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還暦過ぎたオジさんのあれこれ

「有名になった、オフコース」

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数日前に由仁町の喫茶店「一軒茶屋」に行った時に、この由仁町に昔高校生の時によく聴いたラジオの深夜番組「オールナイトニッポン」の人気パーソナリティの「カメちゃん」こと亀渕昭信さん(その後、ニッポン放送の社長になった)が、小さい頃に数年間住んでいたということを思い出した。こんな小さ な町に居たことがあったんだと思った。そして、カメちゃんが当時まだ無名だったオフコースに言った言葉も同時に思い出した。

あの日の放送は、確か年末のパーティ形式で色々なフォークミュージシャンを集めて生放送していたが、番組の途中にそのミュージシャン達の生演奏を入れていて、杉田次郎というミュージシャンが歌う前に、当時彼の前座で歌っていたオフコースという2人組のミュージシャンを紹介した。そして、この2人が「でももう花はいらない」と「僕の贈りもの」の2曲を歌ったのだが、それらの曲と歌声にすごく魅かれてしまった。

特に「でももう花はいらない」は大好きになり、当時姉から譲り受けた練習用クラシックギターでなんとか似たように弾きたいとコピーしていた。それとこの曲のヴォーカルが鈴木康司なのだが、高い声で存在感のある小田和正のハモりの歌声に魅了された。このハモりも、一生懸命にコピーして歌っていた。

ということでその2曲が終わった後に、カメちゃんが「あなた達はいずれ、有名なミュージシャンになるよ」とサラッと言った。オフコースが、まだ前座時代でまったくの無名だったのにだ。この時の放送を自分がラジカセで全部録音したのをずっと持っていて、後でも何度も聴いたので間違いない。しかし、かなり後になってこの時の歌以外の部分をカットしてしまったので、カメちゃんのその時の言葉も消えてしまったが、流石に先見の明があったと言うしかない。 

この時のオフコースの印象は、とにかく「暗い」の一言だった。頼りない自分でさえが、「守ってあげたい」と思うくらい声もか細くて元気が無かった。そして、それからそんなことも忘れて東京の大学に行っていた時のことだ。たまたまちょうど、下宿で聴いていたFM東京のスタジオライブでオフコースが登場したが、なんとメンバーが3人も増えていて、増えたメンバーの一人が長島茂雄の引退試合の挨拶の真似をしたりしてメンバーの笑い声が飛び交っていて、他人事ながら「元気になって良かったなあ!」と思った。

その後どんどんオフコースというよりも、小田和正にのめり込んで行った。札幌ドームに来た時には女房と観に行ったが、その日は冬の吹雪で荒れていて開演も少し遅れた。演奏がすべて終わってコンサートが終了すると、小田和正が心配そうに会場の皆を追い立てるようにステージから、「外は大変だからサッサと帰って!」と真剣な顔をして言っていたのが印象的で、この人はホントにいい人だなあと思った。不器用で飾り気がなく、人間味溢れている。

そういえば、このコンサートの途中で恒例らしいが、コンサートを行っている地元の名所などを小田和正とマネージャー?の二人で巡ったのを小型のビデオカメラで撮影したのを写していたが、どこかで小田和正が話をしている最中にオバサン達2人がサインをねだって割り込んで来た。そしたら、サインをしてやってオバサン達が去ってから小田和正が「ババアに邪魔されましたが…」と言った途端、そのビデオを見ていて笑い声などでざわついていた会場が、一瞬「シーン!」となった。

「ババア」って、公共の場ではマズいんじゃないか。後日、吉田拓郎と小田和正が対談していたのをテレビで観たが、拓郎が「小田は、コンサートでババアって言ってるのか?」と真剣に聴いていたことがあった。有名らしい。(笑) そしたら小田和正が「言うよ。ホントに失礼なのは許せない」と言ったので、拓郎も驚いていた。

余談になるが、山下達郎も大好きだが小田和正同様に口が悪い。これも数年前に札幌の当時は厚生年金会館のコンサートを見に行ったが、演奏の途中のMCで「俺の顔が何だかんだと言いやがって、うるせえってんだ!」というようなことを言ったら、やはり会場がシーンとなった。お客様に対して、普通はタブーとなっている禁句をここでも聴いてしまった。まったくもって、愛すべき人達だ。二人とも、ミュージシャンとしても人間としても大好きだ。