先般、エミータさんのブログを見ていたら、8年前からやっていた草花のスケッチをやめるということだった。えええ、と思って記事を読んでいたら、その関連本やスケッチの画集や、道具まですべて片付けたという。それで、ピンときた。俺と同じ匂いがするゾ。 早速、コメント欄に「自分もずっとやっていた趣味をやる気がしなくなった」と書いたら、「まさに、その通り!」とのこと。
もちろん、自分のヘボ・ギターやヘボ・大工と違って、素晴らしい絵を描くエミータさんとは比べようがないが、それでも同じようになるんだなあと、感慨深かった。腕は関係ないんだ。自分も途切れ途切れだが、10年以上もやって来た趣味なのに、触るのも嫌になった。ギターは、頑張って弾こうと思って手を伸ばそうとするが、体が重くなって、目の前に置いてあるギターに手が届かない。
「これは、何かおかしいぞ?」と思うようになって、色々と調べてみたら「老人性うつ病」というのを見つけた。その主な症状に、「生き甲斐や趣味や興味の消失」、「やる気が起きなくなる」と書いてあった。老人性うつ病とは、主に65歳以上の高齢者に見られるウツの症状のことらしく、自分にぴったり当てはまる。
高齢者本のベストセラー作家「精神科医 和田秀樹氏」によると、50歳以上になるとメタボなどの生活習慣病よりも、うつ病に気をつけた方がいいという。それは、日本人の死亡原因の上位を占めているのは自殺で、その大半がうつ病を患っているという。確かに、なにもやる気がしなくなって、不安な気持ちのまま老後を生きていくということは、大変なことだ。
その対策として、和田秀樹氏は「セロトニンを増やせ」という。日の光を週に3日以上、1日15分以上当たることだと。普通のうつ病でも、そう言われている。自分も、暖かくなると自転車で近所を走り回って、日の光に当たろうと思っている。その他に、セロトニンを増やす食材の牛肉や豚肉、魚、豆や乳製品を食べるといいそうだ。
暖かくなって来たら、近郊の寺社を巡ってみるつもりだ。境内を歩き回って日の光に当たったり、その場の空気というか、霊気に触れてみたい。神社に行ったときに感じる、清々しさというのか、心がスッキリする感じがいい。昔から、霊気のある霊場に寺社を建てたそうなので、なにかあるのだろう。そこで、このどんよりとした心をスッキリとしたい。