オジサン NOW

還暦過ぎたオジサンのつぶやき

「サスペンス映画 マイ・ベスト」

  f:id:yoisyotto:20191013064501p:plain  f:id:yoisyotto:20191013064558p:plain  f:id:yoisyotto:20191013064644p:plain  f:id:yoisyotto:20191013064716p:plain
サスペンスは、面白いのがまだまだある。まず、「ブラック・ブック」は、第2次世界大戦のナチス占領下のオランダが舞台の映画だ。正直、オランダ映画ということもあってそれほど期待していなかったが、スリル溢れる展開と予想外の結末など、非常に見応えがあった。

この監督はオランダ人だが、アメリカに渡って「ロボコップ」や「トータル・リコール」や「氷の微笑」などの監督もしていた。さらに、この「ブラックブック」は、監督が後にオランダに戻って、オランダ映画史上最高の製作費25億円をかけて製作したそうだ。確かにスケールも大きく、映画の内容も非常にしっかりしているので、これだけの良い作品になったのだろう。

「ユージュアル・サスペクツ」は、ケビン・スペイーシーがさすが演技派というところで、これが同じ人だろうかと思うほどの変貌ぶりを見せてくれた。この映画を観た時はまだケビン・スペイシーを知らなかったので、映画を観ていてずっと冴えない感じの男だと思っていたが、最後にあっと驚く変身をしたので驚いた。この脚本を書いた人は、アカデミー脚本賞を取り、ケビン・スペイシーはアカデミー助演男優賞を取ったそうだが、成程と思った。

「ペリカン文書」と「愛がこわれるとき」と「陰謀のセオリ-」は、いずれも主演や助演をジュリア・ロバーツが演じている。ジュリア・ロバーツは、かなり気の強い女性らしいが、これらの映画のように、繊細で大人しそうな感じの役が上手いと思う。特に「愛がこわれるとき」は、最初から最後まで不気味な怖さがあって、ハラハラドキドキの連続で、サスペンスとしては傑作だと思う。原作がナンシー・プライスという人の小説「逃げる女」で、構成がしっかりしている。ジュリア・ロバーツが、すごくいい。 

「ダヴィンチコード」と「天使と悪魔」の原作は、アメリカの作家ダン・ブラウンで、トム・ハンクスが主人公のロバート・ラングドンに扮しているシリーズものだが、ストーリーが壮大で、ルーブル美術館やバチカン市国も舞台になって、そのスケールに圧倒される。3作目の「インフェルノ」も観たが、これはあまり面白くなかった。もう、話しも出尽してしまった感があるが、次作はどうなるのか楽しみだ。

「サスペンス映画 CIA編」

    f:id:yoisyotto:20191010113600p:plain   f:id:yoisyotto:20191010113622p:plain   f:id:yoisyotto:20191010113652p:plain
サスペンス映画は、どこまでがその範囲なのかよく分からないが、とにかく大好きだ。先の「オリエント急行殺人事件」もそうだが、気に入った作品は何度観ても面白く、画面に惹きこまれる。「オリエント急行殺人事件」同様に何度も観ていて、更にこれからも観るであろうという映画をあげてみたい。今回は、CIAを舞台にしたサスペンス映画をあげてみた。

「コンドル」は1975年の作品で少し古い映画だが、ロバート・レッドフォードとフェイ・ダナウェイが出演している。内容はCIA内部の陰謀というサスペンスだが、最初のシーンがとにかく衝撃的で、何度見てもドキドキしてしまう。主人公のロバート・レッドフォードが、いい味を出している。殺し屋のリーダーも不気味な雰囲気を醸し出していて、それに扮する役者も上手だ。

「陰謀のセオリ―」は1997年の作品で、メル・ギブソンとジュリア・ロバーツが出演している。主演のメル・ギブソンは、タクシーの運転手で陽気な妄想癖のある変人という役で、乗って来る客に色々な世界の陰謀説を聴かせていたが、次第にその話が真実味を帯びて来て、展開がとんでもない方向へと進んでいく。エンディングが良くて、こういうエンディングは、後味が良くて気持ちがいいので大好きだ。

「ジェイソン・ボーン」シリーズは今まで4作あるが、最初の「ボーン・アイデンティティー」は2002年の作品だ。CIA内部の或る計画によって人間兵器にされた主人公「ジェイソン・ボーン」の話だ。男子なら誰でも小さい頃は、超人的な力を持つヒーローに憧れるが、そんな気持ちを思い起こさせるのがジェイソン・ボーンで、その無敵の強さにワクワクする。

話の展開も、実にスピード感にあふれていて無駄がないので、最後まで画面にくぎ付けになる。いい映画は、無駄なシーンがない。大好きな映画で、とうとうシリーズ4巻セットのブルーレイディスクを買ってしまった。ボーン役のマット・ディモンがはまり役で、実にいい。というのが、CIAを題材にしたサスペンス映画のマイ・ベストだが、忘れているのもあると思うし、知らない映画もたくさんあると思うので、もしあったら是非観てみたい。

「オリエント急行殺人事件を観た!」

f:id:yoisyotto:20191007162727p:plain
昨晩、レンタルビデオでリメイク版の「オリエント急行殺人事件」を観た。最初に製作されたときのは、テレビでも何回かやっていたので観たし、レンタルビデオを借りても観たので、計5回くらいは観てるかもしれない。確かに、今までのサスペンスものとは違う、別次元の犯人だったので、すごい発想だと感心した。しかも、作者は女性だったので、男とは発想が違うのかと思ったりもした。

今回観たリメイクされたものは、とにかく映像が素晴らしくキレイで、このリメイク版も今回で2回観たことになる。ブルーレイディスク版を借りて観た方が、絶対にいい。同じ、アガサ・クリスティ原作の「ナイル殺人事件」も、同じスタッフでリメイクが決定しているそうだが、これも楽しみだ。

そういえば、この最初の映画が初公開された時に、自分は学生でクラスの仲間数人と書店に居たが、その時に仲間の一人が「俺、あの映画を観るのをすごく楽しみにしてるんだよなあ!」と言った。すると、もう一人が「あれだろ? 〇〇が犯人だという映画だろ」と言ったので、周りの仲間が突然固まった。

楽しみにしていると言った奴が、「それを言ったらダメだろー!せっかく誰が犯人か楽しみしてたのに~!」と泣きそうな顔をした。みんなも、非常に有名なミステリー小説なので、何となく犯人は知っていたが、ルールとして黙っていたので「あ~あ、言っちゃったよ」という感じだった。犯人を言ってしまった奴は、ことの重大さに気づいたようで、真っ赤な顔をして立ち尽していた。

犯人をばらされた同級生は、その後、その映画を観に行っても、ミステリーの犯人が分かった時のあの衝撃と醍醐味を堪能することもなく、「あの、バカヤロー!」と犯人をばらした同級生のことを恨むのだろう。もしかしたら、この後もこの映画を観る度にそれを思い出しては、口惜しい気持ちになるのかもしれない。それくらい、ネタバラシをした者の罪は重い。

自分は、何となくこの犯人が誰かということを以前から耳にして分かっていたが、もしそれを知らずにこの映画を観ていたら、その衝撃はかなりのものだっただろう。それくらいこの映画は、今までのミステリーの犯人像とは異なるものがあった。犯人をばらされた同級生には、ただお気の毒としか言いようがない。

アガサクリスティ原作のNHKテレビ「名探偵ポアロ」シリーズもずっと観ていたが、まあまあ面白かった。声の吹き替えでポアロを25年間もやっていた「熊倉一雄」さんは、オリジナルの俳優以上に原作のポアロのイメージに声がピッタリという評判だった。確かに、オリジナルの俳優の声はキーが高く、あのポアロのイメージとは少し違う感じがする。そういえば、「刑事コロンボ」の声優も、オリジナルの俳優以上に役柄にピッタリの声で定評があった。

アガサ・クリスティ原作の「ミス・マープル」シリーズもずっと観ていたが、これもまあまあ面白かった。それにしても、よくこれだけ多くの作品を書いて、しかも奇抜なストーリーを毎回よく考えつくなあと感心する。アガサ・クリスティの発想には驚いてしまう。さらにアガサ・クリスティが女性ということでも。当時は、女性のミステリー作家は珍しかったと思う。

年齢と共に、以前読んだ本や観た映画の内容を結構忘れていて、何回も同じ映画を観ても、シーンの断片しか覚えていないことがよくある。ボケて来たのかと思ったりもするが、まあ新たな気持ちで何度も観れて毎回楽しめるのだから、案外いいことなのかもしれない。

「スーパーにて。常識のない人達」

f:id:yoisyotto:20191005061610j:plain
今年の初めに自炊を始めてから、スーパーに1人で買い物に行っているが、スーパーでは色々なことが起きる。この前は、何とかデーでレジで清算する客が列を作って並んでいて、自分も後ろの方に並んでいたが、レジの方に徐々に進んで行く度に、後ろから何度もドンと自分の尻に後ろのカートがぶつかって来た。

3回くらい続いたので後ろを振り返って見たら、スマホを見ていた自分と同じ年齢くらいのオバンがいた。向こうもこっちに気づいて止めるのかなと思ったら、その後も何回かぶつかって来た。自分のレジの番が来て清算している時に、そのオバンの顔を見たら、ニタニタしてまだスマホを見ていた。こんな、常識のないのもいる。     

その前も、別のスーパーでカートを押して買い物をしていたら、時々、棚の角辺りでカートを押している相手と接触しそうになるので、お互いに頭を下げたりしてよけるのだが、40代くらいのオバンは怒ったようにムッとして去った。思わず「態度悪いなあ」と口に出た。元々そういう顔なら仕方がないが、「邪魔!」という感じだった。いったいこの人は、今までどんな人生を歩んで来たのだろうかと思う。

スーパーの駐車場でもこんなことがあった。駐車場に着いてこれから買い物という時に、隣の狭いスペースに黒いワゴン車が入って来た。その車の人が下りるのを待っていたら、急に「バーン!」という鈍い音がした。振り返ると、下りて来た中年の男性がいきなりドアを開けたので、自分の車の後ろのドアに当たった音だった。

驚いて、相手の顔を見たら苦笑いをしていたので、自分の車のボディの方を見たら、サッと逃げるようにスーパーの中に小走りで入っていった。ドアが当たった所を見て、ホコリを擦ってみたらホコリが取れただけで、傷は付いていなかったのでホッとした。

それで、自分も買い物をするのにスーパーに入ったが、先ほどの男は見当たらなかった。謝りもしないでサッサと逃げるようにして行ってしまったので、段々と腹が立ってきた。いつもより早く買い物から戻ると、その車は影も形もなかった。サッと逃げたのだろう。それにしても、一言でも謝れば簡単におさまることなのに、まったく常識のない人がいるもんだ。スーパーには多くの人が集まるので、色んなことがある。

「クラシックギターの製作」

f:id:yoisyotto:20191003064512j:plain

13年前のギター製作講習で作ったクラシックギター

13年前だが、我が家から車で30分ほどのところにある当別町で、クラシックギターを製作していた製作家の講習に半年ほど通っていたことがある。実際に、その半年間で1台のクラシックギターを作った。といっても、ほとんど先生が手を貸してくれたので、自分で作ったという実感は、あまりなかった。

ボディのサイド板を特殊なベンディング・アイロンを使って曲げたり、縁にパーフリングという薄い板を巻いたり、フレットの溝をノコで切ったり、ネックを削ったり、サウンドホール周りにロゼッタを施したりとか、その他色々と先生に逐一教えてもらいながらやっていた。

このギター製作講習を札幌のテレビ局で取材して放映したのを偶然見て、どんなものかと覗きに行ったら先生がいて、そのまま話を聴いて講習を受けることになった。先生は実家が名古屋で、元々はトヨタ自動車のエンジニアだったようだが、クラシック・ギターを作ることに憧れてトヨタをやめてギター製作の専門学校に行き、そのまま製作科になって北海道に来たということだった。

自分は本当はアコースティック・ギターを作りたかったのだが、ギター製作を教えてくれるところはここのクラシックギター製作しかなかったので、まずはそれを覚えてからアコースティックギターを作ろうと思っていた。

そうして半年間があっという間に経ってしまい、これから不器用な自分が本格的に覚えて行って生涯の趣味になると楽しみにしていたら、先生の父親が体調が悪くなったので突然、先生は名古屋の実家に帰ってしまった。

その後は途方に暮れていたが、仕方なく独学でギター製作を覚えるしかないと思って、製作道具も色々と揃えてやってみた。しかし、ギターの製作はただ外形を作るだけの飾り物ではなく、音を出すことが目的の楽器なので、緻密な作りと正確な音程や音色の調整などが不可欠だ。

とても自分のような「丁寧さよりは速さ」をモットーとしている者には、指導者なしでは無理だったので諦めた。名古屋に行った先生も、ギター製作ではなかなか食べて行けず、ギター製作も諦めたようだ。先生が名古屋に帰らずにあのままずっといたら、自分もまだギター製作をやっていたのだろうと思う。

「いずれは、真空管アンプも」

 f:id:yoisyotto:20191001194323p:plain   f:id:yoisyotto:20191001194355j:plain    f:id:yoisyotto:20191001194950j:plain

昨日、喫茶店「一軒茶屋」に行ってきた。店主が暇だと言っていた平日の午後2時にもかかわらず、駐車場は満杯で4~5台の車が停まっていた。何故と思ったが、もしかしたら、この店が今月号のグルメ月刊誌のトップに掲載されたからなのかと思った。

テレビや雑誌で紹介された店は、それからすぐ満員になることが多い。札幌市内からでも、1時間以上かかっても、平気で食べにやって来る人が多い。午後2時にそんな状態だったので、少し先にある「由仁ガーデン」の広い駐車場で30分ほど時間を潰してから、喫茶店に戻った。すると、店主らしい人が店の道路脇に看板を設置している姿が見えた。

急いで、店主と話そうと思ってUターンして戻ったが、店主はすぐ坂の上の店に入って行った。そして、設置したばかりの看板を見たら「今日の料理のオーダーは終わりました」と書いてあり、午後3時閉店だったので、これはもう今から行っても客はまだいるようだし、店主と話す機会は無いと思ってあきらめて帰って来た。

店主に相談してスピーカーユニットを決めないと、スピーカーボックスのユニットの穴も空けられないので組立てることも出来ず、参ったなあと思った。仕方ないからもう一度自分で調べて、ユニットを決めてしまおうと思い、家に帰ってから色々と調べてみた。

結局、当初考えていた「TangBand 10cmフルレンジユニット W4-927SEF」というユニットに決めて、すぐネットで発注した。2個で約12,600円だった。後は、スピーカーボックスにユニットを入れる穴を空けて、ボックスを組み立てるだけだ。そして塗装して、ユニットを取り付けて、それで、第4作目のスピーカーは決定だ。

この第4作目の後のスピーカーは、バスレフ式の最後として「作りやすい高音質スピーカー 小澤隆久著」に書いてあった”ワイドレンジタイプの秀作Alpair10を使ったバスレフ型スピーカー”を作ろうと思っている。高さが46センチある。ユニットは2個で約3万円ほどするが、バスレフの集大成にしようと思う。

そして、そのバスレフ式のを作り終わると、今度は喫茶店の店主から勧められた本「バックロードホーン・スピーカーをつくる! 音楽之友社」に掲載されている、市販のバックロードホーンの組立てキットを買って、作ってみようと思う。そして、その次はキットのだいたいの構造を見てから、合板を買って一から自分で製作しようと考えている。

こうしてスピーカー製作をして行くと、今度は真空管アンプも欲しくなって来る。もちろん安価なもので、簡単な組み立てキット程度なら出来るかもしれない。配線などになると無理かと思うが、挑戦してみたい気持ちもある。真空管アンプも自作で、スピーカーも自作ならちょっとすごいことになるのだが、そこまではまだ考えない方が良さそうだ。今は、まずスピーカー作りに集中しよう。

「北海道夕張郡由仁町、界隈」

 f:id:yoisyotto:20190929110904j:plain  f:id:yoisyotto:20190929110927j:plain
由仁町の喫茶店「一軒茶屋」のことを書いていたら、今月号の道内月刊誌「HO(ほ)」の最初の店舗紹介のところに、大きく紹介されていたので驚いた。店内の写真や料理の写真、そして店主と奥様と二人で写っている写真が、掲載されている。実は、明日にでもまた行こうかと考えていて、そのときに店内の写真を少し撮らせてもらおうと考えていた。

ここの店主は、気さくな方ですごく親切に教えてくれるので、今までは客が次々と来て忙しくなると申し訳ないので、サッサと店を出ていた。明日は平日で、午後2時以降は暇だとマスターに聴いていたので、その時間帯に行ってゆっくりと話を聴いてみようと思っている。スピーカーのユニットが決まらないとボックスに空けるユニットの穴も決まらないので、先に進まない。

由仁町には「由仁ガーデン」という立派なガーデニング施設があり、近くに「ユンニの湯」という評判のいい温泉もある。近くには、有名なアイスクリーム屋や、ファームレストランなども有る。「牛小屋のアイス」というアイスクリーム店は、いつ行っても多くの人が来ている。

この店で「やっちゃん」という、レゲエ風というのかジャマイカ風というのか、そんな容姿をした女性が、色々なアイスを客の希望に応じてトッピングしてくれる。この「やっちゃん」は、テレビにも取材されて、何度か出たことがあるほどの人気者だ。

ファームレストラン「ファーム・ヤード」は今まで何回も食べに行ったことがあるが、自分のところで栽培して収穫した野菜や果物を使った料理で、いつ行っても混んでいる人気店だ。店内の壁に貼ってる有名人のサインを見ると、結構色々な人が来ていた。自分のお気に入りの店で、野菜がたくさん入ったスープカレーが好きだ。

由仁町の隣町の栗山町は、今テレビで活躍している女性お笑い芸人の「バービー」の出身地だ。栗山町の人気ラーメン店「大鵬」に、部活帰りによく食べに行ったと、テレビで話していたことがあった。この「大鵬」のネギ味噌チャーシューは、自分や女房、そして次男夫婦も大ファンで何度も食べに来ているが、札幌からも食べに来ていて、土日祝日は店の外に列を作って並んでいる。

そして、この栗山町には野球の日本ハム監督の栗山英樹さんの自宅があり、イチロー選手やら日米の名プレーヤーが使ったバットやユニホーム、サインボール、野球グッズなどを展示してあるログハウスも自宅近くにあり、さらに栗山監督がアメリカ映画の「フィールド・オブ・ドリーム」を観て、いつかはあんな球場を作りたいと思って作った「栗の樹ファーム球場」もある。

どちらも、数年前に見に行ったことがあったが、こんなところによくこれらのものを作ったなあと感心した。「一軒茶屋」に行った時に、時間が有れば久々に見に行こうかと思っている。

「有名になった、オフコース」

f:id:yoisyotto:20190927091201p:plain
数日前に、由仁町の喫茶店「一軒茶屋」に行ったとき、自分が高校生のときによく聴いていたラジオの深夜番組「オールナイトニッポン」の、人気パーソナリティ「カメちゃん」こと、亀渕昭信さん(その後、ニッポン放送の社長になった)が、小さい頃に由仁町に数年間住んでいたということを思い出した。こんな、小さな町に住んでいたことがあったんだと思った。

そして、カメちゃんが当時、まだ無名だった2人組の「オフコース」に言った言葉も、同時に思い出した。あのときは、確かオールナイトニッポンの年末のパーティ形式で、色々なフォークミュージシャンを集めての生放送だった。番組の途中に、そのミュージシャン達の生演奏を入れていて、杉田次郎が歌う前に、当時彼の前座で歌っていたオフコースという2人組のミュージシャンを紹介した。

この2人が、「でももう花はいらない」と「僕の贈りもの」の2曲を歌ったのだが、それらの曲と歌声にすごく魅かれてしまった。特に、「でももう花はいらない」は大好きになり、当時姉から譲り受けた練習用クラシックギターで、なんとか似たように弾こうとしていた。この放送を、カセットに録音していたからだ。

その2曲をオフコースが歌い終わったとき、カメちゃんが「あなた達はいずれ、有名なミュージシャンになるよ」と言った。オフコースが、まだ前座でまったくの無名だったのに。このときの会話もラジカセで全部録音してあり、後で何度も聴いたので間違いない。しかし、かなり後になってこの時の歌以外の部分を消してしまったので、カメちゃんのその時の言葉も消えてしまったが、流石に先見の明があったと言うしかない。  

この時のオフコースの印象は、とにかく「暗い」の一言だった。頼りない自分でさえが、守ってあげたいと思うくらいで、声もか細くて元気がなかった。それから、自分が東京の大学に行っていた時のことだが、たまたま下宿で聴いていたFM東京のスタジオライブにオフコースが出ていた。

なんとメンバーが3人も増えていて、増えたメンバーの一人が長島茂雄の引退試合の挨拶の真似をしたりして、ひんぱんにメンバーの笑い声が飛び交っていた。他人事ながら、「元気になって良かったなあ!」と思った。それくらい、暗かった。

「難航している4台目のスピーカー製作」

f:id:yoisyotto:20211121175035j:plain        
前回、合板の欠けや凸凹を木工パテで埋めたのはいいけれど、ある疑問を感じた。それは、組み立てる時に木工ボンドで部材を接着するが、木工パテの部分がキチンと接着されるかということだ。木と違って、木工パテの部分から剥がれて来るのではないかと思い、今回は木工ボンドだけでの組み立ては、やめようかと思っている。

釘を使って、釘の頭を潰して合板の表面から釘の頭が出ないようにしようかと考えてもいる。塗装の時に、釘の頭が出ていると格好悪いと思ってのことだ。ということで、やっと次の段階に進むことになるが、とにかく作るペースが遅い。悩みが出てくると、しばらくどうするか考えるので、次に移るまでが長い。

この他にも、一番肝心なスピカ―ユニットがまだ決まっていない。今までと同じフォステクス製が無難なところだが、今回は別のメーカーのユニットの音を聞いてみたいこともあり、迷っている。それで、前回の記事に書いたが、由仁町の喫茶店を訪れて、マスターに接客で忙しい中、少しだったが話を聴いてきた。

祝日の昼ということで、客が次々と来るので申し訳ないと思って、スピーカーボックスの寸法と容量などを書いた紙と、候補に挙げている2つのユニットを印刷したのを渡して来た。また、後日、喫茶店が忙しくないという平日の午後2時過ぎに訪ねて、詳しく聴いて来ようと思っている。

由仁町にある「一軒茶屋」というこの喫茶店は、林の中にあって道路を走っていたら小さな古い看板が道路わきにあるだけで店も見えず、最初に行った時はなかなか見つからなかった。坂になっていて、途中の駐車場に車が3台ほど停まっていたので分かった。

店も古い家で、外観ではここが店だとは思わなかった。店内の明かりと内装を見て入って行ったら、すぐ右側に大きな自作のバックロードホーンのスピーカーが置いてあり、音楽を小さな音量で流していた。スピーカーは、他には端の方に知人からもらったという2~3台の小さな自作スピーカーが置いてあったが、鳴らしてはいないようだった。

それよりも、自作の小型の管球アンプが数十台も置いてあり、その隙間に色々な管球が数多く置いてあった。大きなバックロードホーンは重量もかなりあるようで、製作するのがかなり大変だったらしい。製作していたところから店舗に運ぶのが、奥様と2人がかりで、これまた大変だったらしい。もう、二度と作りたくないと言っていた。

近郊のオーディオ好きの人達が10名ほど、定期的にこの喫茶店に集まり、自作スピーカーを持って来たリ、CDを持って来たリ、音楽鑑賞に来たりしているそうだ。ただ、10月に入るとこの天井の高い喫茶店では寒さが厳しくて、集まるのは無理なので、9月末で最後の集会ということだった。来年は、参加させてもらいたいと思っている。みんなでああだこうだと、オーディオについて語り合うのは楽しそうだ。

下の画像は、左から「一軒茶屋」の外観、中は店内、右が店主自作のバックロードホーン。この画像は、北海道 総合政策部 地域創生局 地域政策課」ローカルワークストーリーから抜粋。

  f:id:yoisyotto:20211121175127p:plain f:id:yoisyotto:20211121175154p:plain f:id:yoisyotto:20211121175231p:plain

「群馬・長野・山梨方面への旅行 その3」

f:id:yoisyotto:20190923071345j:plain                         

「何故、この旅行に決まったのか?」

この旅行が決まってから、「どうして、今回の旅行はこのツアーにしたのか?」と思い、少しずつそのときのことを思い出した。本当は、最初は4月24日に「福岡・大分・熊本・宮崎・長崎 九州5県 ぐるり周遊いいとこどり四日間」というツアーに行く予定だったが、あの4月14日の「熊本地震」が起きてツアーが中止になった。

訪れる予定だった熊本城も、無残にも一部が崩壊してしまった。女房などはそれを見て「何百年も壊れないでいたのに、どうして私たちが行くというときに壊れるんだ!」と怒っていたが、それはひとえに女房の精進が悪いということに尽きるだろう。それにしても被災に会った方達は、大変な思いをした。いつか、復興したら訪れてみたい。

その後、女房が「代わりに、いいツアーを見つけた!」と言って、5月10日発の「北海道新幹線で行く 鬼怒川温泉・草津温泉 癒しと歴史の三日間」というツアーに行くことに決めた。新しく開通した北海道新幹線に乗って、窓から景色を眺めながら駅弁を食べたり、ビールを飲んだり、おやつを食べたりということを考えて、楽しみにしていた。

そしたら、その数日後の朝刊折り込みに、違う旅行代理店なのに今回決めたツアーと内容が全く同じツアーが載っていたので驚いた。それで女房に、「同じツアーを色々な旅行代理店で扱っているんだな」と言いながらそのパンフレットを渡したら、しばらく黙って見ていた。

少し経ってから女房が、「お父さん!これがいい、これが!」と大きな声で言い、もっといいツアーがあると言う。「料金が前のより安いし、これがいい!お父さんの好きな真田丸の城も見れるからいいじゃん!私はこれがいい!」と何度も興奮して言う。

女房は旅費のことを考えて少しでも安いツアーにしようと考え、しかも「お父さんの好きな真田丸の城」と、俺のことを考えてくれたのかと思った。それで、「分かった。それでいいよ」と言うと、女房は「それじゃ、私は仕事に行くから、早く前のツアーをキャンセルして、このツアーを急いで申し込んだ方がいいよ」と言って仕事に行った。

その後すぐ、予約していたツアーをキャンセルして、新たなツアーを申し込んだ。それから少し経ってから、改めてゆっくりと今回の新たなツアーのパンフレットを見てみた。女房が気にかけてくれた真田丸の「上田城」は行く。そして北アルプスの「白馬」に泊り、そして「上高地」を観て、そして「富士山」の五合目までバスで登る…。

「何だこりゃあ、山ばっかりじゃないか!」。女房は少し前から登山をやり始めていたので、アルプス山系のあるここが気に行ったようだ。やられた。女房が人のことなど考えるわけがない。またも騙された自分に腹が立ったが、「よーし、こうなったら旅行中は山を見ても興味ない振りをして、ずっとつまらなそうな顔をしてやろう」と思っていた。

しかし、実際に行ってみると想像以上の景色や山の壮大さに、思わず感嘆の声を上げてしまった。すると女房はすかさず「やっぱり、来て良かったしょ?」と得意になって言うので、「お前にダマされて、こんな見たくもない山ばっかりのところに連れて来られた」と何度も言ったが、実は来て良かったと思っていた。

■「女房の自撮り棒」
女房は、バスの中から夢中で外の山の景色をスマホで盛んに写していたが、バスから降りると今度は自分の姿を写すことに夢中だ。それで、今までも毎回、自分に写せとうるさいので、今回は自分1人で写せるように、中国人や韓国人が旅行でよく使っている「自撮り棒」を買って与えた。

今はどこの観光地にも中国人がかなりいるようで、女房がその中に混じってやれば恥ずかしくないだろうと思っていたが、軽井沢でも富士山でも上高地でも中国人らしい人はたくさんいたが、自撮り棒で写しているような人は、ほとんど見かけなかった。

それで、嫁も最初は躊躇していたが、上高地でとうとう使ってみるというので、それぞれ好きなことをやろうと別れて自分もブラブラしていた。その内、女房が本当に自撮り棒で写しているのか気になり、見つからないようにこっそり捜したら、川岸で自撮り棒をかざして何度もポーズを取って色々な表情をして、自分を写している変なオバサンを見つけた。

女房だった。それを陰から隠れてコッソリ見ていたが、「しかし、本当にやってるよ。よくやるよなあ」と吹き出してしまった。周りを見てみると中国人のような人達もたくさんいたが、誰一人、自撮り棒で写している人はいなかった。

■「誰が見たのか?」
自称300歳のバスガイドさんのことで感心したのは、歴史の知識がすごいということだ。本人も、色々と本を読んで調べていると言っていたが、仕事で必要なこと以上のことも勉強しているというからすごい。

そのガイドさんが、いつも通りバスで通るところの戦国時代の武将の逸話を色々と話してくれたが、ひと通り話し終わってから「ただ、私いつも思うんですよねえ。それは一体、誰が見たの?って」。もちろんみんな笑ったが、確かにその通りだ。

歴史の逸話のほとんどが、勝者や生き残った者が、後から自分に都合のいいように作り変えたものだ。明治維新で幕府が倒されて新政府になった時に、討幕派の各藩の者が新政府の重要な役職に就いた。

それを見て「討幕の中心になって活躍した人は、ほとんど死んでしまった。だから今残っている者は、実際には戦いの前線や中心にいなかった者ばかりだ」と言った人がいた。いつの時代でも、そうなのだろうと思う。

というようなことも、普段はそれほど歴史が好きでもないので、ほとんど考えることがないが、本州を旅行すると史跡だらけなので、そういうことを考えたりする。まして、本やテレビで観た史跡や建造物などがあると、「本当にここに有ったんだ!ここに居たんだ!」と、感慨深い気持ちになる。

以前、坂本龍馬の定宿の「寺田屋」も観に行ったが、ここに龍馬がいたのかと思うと何とも言えない気持ちになり、何度も何度もその部屋の柱を触った。龍馬も触ったのかなあと思うと、急に近い存在になった。

今回の記事で、とりあえず旅行は終わりだ。この後の旅行はいつになるか全く分からないし、予定もない。もしかしたら、あの世に旅立つ時なのかもしれない。いつ逝ってもおかしくない歳になった。