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還暦過ぎたオジさんのあれこれ

「クラシックギターの製作」

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13年前のギター製作講習で作ったクラシックギター

13年前だが、我が家から車で30分ほどのところにある当別町で、クラシックギターを製作していた製作家の講習に半年ほど通っていたことがある。実際に、その半年間で1台のクラシックギターを作った。といっても、ほとんど先生が手を貸してくれたものなので、自分で作ったという実感はなかった。ボディのサイド板を特殊なベンディング・アイロンを使って曲げたり、縁にパーフリングという薄い板を巻いたり、フレットの溝をノコで切ったり、ネックを削ったり、サウンドホール周りにロゼッタを施したりとか、その他色々と先生に逐一教えてもらいながらやっていた。このギター製作講習を札幌のテレビ局で取材して放映したのを偶然見て、どんなものかとのぞきに行ったら先生がいて、そのまま話を聴いて講習を受けることになった。

先生は実家が名古屋で、元々はトヨタ自動車のエンジニアだったようだが、クラシック・ギターを作ることに憧れてトヨタをやめてギター製作の専門学校に行き、そのまま製作科になって北海道に来たということだった。自分は本当はアコースティック・ギターを作りたかったのだが、ギター製作を教えてくれるところはここのクラシックギター製作しかなかったので、まずはそれを覚えてからアコースティックギターを作ろうと思っていた。そうして半年間があっという間に経ってしまい、これから不器用な自分が本格的に覚えて行って生涯の趣味になると楽しみにしていたら、先生の父親が体調が悪くなったので突然、先生は名古屋の実家に帰ってしまった。

その後は途方に暮れていたが、仕方なく独学でギター製作を覚えるしかないと思って製作道具も色々と揃えてやってみた。しかし、ギターの製作はただ外形を作るだけの飾り物ではなく、音を出すことが目的の楽器なので緻密な作りと正確な音程や音色の加減などが必要不可欠で、とても自分のような「丁寧さよりは速さ」をモットーとしている者には、指導者なしでは無理だったので諦めた。名古屋に行った先生も、ギター製作ではなかなか食べて行けず、ギター製作も諦めたようだ。先生が名古屋に帰らずにあのままずっと居たら、自分もまだギター製作をやっていたのだろうかと思う。