オジサン NOW

還暦過ぎたオジサンのつぶやき

「少しずつ、少しずつ…」

あまりにもひどい今の政権では、国民は益々大変なことになっていく一方だ。政治家や官僚や役人たちは保身のために、やりたい放題。彼らの汚職や賄賂、そして彼らのための、国民に負担をかける増税などのニュースばかりだ。しかし、それを見ていて国民はいったい、どう思っているのだろうか? 

先般、姉に「今の自民党政権ではダメだな。子供達や孫達の未来はない」とラインに書いたら、「でも野党も大丈夫? 国民がきびしく騒がないとダメだけど、これがまたデモらない民族だ」と返事が来た。

姉が言っていたように、世界を見ても、政治に不満があっても、これほどデモをしない国民はいないだろう。後は、北朝鮮や中国やロシアという独裁国家くらいだろうか。独裁国家では、デモをしたら捕まって大変なことになるが、それでも今、中国やロシアでも、そんなリスク覚悟の民衆のデモが起き始めている。

他の国から比べたら、日本はデモがほとんどない。我慢強い国民なのか。ただ、陰湿な事件が、その分、数多く起きているように思う。無差別を含む、通り魔的な殺傷事件も多く、家庭内の暴力や子供の虐待、性犯罪のニュースも頻繁に見るようになった。

日本人の美徳であるはずの、無人の野菜売り場や他の商品でも、金を払わない人が増えているそうだ。地震で災害にあって、一時的に無人になった地域の家屋にも、泥棒が何人も入っていたという話も聞いた。マナーが素晴らしいという国民は、何処に。

ずっと以前から気になっていたが、こうした事件が毎日のように起きているが、その犯人が「無職」というのが、圧倒的に多いように思う。その点については、メディアでもほとんど触れていないし、問題にしていないような気がする。自分は、数年前にそれに気づいてから注意してニュースを見ているが、やはり圧倒的に犯罪を犯している人は「無職」が多い。                      

          

どこの国でもそうだが、職がないと貧しくなり、貧しいと犯罪が起きるというパターンになっている。だから、根本的に仕事を作ることを考えないと、問題はなくならないのではないだろうか。低賃金の改善も含めて。政府はそういう経済対策を、まったくやろうとしない。ただ時々、恵んでやる的な手当てを少しずつ渡しては、それだけで国民なんて満足するんだと思っている。 

我が国のように、国民は生活が大変で、無職の人もたくさんいるのに、政府や官僚や役人達、そして利害関係のある一部の企業だけが潤って、贅沢な生活をしている。そして、彼らは国民のことなどこれっぽちも考えてはいない。恐らく、国民の実態を知ろうともしていないので、知らないのかもしれない。

なにが、上流国民だ!ふざけるなと思う。何度も言うが、その金はすべて我々の血税だ。立場を利用してそれを搾取し、贅沢な暮らしをしているだけの話だ。なんとしてでも、こんなバカげたことを止めさせないといけない。我々、国民の血税が、我々のためになるように使われなければならないし、本来はそのための税金のはずだ。 

       

かつて職場で同僚だった者と、ワールドカップのサッカー談義をしていたが、「ところで、今の政府はひどいね」と話しを振ってみた。彼も思っていることは同じだった。最後は「次の選挙に行って、今の政権を必ず変えよう」ということで締めくくった。

幼馴染の友人にも、電話でそれを話した。「このままでは、子供達や孫達の未来はない」と。マンションの入居者とは、なかなか話す機会がないが、機会があれば話して行くつもりだ。次は、正月にやってくる息子2人に話をしようと思う。自分にやれることはこんなことしかない。でも、何もしないよりはいいだろう。少しずつ、少しずつだが、輪を広げて行こうと思う。

「強い味方、あらわる!」

最近、老人性ウツに冬季ウツが加わって、どこまで気持ちが落ちていくのかと思っていたが、案外、調子がいい。その大きな原因が、腰のコルセットだ。実は3年ほど前に、3種類も買って試したことがある。しかし、どうも効果が感じられなくて、自分の症状には向いていないと思い、使っていなかった。

それが、姉と腰のことで話していたときに「コルセットなんかどうなの?」と言われて、そう言えば家にあるから試しに使ってみようかと思った。そして、3種類を家で試してみて、一番腰から背中までのプラスチック板が高いのにしてみた。

職場に行って、掃除の前にコルセットをグッと締めて、マジックテープで留めた。いつものように、マンションの9階から掃除を始めてみたが、半分以上まで掃除していて、ほとんど腰に痛みを感じていないことに気づいた。最後の方になると、少し痛んできたが、「これはいいかも!」と思った。

            

それから、2週間連続で使っているが、腰の痛みが半減された感じがする。そうなると、今まで2棟の掃除をやるのに、15分ほどの間を開けてやらないと大変だったのに、「休まないでも、このままやれそうだな」とか思ったりする。

そうなると、管理人室にジッとしているよりも、外に出て動いたりすることが億劫でなくなり、行動的になった。体調の良し悪しが、精神面に大きな影響があるんだなあと改めて感じた。

ということで、このコルセットさえあれば、この度の厳しい冬期間の除雪も乗り越えれる自信が出て来た。コルセット様様だ。しかし、これに頼っていても、根本的な腰の改善にはならないので、ストレッチはずっと続けていこう。それと、最近、気功もまたボチボチ始めている。気功は、やると不思議と調子良くなる。

「また、長い冬が始まるな」

今朝の午前中に、雪が本格的に降り始めた。今までは、みぞれ程度のものだったが、冬の本格的な雪だ。昼11時頃から快晴になった。帰る頃には、雪が溶けて凍り、ツルツルになっていた。タイヤをスタッドレスタイヤに履き替えていたので、良かった。

これから、冬道は夏道の何十倍も神経を使って、急ブレーキ、急発進をしないようにしなければならない。以前、赤信号でブレーキをかけたが止まらなくて、滑ったまま交差点に突入したことが3度ほどある。青信号の車は止まったままで、黙って見ていた。そんなことは、珍しくないからだ。

スタッドレスタイヤの寿命は、走行距離によるが、4年から5年らしい。ただ、自動車会社のディーラーだと、3年から4年と言う。早く買い替えて、買って欲しいからだ。4本で、4~5万円はするので出来るだけ長く履いていたいが、タイヤの溝が減っているのはもちろんだが、経年劣化でゴムが硬くなるとダメらしい。

根雪になるには、12月の中頃過ぎになるだろう。冬はメガネも曇るし、マスクをすると一層曇る。まったく、いいことがないな。ただでさえ、老人性ウツなのに、これから暗く寒く、厳しい積雪のせいで、冬季ウツがあると思うと不安だらけだ。サッサと、冬が終わって欲しい。

仕事先のマンション9階から撮影。

 

「北広島図書館と白鳥」

今日、午前10時頃に北広島図書館に行ってきた。5冊借りた本を返却するのと、新たにWEB予約した4冊を取りに行くためだ。ほとんど「三谷幸喜のありふれた生活」シリーズだ。もう、4巻読んだ。

これが久々のヒットで、昔から活字はあまり得意ではなく、読むとしてもエッセイばかり読んでいたが、昔、遠藤周作のエッセイを読んで以来の面白さだ。遠藤周作と同様、ユーモアに溢れていて、可笑しくて何度も吹き出す。自分には、こういう本が一番いいな。それと、音楽(主にロック)の本だ。

ということで、我が家からスタッドレスタイヤに履き替えたばかりの愛車ベンツ、いやトヨタのヴィッツに乗って、ゴーゴーというウルサイ音を立て(春になって夏タイヤに替えると、ゴーゴーという音がなくなるのでホッとする)、北広島図書館に向って走った。約25分で着く。           

それで、いつも車で混雑した北広島市内を通らず、その手前から裏道に入る。ここは、周りが田んぼばかりなので、交通量はほとんどない。ただ、工事車両(ダンブカーなど)が多く、それに遭遇するとノロノロ運転になる。

         

今回も、1台だけ前にノロノロ運転のダンプカーがいたので、見通しの良いところで追い越して走っていた。すると、周りは田んぼばかりだが、右手の方にたくさんの白いものがポツポツと見えた。近くになると、それが白鳥の群れだと分かった。

今まで探していたが、こんなところに居やがった。シベリアから日本の東北地方に行く途中で、羽を休めて田んぼの虫を食べて、食料補給をしているようだ。かなりの距離を、みんなで飛んできたのだろう。「ご苦労さん!」と声をかけたくなる。

ということで、図書館の帰りにまた同じ道を通って、路肩に車を止め、スマホのカメラで撮影した。しかし、こんなときのためにと、中古で買ったデジカメを持って来ていないのだから、頭に来る。肝心なときに役に立たないデジカメ。結局、いつも持ち歩いているスマホで撮影することになる。

従って、画像も悪いし、ズームしたがボケてる。まあ、そんな画像だが載せてみた。ちなみに、後方に見える大きな建物が、建設中の日本ハムの新しい球場「ボールパーク」だ。

「陰謀論者」

この前、ネットで政治に関する記事を読んでいた。すると、その記事を書いている人が「こういうことを書くと、”それには、陰謀が隠されている”という奴が必ず出てきて、うんざりする」と書いてあった。かなり怒っているようだった。自分もそれを読んで、成程と思った。

実は、自分の職場のもう一人の管理人O氏が、その陰謀論者だ。とにかく、何でもよく知っていて、感心してしまうが、自分がどんな話をしても「ウーム」と不満そうな顔をして、実はそれは違うと言う。そして、あまりにも突拍子のない、現実とかけ離れたことを言うので、当初は驚いていた。「真実は分からんもんだなあ」と。

しかし、その内、段々とホントかなあと疑ってきた。それで、後でネットで調べたりしたが、辻褄の合わないことが色々と出てきた。それと、今の政治についても色々と話していても、すべてが陰謀論の方にばかり話が行ってしまう。

             

それでは、これからどうしたら政治は良くなるのか、我が国の将来は、ということについても、ほとんど関心がないということが分かった。「もう少し、現実を見たら?」と、思わず言いたくなるが、陰謀論だけで満足してるようだ。

自分も、テレビや映画や小説の陰謀ものは大好きだし、妄想癖があるので傾向としては、陰謀論者かもしれないし、そういう風に考えることは楽しいし、好きだ。しかし、それでも現実と妄想との区別は、或る程度できると思っている。

今の政権のように、現実に自分達の保身のためだけに政治を進めていて、その元になる金を出している国民の困窮という現実がある。それが、実際の生活に反映されてきている。陰謀といえば陰謀だが、目の前で平然と泥棒にあっているのに、いつまでも黙って盗られ続けるのを見ているわけにはいかない。

O氏はコロナワクチンは、確かビルゲイツの奥さんの財団が、陰謀の黒幕だとか言っていた。そして、ワクチンを打った人は、これから大変なことに会うと。どう大変なのかは、何度も聞かされたがよく分からない。なんでも、これからの通信の5Gが関わってくるとか言っていたが、自分にはまったく理解できない。

          

そして、O氏は一度もワクチンを打っていない。それで、自分が少し調子が悪いとか言うと「だから、ワクチンなんか打ってるからさ!」と、それ見たことかというように、大声で自分を責める。確かに、O氏の方が自分よりも、遥かに元気だ。

O氏が陰謀説を話し出したら、延々と機関銃の如く、唾を吐き散らして話し続ける。誰も彼を止めることはできない。自分は少しも話を挟むことが出来なく、少し話したとしても、一切彼の耳には入っていないようだ。自分は1時間以上も聞き疲れて、ぐったりしている。

この対照的な2人を第三者が見たら、「ワクチンを接種していない方が、ずっと元気じゃないか?」と思うだろう。それくらいO氏は元気だ。このときは、自分がO氏の出番の時に管理人室に遊びに行ったのだが、帰ろうとしても「まだ、いいじゃないか!」と言って、帰らせてくれない。

そして、その後も延々と陰謀説を話し続けた。ぐったして、家に帰って爆睡した。陰謀説よりも、それを語るO氏の方が、よほど怖い。

「このジイサンに、やれることはないのかね?」

こんな腐敗しきっている政府に対して、自分にもなにかできることはないのだろうか、と考えてみた。そしたら、「俺は一番身近な、自分の2人の息子にさえ、この国の政治のことで、なにも話し合っていない」ということに気づいた。投票しに行っているのかどうかさえも分からない。恐らく、行っていないような気がする。

2人とも、もう35歳前後で結婚して子供もいて、これからの未来がある。自分のように、後どれくらい生きていられるか分からない老人とはわけが違う。この先、まだまだ税金を取られて、負担を押し付けられるようでは、彼らにとって大変な時代になる。

息子達とも少しずつ話をしていき、その他にも交流のある近所のオジサン達、そしてパート先の賃貸の安いマンションの入居者達、そして、話す機会がある者すべてに、少しずつ今の政治の話をして行こうと思う。「どこの政党も、同じようなもんじゃないの?」という人が、ほとんどだと思う。自分もかつてそうだったから、よく分かる。

                    

最初の切り口が、「次の選挙は、どこの党に投票するの?」とか言うと、どこかの政党の回し者だと思われるだろう。だから、「しかし、どんどん消費税は上がって、まだまだ上がるようだね。嫌になるね」という話からでも、始めてみようか。

「ずかともさん」が自分に、諦めていた政治にまた関わるきっかけを与えてくれたように、自分も少しでも多くの人達に、そのきっかけを与えることができたらいいと思う。今の政権で、将来はどうなのだろうか?我々の一票が変えるんだ!という意識を持つことに、大きな意義があると思う。

         

口下手の自分で、どこまで話が通じるかは分からないが、ダメ元で話して行こうと思う。自分のような老い先短い老人には、微々たることしかできないが、やるだけのことはやってみたい。こんなひどい政治を、黙って許しておくわけにはいかないのだ。

「さすがは、永世名人!」

我が国の政治のひどさについて、思っていることや、言いたいこともたくさんあるのだが、それを言葉や文章で、なかなか上手く表すことができない。元々、口下手で文章力もほとんどないので、表現することが難しい。

それがこの前、愛読している「ずかともさん」のブログで紹介していた、「江戸っ子でぃ」というブログを見ていたら、芸能人の梅沢富雄氏がスポニチに語った、という記事を紹介していた。これが実に的を得ているというのか、俺もこれを言いたかったんだということを例の口調で、実に分かりやすく的確に語っていた。

さすがは、テレビ番組「プレパト俳句」の永世名人だけのことはある。俳句も575の短い文字数の制限の中で表現するので、上手くまとめられるのかな。ということなのだが一度、「江戸っ子でぃ」のブログの中の、梅沢富雄氏の語りの記事を是非読んでいただきたい。このブログを書いている「シカリさん」も、今の政治について色々と発信している。 それともう一つ、自分がよく見るブログがある。それは「中今〇ノ丞のまあるく生きる」だ。このブログでは、自民党議員の青山繁晴参議院議員の記事をよく発信している。青山繁晴参議院議員は、どうにもならない自民党議員の中で唯一、自分は認めている。この人は一生懸命で、他の議員連中のようなやってる振りではなく、真剣さが伝わってくる。

「週刊誌じゃ、あるまいし…」

今日のヤフーのニュース記事に、「野党 党首の対応を一斉に批判」というのがあった。今の法相の死刑を巡る失言で、岸田首相の対応が遅いというので、首相の資質がゼロだと野党が批判しているという。立憲民主党と共産党らしい。

しかし、もっと大切で、重要な問題が山ほどあるだろうに、と思うのだが。毎回思うことは、野党は週刊誌のようにゴシップを取り上げて、上げ足取りのようなことばかりで(実際、週刊誌からのネタを取り上げていることも多い)、野党も与党もレベルが低過ぎるのではないかと思ってしまう。

これなら、どこの党が政権を取っても同じだと思われても仕方ないような気がする。と思いながら、その記事のコメント欄を読んでいたら、投稿しているほとんどの人が「こんなことしかやってないから、野党はダメなんだ。もっと、追及することも批判することもあるだろう」という、怒りの意見がほとんどだった。

           

やっぱり、みんなそう思ってるんだなあと嬉しくなった。それが本当だよなあと。自民党に大勝させたのは、こんな野党のお粗末さが一番の原因のように思う。もっと、せめて普通のレベルの野党が出て来て欲しいと願うだけだ。

政治屋というのは、ただ、金のための仕事になっているようだ。金のためでも、それ相応の仕事をするなら文句はないのだが。特に日本の政治屋は、独断で自分達でどんどん収入を上げて行ったので、世界の先進国ではトップレベルだ。意識も仕事内容も、最下位レベルなのに。

            

こんな屁にもならない議員を必要以上に多く抱え、それを減らすことも出来ず、高給な給与を下げることも出来ないのだから、どうにもならない。野党の中で、それを提唱する党があれば、そこに投票する。それにしても、情けない限りだ。

「老後を生きるのは、簡単じゃない」

先日の朝10時に、隣近所のオジサン2人が一緒に、我が家にやって来た。どうしたのかと思ったら、2軒隣りで個人で建設関係の仕事をしているSさんが、去年、タイヤショベルを購入し、今年から個人宅の除雪をやるので一緒に頼まないかと言う。1世帯で、1シーズン3万5千円と安い。前に頼んだ業者は、4万5千円くらいだった。

ということで、2人のオジサン達がその話で我が家に来たのだが、2人とも自分よりも3歳以上年上で、確か、Eさんは75歳位でKさんは70歳位だ。Kさんが、何故かずっとハイテンションで、同じことを何度も何度もしつこく言うので、おかしいと思ったら、案の定、朝から酒を飲んで出来上がっていた。

そして、Eさんを無理やり誘って、我が家に来たそうだ。そのKさんは、自分がEさんと話している途中でいなくなり、少ししたら、自転車に乗って目の前をケラケラ笑いながら、どこかに走り去っていった。フラフラと蛇行して、完全な酔っ払い運転だ。Eさんが「車にひかれるなよー!」と叫んだ。歩道を走っていたが、車道に出たら終わりだ。

       

このKさんは、自分がここに引っ越して来たときには、奥さんとお母さんの3人暮らしだった。それが、その後3年くらいで奥さんが家を出て行った。お義母さんと合わなかったようだ。そして、その後、今から7年ほど前にお母さんは亡くなったので、それからずっと一人で住んでいる。

昨年まで、近くの農家の野菜収穫のパートに行っていたが、時期的な仕事で担当の若い女性に威張られて頭に来たそうで、もう働くのは辞めたと言っていた。友達や姉妹が、たまに遊びに来ているのを見かけるが、ほとんど一人で家に居るようだ。でも、こんなに酔っているのは初めて見た。それも朝から。見ていて、少しかわいそうになった。

もう一人のEさんも、「女房が脳梗塞で2回も倒れてから、年に1回ほど、ひきつけを起して救急車で運ばれる」と話し始めた。そして「何故か分からないけど、急に言うことが辛辣になって、言葉遣いもひどくて、”私は軽作業の仕事をやっているのに”と、俺が仕事がないのを責めたりする」と言う。この年齢になると、働くところはなかなか見つからないねえと、2人で話した。

            

自分も仕事が途絶えたときに、女房から「どうするんだ!」と延々と毎日のように責めたてられ、仕方なく仕事が決まって行く振りをして、図書館などにずっと通って、辛いときがあった。しかし、何カ月も1年も、そんなことをやっているオヤジ達が結構いるという話を聞いて、救われたことがあった。やはり、みんな、図書館や公園が通勤先?だという。だから、気持ちはよく分かる。

そんなEさんやKさんを見ていて、誰しもが色々なものを背負って、なんとか生きているんだと思った。今、働いているマンションの住人を見ていても、ボロボロの賃貸マンションの狭い部屋1室で、1人で住んでいる男女の高齢者が何人もいる。歩くのも話すのも大変で、よれよれの姿を見ると、他人ごとではないなといつも思う。

            

3年ほど前に勤めたマンションの管理人のときは、分譲マンションだったので、入居者は、まあソコソコに金もあるだろうし、部屋もここよりは倍以上広くて部屋数もあり、高齢の夫婦が多かった。ただ、だからと言って、今のマンションの人達よりは幸せかというと、決してそうは見えなかった。

そんなのを見ていると、なにが幸せなのか分からなくなる。いずれにせよ、老後を生きるということは、簡単なことではない。

「これからは、読みやすい本だな」

目がかすみ、活字を追うのが大変になってきて、読むのが面倒になって来たこともあり、マンガとかイラストや図解などの多い本を借りようと思い、図書館に行ってみた。今回は、いつもの北広島市図書館に行くのは、車で片道35分もかかってガソリン代がかかるので、江別市内にある「道立図書館」に行くことにした。車で、片道15分だ。

それで、ずっと隅から隅まで歩き回って探してみたが、まず狙っていたマンガや、「マンガで読む〇〇〇」という本がない。道立図書館という特徴上、北海道内の資料を多く置いていることなどから、堅苦しい感じがあって、置いていないのかもしれない。「図解で分かる〇〇〇」という本も、ほとんど見当たらなかった。

それから比べると、北広島市図書館には、マンガや図解のような本がまだあった。施設が新しいので、設備が立派だし、各本がきれいに陳列して並べてあるので、非常に見つけやすいし、行くのも楽しい。今度の休みには、そこに行ってみようと思う。

それでも、今回、なんとか捜した本が3冊あった。気付いたら、どれも音楽関係の本だった。1冊は指揮者の世界の小澤の本で、もう1冊はビンテージ・ギターを収集して販売している人の本、そして、最後の1冊はジョン・レノンの本だ。

昔から音楽関係の本は、時間を忘れて夢中になって読む。この前は、エリック・クラプトンの自伝を古本屋で買った。分厚い本だが、夢中になって読んだ。この前のキース・リチャーズの自伝も同じだった。こういう本なら、ずっと楽しんで読める。これから、こういう本を読む楽しみが出来たので、良かった。

対談形式の本も読みやすくて、今回借りた小澤征爾の本もそうだ。この本は小澤征爾の2人の兄弟との対談だが、有名な人との交流が会ったりして驚いたりする。作家の井上靖や、評論家の小林秀雄なども出て来た。そんな話も面白いが、兄弟仲がすごく良くて、いいなあと思った。古い本かと思っていたら、今年の3月に発刊されたばかりの本だった。こういう本もいいな。