この前、「旧島松駅逓所」を観て来てから、北海道の史跡に興味を持ち、図書館で本を何冊か借りてきた。史跡だけでなく、北海道に関する本も借りた。考えてみると北海道の各町村の地名はだいたい知ってるし、道内も一通りは周ったが、北海道の詳しい歴史についてはほとんど知らない。
今回借りた本を読んでみて、それがよく分かった。地元の「江別の遺跡をめぐる」という本を読んでみたら、ここで随分と縄文時代からの遺跡が発掘されていることを知った。しかも、我が家のこの地域から遺跡が発掘されている。江別古墳群というのもある。驚きだ。
そして、自分がここに来る前に住んでいた町にも、オホーツク文化の最大規模の集落「目梨泊(めなしどまり)遺跡」があった。当時、遺跡があるのは聞いたことがあったような気もするが、まったく関心がなかったので観に行ったことはない。家から車で10分くらいのところなので、あのとき観に行けば良かったと思うが、まあ、こういうものなのだろう。
第一、オホーツク文化ってなんだ? オホーツク人って誰よ? 今まで自分は、北海道に和人が来る前は、アイヌ民族しかいないものだと思っていた。しかし、縄文時代には、縄文人が道央や道南に居たという。
本州では縄文時代から、農耕主体の弥生時代へと移行して行ったが、北海道は続縄文文化、そして擦文文化という独自の道を歩んだ。その続縄文文化時代に、樺太(サハリン)から北海道のオホーツク沿いに南下してきた、海洋狩猟民族のオホーツク人が、道北や北方領土や千島列島に広がって行った。
オホーツク人は熊に対する信仰や儀礼があり、アイヌ民族はこの風習を受け継いでいるという説もある。しかし、このオホーツク文化も突然、擦文文化に取り込まれるように姿を消した。「謎の海洋民族」と呼ばれてもいる。しかし、それじゃ、アイヌ民族はいったいどこから来たんだ? もう、なにがなにやら、訳が分からん。(出典は「北海道の教科書 JTBパブリッシング」)
解明できていないことばかりで、学者さんも分からないんだから、自分に分かるはずがない。とにかく、これから北海道の歴史について、少しずつ勉強してみようと思う。遺跡も観に行ったりしようかな。ということで、早速、9月16日(土)に江別市が行う「再発見・江別探訪・史跡見学ツアー」というのに行くことにした。参加料が500円で、バスツアーということで、腰の悪い自分でも大丈夫だ。