄∇ ̄*)エヘヘ ただのエロジジイか。

 

         

 

■1時間で終わった

終わりに近づいたとき、30代の男が来て「それじゃ、交代しよう!」と言って、大貫妙子は「それじゃ、代わります」と言って去って行った。「えええ!」あまりのショックに、崩れ落ちそうだった。急にやる気がなくなり、サッサと早く終わらせて帰りたくなった。

代わりの係員が引き継いでチェックをしていたが、「う~ん」と言って何度も見直してる。書類に書いてある金額の安い方を打ち込まなければならないのに、高い方を入力していたそうだ。大貫妙子が間違ったんだが、誰にでも間違いはあるよ。そして、いよいよ最後の方になったときに、隣の中年男性が分からないことがあると言って、係員はそっちに行った。

もう少しで終わりなのに、こっちの方になかなか戻ってこない。少しイライラして周りを見渡していたら、係員の女性が3人くらい周りを歩き回っている。ずっと見ていたら、一人が察してこっちにやってきて、続きをやってくれた。その内、隣を教えていた係員も戻って来て、最後の締めをした。

          

それにしても、スマホで小さな画面を何度も指で拡大して、係員の言う数字や文字を打ち込んで行くが、これは自分のような高齢者には大変な作業だ。パソコンどころではない。官公庁のなんの提出書類もそうだが、段々と高齢者には難しく、やりづらいものになっている。高齢者のことが、頭の中にないのではないか。これから、益々高齢者が増えて行くのに、こんなことでいいいのだろうか。

隣の中年男性も、わけが分からないという感じで、何度も係員に教えてもらっていたが、誤って操作し、最初からやり直していた。後ろの中年の御婦人も訳が分からないという感じで、困っていた。高齢者だけでなく、中年の人達にもこのスマホでの確定申告は大変なことなのだ。まったく、どこが先進国なのか。後進国もいいところだ。