オジサン NOW

還暦過ぎたオジサンのつぶやき

「すごい本(漫画)を見つけちゃった」

■変な臭いがするぞ!

今回、やはり職業関連の本だが、すごいのをAmazonKindle読み放題で見つけた。「不浄を拭う(ぬぐう)ひと」という題名で、作者は「沖田×華 おきたばっか」という、変わった名前の女性漫画家だ。本の内容は、「特殊清掃員」という仕事の色々なエピソードで、遺品整理やゴミ屋敷の清掃、そして亡くなった人の部屋を現状復帰する仕事のことを書いている。この、亡くなった人の部屋を清掃する「特殊清掃」の話が、想像を絶するすさまじさ。

今、自分が勤めているマンションは2年目になるが、入社した当初から異様な臭いのする階があった。とにかく、今まで嗅いだことのないようなすごい臭いで、その階は全部で6室あるが、その内の1部屋が臭うのだ。それをもう一人の管理人に話したが、「俺は何も感じないけど」という。他の部屋の入居者も、なんともないのかと不思議だった。

自分の鼻がおかしいのかと思って、いつもゴミ整理などを手伝ってくれる入居者のオバサンにその話をしたら、いきなりその階に行った。そして、顔をしかめて「すごい臭いだねえ!何の臭いだろ?」と言う。やっぱり、俺は正しかった。そのオバサンは、その後も臭いがずっと残っていて、昼飯を食べれなかったそうだ。この部屋は、相変わらず、今も臭っている。

 

           

■デリケートな人は読んではいけません

そんなことがあったので、この本の話にはすごく興味が湧いた。亡くなった人の部屋の復帰という清掃は、発見から日にちが経ってから、親族や部屋のオーナーなどから依頼されることが多いそうだ。だから、発見が数ヶ月とかになると、もう遺体はドロドロだという。これ以上は、デリケートな人なら気絶するかもしれないのでやめるが、もうとにかくすごいことになるようだ。知りたい人は、本を読んでくれい。

この本を読んでいて、自分はどんな風に死ぬのだろうかと考えた。子供達や他の人にも迷惑をかけたくない。孤独死だと、日々が過ぎるほど腐敗がひどくなり、後の清掃が大変になり、清掃費用がかなりかかるようなので、出来るだけ発見が早い方がいい。自分1人になったら、子供達や誰かに定期的に連絡を取ってもらうシステムとかを考えなければならない。そういう点では、老人ホームや病院で死ぬのがいいのか。

他にも、この本では色々な話に展開して行き、感動する話もあって面白い。「デリケートな人は、読んではいけません!」と言うと、いっそう読みたくなるだろう。(笑) 例の如く、途中から有料になるが、かなりの話まで無料だ。漫画の絵も見やすくて読みやすくて、あたたかくて好きな絵のタッチだ。この作者の本を調べてみたら、すごい本でどれも面白そうだ。ちなみに、この作者の経歴もすごい。(笑)