オジサン NOW

還暦過ぎたオジサンのつぶやき

「ワクチン接種率が、2.6%?」

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昨日、NHKのテレビで、先進国や他の国と比べた日本のワクチン接種率というのをやっていた。トップのイギリスなどは、国民の半数の50%以上のワクチン接種率で、もうマスクを外して外出したり、飲食店での食事も元通りになってるそうだ。米国も約45%で、他の先進国も25%以上になっている。アジアでは韓国が7.2%、インドネシア4.9%、バングラデシュは3.5%。それに対して、日本は2.6%。日本はアフリカを除けば、最下位の辺りだ。

どうして、先進国と言われている日本が、こんなことになっているのか? 日本でも3年前まではワクチン開発を国が補助金を出して支援していたそうだが、それが取り止めになったので自国のワクチン開発が止まった。そのまま進めていたら、国内のワクチン開発が早く出来て、自国だけで充分まかなえたという。

今回のウィルスの対策といい、サイバー攻撃の対策といい、政府はなにをやっているのだろうという疑問と、憤りを覚える。政府内の連絡にラインを使っていて、そのラインのデータ処理を日本の業者が韓国や中国に下請けに出し、その個人データが筒抜けだったという報道が少し前にあった。個人はともかく、政府内の連絡に平気でラインを使っていたという、あまりの「非常識さ」に驚いた人も多いだろう。

そんな政府が、サイバー攻撃の専門部署を起ち上げたとかいっても、また場当たり的な形を繕うだけの「ままごと」のように思える。今の政権のやることなすことすべてが、このような「ままごと」のように思える。印鑑捺印の取り止めのことで、太郎がちょっとパフォーマンスしただけでワクチン担当大臣を任され、「次期首相候補」だと言われているらしいが、いったい誰がそんなバカなことを言ってるのだろうか。

そのワクチン担当大臣の太郎が、会見では何ごとも他人事のように話し、しまいには「ワクチン接種ができるかどうかは、自衛隊次第だ」と責任を押し付けた。自衛隊もさすがに怒ったが、当然のことだ。ワクチン担当大臣が、そんなことを言うこと自体が信じられないことで、民間の会社ならあり得ないことだ。こんな非常識なことが、この政権では当たり前のように起きている。麻生にしても、二階堂にしてもバカみたいなことを平気で得意になって言う。

ワクチン接種もろくに進んでいない状況の中で、オリンピックどころではないと思うが、オリンピック需要で潤う政治家も多くいるのだろう。先般辞めたオリンピック責任者の元首相も、この仕事では一銭ももらっていなく、ボランティアでやっていると威張っていたが、その方の子会社に多くのオリンピック関連企業から莫大な金が振り込まれているそうだ。その恩恵は、同じ党内の多くの議員にもあるはずだ。だから簡単に、オリンピックを止められないのではないか。

世論に押されて、次の選挙で政権が危ういということになると、オリンピック中止もあり得るのかもしれない。いずれにしても、自民党政権では「ままごと」程度のことしかできない。いや、どの政党でも同じなのだろう。今の政権を変えても、それでは次の政権はどの党にというと、前に民主党が政権を取ったときに、あの醜態だったので、どこの政党が政権を取っても同じか、と諦めている国民が多いのではなかろうか。なんとも情けない話だ。

我が国の政治家も官僚も、無能としかいいようがないが、それなのに他の先進国よりも議員も官僚も、給与や待遇だけはずっといい。それだけはトップクラスだ。自分達で規約やルールを決めるのだから、どうにもならない。今回のコロナの自粛で自営の飲食店がどれだけ廃業して、どれだけ大変な思いをしているか。民間の血税で、彼らは悠々自適な生活を送っている。

ネットの政権批判の書き込みも、段々と激しくなっているが、いいことだと思う。いつまでも礼儀正しい国民だと言われて、ハイハイと大人しくしているわけには行かない。次の選挙を見てろー!国民をなめるなー!オジサンは怒ってる。

「ささやかな毎日が、本当は」

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いつも買い物に行くマックスバリューの店内に流れる歌がある。ずっと流れているので、そのメロディを覚えたが、歌詞の意味も考えるようになった。「ささやかな毎日が~♪、本当は尊くて~♫」と始まるが、深いなあと思うようになった。高齢者になったせいか、特に心に染み入ってくる。ホーマックの「あなたと共に~♪、確かな未来~♫」よりもグッとくる。ホーマックの歌は、若いニューファミリー向けだ。

60歳を超えてから、毎朝起きると「今日は、なにを支えに生きていけばいい?」と、大げさに聞こえるかもしれないが、そんなことを思うようになった。それまでは、色々とやることもあり、希望に燃えていたこともあって、そんなことを考えることはなかった。年齢を重ねていくに従って、段々と自分の生きる意味や、余生のことも考えて、さらに孤独を感じることも多くなった。

小田和正の「たしかなこと」という歌の歌詞に、「一番大切なことは特別なことではなく、ありふれた日々の中で君を今の気持ちのままで見つめていること」とか、「悲しみは絶えないから、小さな幸せに気づかないんだろ」というところがある。確かに、大切なことはありふれた日常の中に有り、小さな幸せは身近にたくさん有るのに、気づいていないのかもしれない。

五木寛之さん朗読のCDを買って、車の中でよく聴いている。その中で「自分の好きなものや好きなことが、生きる支えになる」と言っていた。今回の日曜大工でもそうだが、ちょっと直したり、作ったりするだけでも、朝起きるとその作業が楽しみでウキウキする。そんなことが生きる支えになっている。こんな些細なことの積み重ねで、幸せに生きることができるかどうか、大きな差があるのかもしれない。 

メーテルリンクの青い鳥のように、幸せの鳥を探しに外に出ていったが、結局どこにも見つからなくて、家に戻ると幸せの鳥は自分のすぐ近くにいたという話もある。身近な、些細な幸せを見つけるようにしなければと思う。マックスバリューに買い物に行く度に、店内に流れるこの曲を聞いては「そうだよなあ」と思い、心の中で一緒に口ずさんでいる。

「趣味は、日曜大工」

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3日前から、以前作って使わなくなっていた小さな収納ボックスを少し改造して、引き出しを3つ追加することにした。今までは一番下にだけ引き出しがあって、その上部には引き出しはなかった。今回は、その上部にも引き出しを3つ入れるようにした。

引き出しの底板には、厚さ5ミリほどの薄い合板を使った。それで、前板と後板、そして側板の下の方に電動トリマーで溝を掘り、その溝に底板を差し込むようにした。電動トリマーを使って作業すると、なんとなく自分がプロの木工家のような気がしてくる。

正面の板も、ネジを上から打っているので、本当はその上から化粧板を貼ってやるとキレイに仕上がるが、面倒なのでやらなかった。それでも、今回の収納ボックスの一番下の引き出しは以前、化粧板を貼って作ったが、やはり見栄えはいい。今回作った3つの引き出しは、化粧板なしのものだが、やはり見栄えはあまり良くない。

塗装も、余っていた塗料を使って簡単に2度塗りした。引き出しの材料も、物置にある端材ですべて作った。ノブも、有るものを使った。今回も取ってあった端材を使ったので、寸法の合う材料を探すのに時間がかかった。ということで、完成して設置したが、今度はこの引き出しの中に何を入れるか楽しみだ。

履歴書に趣味を書く欄があり、「木工」と書くと少し照れくさくなる。「木工」だと立派な家具とかを作るように思われるんじゃないかと。実は前の職場で、先輩に「履歴書に木工と書いてあったから、色々と教えてもらおうと思っていた」と言われて困ったことがあった。それで最近「日曜大工」という言葉がひらめいた。趣味は「日曜大工」がいい。このブログのカテゴリーも、「木工」から「日曜大工」に変えよう。

「メガネにマスクは、曇る」

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今回のコロナウィルスで、外ではほとんどマスクをするようになったが、メガネをかけているとメガネが曇って仕方がない。外から室内に入ると、メガネが曇ってなにも見えなくなる。何度も何度もメガネを外して拭く。メガネのくもり止めスプレーや、ウェットシートも試したが、その効果はすぐなくなってしまうので、使うことはなくなった。

メガネをかけている人はかなりいるが、自分と同じような経験があるはずで「メガネが曇りにくいマスク」というのが、最近出てきた。これは、曇るのを完全に防ぐということではないが、それでも普通のマスクよりはいい。鼻のところにノイズクッションというのが付いていて、これでマスクの上部から息が漏れないようになっている。ただ、それでも少しは曇る。

マスクに貼るだけという「くもり止めノーズパット」というのもある。これは買ってからまだ試していないが、ノーズパットの粘着テープを剥がしてマスクに貼るようだ。ただ、次のマスクに使う時に、そのテープにまだ粘着力が残っていて貼ることが出来るのかなあと疑問なところもある。やはり、最初からマスクに付いている方が楽だ。

メガネレンズに、「曇り止めコート」をするというのもある。3千円くらいでやってくれるようだ。ただ、専用の布でレンズの拭き取りをするようで少し面倒だ。今は、ティッシュでレンズをほとんど拭いているからだ。それと、コートが剥がれてきたら効果も薄まるようなので、どうなのかなあ。

「ワクチン予約、ぎりぎりセーフ!」

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江別市のワクチン接種の電話受付予約は、5月26日の午前8時45分からだった。8時半頃から電話をしていたが、すぐ切れるので、やはり時間通りかと思って、8:時45分になってから、また電話した。

しかし、それからずっと昼まで、電話がまったくつながらない。5分に1回くらいは、かけていただろうか。自分の新しいスマホの電話設定が悪いのかもしれないと思い、色々とやってみたがダメで、スマホのせいなら終わりだなとあきらめていた。

そして10時頃、突然、電話から女性のアナウンスの声が聞こえてきた。「申し訳ありませんが、電話が大変混み合ってつながりにくくなっています。時間を置いてから電話して下さい」ということで、電話予約が殺到していて、つながらなかったと分かった。

これは、もう今回は無理だと思って昼飯を食べながら、1ヶ月ほど前に市役所から郵便で送られてきた「ワクチン接種のお知らせ」を読んでいたら、なんと電話の他にもインターネットでも予約できると書いてあった。

これは失敗したと思って、急いでインターネットで市役所の受付予約のサイトを見てみたら、接種場所の市内6つの病院と公民館などが2ヶ所書いてあって、それぞれ8カ所の予約受付状況が、月と日時の一覧表になっていた。

その中の、接種可能な月の日時に〇印がしてあったら予約可能だが、ほとんどが×印ですでに予約済みだった。全部見てみたが、×印ばかりでダメかと思っていたら、6つ目の病院の日時のところに、1つだけ〇印があったのを見つけた!

「やったー!天は我を見捨てなかった!」と、大急ぎで記入欄すべてに記入し、最後に確定のボタンをクリックした。すると、そこには「残念ながら、予約は終了しました」の文字が…。タッチの差で、誰かに負けたのか。「天は我を見捨てた!」。

最初からインターネットでやっていたら、電話のようにつながらないということはないし、打ち込みは早い方だから、間違いなく予約できたんだろうなあと思うと、ガッカリした。しかし、それから1時間ほど経ってから、「待てよ。もしかしたら、電話とインターネットで同時に予約して決まった奴がいたら、キャンセルもあり得る!」と思い、また最初の病院からずっと、予約表をしらみつぶしに見てみた。

最初から5つ目までの病院は、やはり×ばかりでダメかと思っていたら、6番目の最後の病院の5月31日と6月1日の或る時間に、2つだけ〇があった!やったー!と喜んだが、またさっきのように最後の最後に、「残念ながら…」ということになるのではないかと思ったが、「ダメで元々!」と思い直して、記入をすべて終えた。

そして最後に、「天は我を見捨てるのかー!」と叫びながら、確定ボタンをクリックした。すると「受付が完了しました」の文字が出た。天は我を見捨てなかった。泣きそうになった。こんな嬉しいことは、久しぶりだ。あきらめないで、また調べ直して良かった。

承認は3日後以内にメールで連絡が来るということで待っていたが、ついさっき決定のメールが来た。これで、まずは一安心だ。ホッとした。あとは5月31日までに、コロナに感染しないようにしないとなあ。ただ、こればかりはいくら気をつけても、感染するものは感染するんだろうけど、外出時の手の消毒や、マスクを欠かさないようにして、人混みもなるべく避けて、後1ヶ月間をなんとかしのぎたい。

「オムツ交換、危機一髪!」

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先般、孫2人を自分1人で預かることになったことを書いた。ところが、女房はこの日の朝早くに登山に行く予定でいたが、天候が悪くて中止になり、家にいることになった。それで、残念ながら?オムツ交換はやらなくても良くなった。孫2人とも男の子なので、100円ショップでたくさん買ってきたオモチャを手に取ると、もう全開モードだ。刀を持って振り回すわ、鉄砲を打つわで、大騒ぎ。

爺さんはその相手で、大袈裟に身振り手振りで「ウワー!やられたあ~!」と何度も倒れたりする。その繰り返しが、延々と続く。さすがに疲れてきて、「飛ばし過ぎたか!」と言って横になったが、1時間ほどでクタクタになった。それからは、寝転がって孫の相手をしていて、後は女房に任せた。

すると、女房が休憩だと言って、ホットケーキを焼いたり、ジュースを飲ませたりしたので、自分も休憩することができた。3時間預かることになっているが、時計を見るとまだ1時間しか経っていない。まだ2時間もあるので、体がもつだろうかと思っていた。

その後、孫達と遊んでいると、下の孫がソファの陰に何度も行って、また出てきて遊ぶという挙動不審な動きになった。おかしいなと思っていたら、そばのソファで上の孫と一緒に寝て本を読んでいた女房が、「なんか臭くない?」と言う。確かに、プーンと臭う。最初は、下の孫がオナラをしたと思ったが、女房が「いや、これはウンコだな!」と言う。正解だった。

下の孫はソファの陰に行って、何度かウンチをしていたようだ。女房が下の孫をトイレに連れていき、「ウワー!やっぱりそうだ。ウワー、すごい!」とか言って、「どうしようか?」と真剣に考えていた。久しぶりのオムツの交換に戸惑っているようだった。

このときだけは、女房がいてくれて本当に良かったと思った。強烈な臭いと、大量のウンチでは、自分なら気絶していたかもしれない。ということで、午後5時頃に息子が迎えにきて孫達は帰って行き、その後すぐ、自分と嫁は爆睡した。

「ゴミステーションの囲い」

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我が班のゴミステーションに、ゴミ袋を積み重ねて置きやすいように、網パネルの囲いを作った。今までのネットだけだと、ゴミ袋がはみ出たり、上に重ねるのが難しかった。それで、折りたたみ式で、囲いの大きさも調節できて、ゴミ袋も重ねやすいようにした。以前から、我が家にある廃材で作れないかと思っていたが、木ではアフターが大変で、強度も考えなければならないのでやめた。

それから少し経って、家庭でよく使っている網パネルを利用して作っている囲いをネットで目にした。そういえば、我が家の物置にずっと置いてあるクローゼットの上に取りつける棚の網パネルがたくさんあったので、それを使ってみたらどうかと思った。早速、物置に見に行ったら結構な数があったので、それで作ることに決めた。物置も片付くし、一石二鳥だ。

長い網パネルを同じ長さに切るのに、電動グラインダーを使った。切って鋭くなったところは危ないので、鉄のヤスリで丸めた。そして、切った網パネルをつなぐのは結束バンドだ。これも、使用したのがたくさんあったので使った。なんでも取っておくものだ。これで、各網パネルも自由に動くようになり、折りたたみも簡単だ。

ということで、今日の燃えるごみの日から使うことにした。昨日、裏の家のEさんに話して設置した。後は、Eさんが毎回設置をしたり、片づけをしてくれる。今朝、様子を見にいったら、ゴミを捨てにきた近所の奥さんが「これ、いいですね」と言った。

そして、しばらくしてから女房が「今度、ゴミステーションに、すごくいいのができたね」と言うので、「俺が作った」と言うと驚いていた。「市役所から、提供されたのかと思った」と。相変わらず、お世辞がうまい。

ゴミの量に合わせて、大きさを簡単に調整できるし、使わない時は網パネル1枚の大きさになる。冬季は除雪の関係などがあるから、たたんでしまっておこうかと考えている。今朝のゴミをゴミ収集車が持っていった後を見たら、中心になる電信柱に寄せて小さくたたんで囲っていたので、これなら普段は邪魔にならなくていいなと感心した。

さすがは、専門家だ。こうしておけば、使う時に広げるだけでいい。これは思った以上に、使い勝手がいいかもしれない。これならみんな、喜ぶだろう。「誰が作ったの?Yさんらしいよ」ということで、自分の評判はグッと上がったり、なんてことはまずないだろう。

ゴミステーションは、我が家の敷地にあるということだけで20年以上、裏のEさんと2人でずっとゴミステーションの排雪をやってきたが、今まで誰1人として手伝ってくれるどころか、「ご苦労さん」の言葉もかけてもらったことはない。みんな、当然のように思ってる。関わらないように目もそらす。「ボランティアだぞー!金は1銭ももらってないぞー!」と言いたいところだが、それを言うといやらしくなるから言わない。

「ロックバンドの仲たがい」

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キース・リチャーズの自伝を読んでいて、色々なことが分かった。ビートルズは、他のバンド同様に、後半は仲間割れをして解散してしまったが、ローリング・ストーンズは、ブライアン・ジョーンズが亡くなったり(その前に辞めさせられている)、ビル・ワイマンが脱退して、2度のメンバー変更があったが、今でも解散しないでオリジナルメンバーのキースとミック、そしてドラマーのチャーリー・ワッツがいる。

ずっと仲良さそうに、お互いに笑いあっている写真が音楽雑誌によく掲載されていたので、キースの統率力がいいんだろうなと思っていた。しかし、自伝を読んでいると、後半に「ミックの裏切り」という見出しのところなどが出てきて、ミックとの間で色々と確執があったことが分かった。やはり、どこのバンドも同じなんだ。

ミックは、キースが麻薬の裁判で1ヶ月くらいいなくて、その後バンドに戻ったときに、それまではキースが主導して新しい曲のレコーディングを指揮していたが、突然ミックが主導するようになったそうだ。キースが少しでも何か言おうとすると「うるさい!黙れ」と繰り返して、キースに口を出させなかったそうだ。

それと、みんなでローリングストーンズの次のコンサートを考えていたときに、ミックが勝手にソロ活動を始めて、他のミュージシャンとアルバムを作った。さらに、そのメンバー達とソロコンサートに出ようとしていたので、キースは怒り心頭に達した。その後の、ミックの英国の勲章の授与などでも、キースと揉めている。

コンサートでミックと同じホテルに泊まっていたチャーリー・ワッツの部屋に、ミックが内線電話をして自分の部屋に呼び出した。「俺の部屋に来てくれないか、俺のドラマー!」とふざけて言った。すると、数分後に部屋にやってきたチャーリーが、ミックの胸ぐらをつかみ「2度と言うな!俺のシンガー!」と言って1発ぶん殴った。という話もキースの自伝に書いてあった。寡黙なチャーリーは、怒ると怖い。

ということで、何年も同じバンドでずっと一緒にいると、どんな間柄でもいさかいは必ずあるようで、クリームもCCRもイーグルスも、他のどんなバンドも、人間関係や金銭関係とかで解散したりして、揉めている。クリームは、ドラムのジンジャー・ベーカーとベースのジャック・ブルースの仲が悪くて解散しているし、イーグルスはギターのドン・フェルダーとグレン・フライが大喧嘩して、ドン・フェルダーが辞めている。

イーグルスのこのときの様子が、ドキュメンタリー・ビデオに残されている。音声だけだが、グレン・フライがすごい剣幕でドン・フェルダーを追いかけて、「あの野郎!どこだー!ぶん殴ってやる!」とか叫んでいた。かつては、後で入って来たドン・フェルダーのことを「エリック・クラプトンと同レベルにいる、素晴らしいギタリストだ」と絶賛していたグレン・フライだったのだが。

どの世界でも、同じ人間とずっと一緒にやっていくのは大変なことで、それに金銭が絡むとさらに難しいことになる。バンドの素晴らしい音楽の陰には、色んな葛藤がある。それにしても、そんな憧れのロックスター達も、もうすぐ80歳になろうとしている。そして、自分も66歳になった。

「キース・リチャーズ自伝 LIFE」

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最近、夢中になったのが、図書館から借りた「キース・リチャーズ自伝 LIFE」だ。620ページもあり、本の厚さが4センチもある大きくて重い本だが、読み出したら止められなくなった。昔からビートルズ・ファンで、ローリング・ストーンズにはそれほど関心がなかったが、数年前から少しずつ興味が出てきて、今は時々聞いている。

札幌ドームに来たときは、女房と姉の3人で観に行ったが、これがすごい迫力で、登場から大興奮だった。コンサートの最後に、ローリング・ストーンズのメンバー全員がいる舞台が、前の方にずっとせり出してきて、我々2階席のすぐ目の前に来たときは、もうみんな狂喜乱舞で、姉と女房などは2階席から空いている1階席の方まで降りていった。おかげで女房は、帰りに駐車場まで歩いていたときに足が突っ張った。

「ブラウン・シュガー」という、ちょっと怪しい曲名のストーンズらしい曲がすごく好きで、よく聴いている。キース・リチャーズのギターも素晴らしく、ミック・ジャガーの歌もいいし、アレンジもすごくいい。この曲が、ストーンズの曲では珍しく、ミック・ジャガーが作曲作詞からアレンジまでほとんどやったと、キース・リチャーズの自伝で知った。「あれには参ったぜ」とキース・リチャーズが言ってる。

というように、ストーンズの曲のベースになるものは、ほとんどキース・リチャーズが書いて、その歌詞やだいたいの肉付けを、実際に歌うミック・ジャガーがやっていたようだ。いわば、共同作業だ。レコーディングも、キース・リチャーズが最後にオッケーを出して、完成ということだったらしい。

自伝を読むと、その経緯がよくわかる。よく、音楽ライターが有名なミュージシャンの伝記らしいものを書いているが、又聞きしたようなことばかり書いているので、想像ばかりで的を外れていることが多い。その点、自伝は嘘をついていたり、誇張したり、記憶違いということでなければ、一番真実に近い。だから、自伝以外は読む気がしないし、読まない。

キース・リチャーズの子供の頃からのことが、ずっと語られていて、まだ第2次世界大戦の傷跡が残る時代に生まれて、その中で両親やクラスメイトや学校などのことも、色々と語られている。背が一番小さくて、耳がでかかったことで「モンキー」とあだ名をつけられ、毎日のように下校時に待ち伏せしていた同級生に、1年間もいじめられていたことも書いてある。そして、その後、それが逆転したことも。

とにかく、ミュージシャンになってからは、薬物漬けでひどいもんだが、それよりも音楽作りのことが、常に第一だったようだ。ジョン・レノンも同じ考えの仲間だと感じていて、交友もあったようで「大好きだった」と言っている。不思議と気があったそうで、二人ともやることはハチャメチャだが、真っすぐで誠実なところに惹かれあったようだ。「ジョンの目には、あいつを好きにならずにいられない誠実さってやつがあった」と語っている。

キース・リチャーズは、すごく魅力のある人間で、1人の人間としても素晴らしいと思った。薬物は別にして。スタッフや他の人に対する心配りもあるし、思いやりや優しさがすごくある。「俺はすぐ人を信頼する。後は相手次第だ」というように、友人が多いというのも、よく分かる。「前科者が多い」と言っているのは笑ってしまうが、いかにも彼らしい。

この本を読むのに、10日間くらいかかった。あまりにも面白いので、この本の古本を買おうかと調べたら、3,000円くらいするので、どうしようか考えてる。キース・リチャーズの現在の年齢は、自分のちょうど一回り上の77歳だ。まだまだ現役で、頑張って欲しい。

「孫のオシメ交換」

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次男坊の奥さんが、友人の結婚式に出席するので、孫2人を我が家で預かることになった。次男坊は仕事があって午後5時に帰って来るので、午後2時から3時間の預かりだ。女房は、朝早くに登山にいき、夕方過ぎに帰ってくるので、自分1人で孫2人の面倒をみなければならない。

それで、何かオモチャを買って来て、孫2人を遊ばせておこうと考えた。でないと、片方は階段を上がって2階に行ったり、片方はどこかに行ったりするだろうから、2人を同時に監視するのは大変だからだ。

居間にまとめてオモチャを置き、そこで2人を遊ばせておこうという作戦だ。どんなおもちゃを買ってこようか考えたが、イオンの中のオモチャ屋やトイザらスなどの専門店では、オモチャ1個の価格が高額なのばかりで、何種類も買えない。

それで、考えたのが100円ショップで、オモチャや、子供の遊び道具を買うことだ。結局、子供向けの22種類のオモチャや遊び道具を買った。これで、総額3,417円だ。さすがは、100円ショップ。これで、3時間は間違いなく大丈夫だ。

その後、次男坊の嫁さんから「よろしく、お願いします」というラインが届いた。さらに、「オシメの替えも置いていきます」と書いてあったので、改めて下の孫がもしウンチしたら、オシメを替えなければならないということが分かった。

今まで、一度もやったことがないので、すぐyoutubeで紙オシメの取り替え方法を調べた。便利なもので、動画ですぐわかった。これで何とかなる。すると、女房から「明日の登山は、天候が悪いようなので中止になった」と勤め先から、ラインがあった。

「それじゃあ、俺がオシメを取り替えなくてもいいのか?」と内心ホッとした。いくら、孫とはいえ、ウンコを見るのも臭いをかぐのも、かなりの覚悟がいる。しかし、これから俺1人のときがあっても、やるしかない。その覚悟はできてる。ジイサンだって、可愛い孫のためなら、それくらいやれるわい。