オジサン NOW

還暦過ぎたオジサンのつぶやき

「大変な非常階段の除雪と腰痛」

今週の月曜日に職場に行くと、エレベーター内に、エレベータの定期点検の案内書が貼ってあった。その予定日を見ると、なんと明々後日の木曜日の朝9時から、朝11時までになっている。これは、大変なことになったと焦った。

というのは、木曜日にエレベーターが点検のために止まるので、その時間に出掛けたり、夜勤などから帰って来る入居者が、非常階段を利用するからだ。午前中とは言え、当マンションの戸数は1棟が72戸あり、2棟あるので全部で144戸になる。

それだけあるので、数人は間違いなく非常階段を利用するはずで、現に今までもそうだった。ということで、自分の出番は月・火・水曜日なので、その3日間で2棟の非常階段の雪を除雪して、ドアも開くようにして、入居者が通れるようにしなければならない。各棟共、9階もある。

様子を見に行ったら、まず1棟の方の9階非常階段のドアは、20センチくらい、8階は30センチくらいしか開かなかった。ドアの下が、ガチガチの氷になっていてドアが開かない。それで、8階と9階はツルハシで少しずつ削ったが、大変だった。やっと40センチくらいドアが開いて、人がなんとか通れると思い、それで良しとした。

        

各階段も、歩けないくらい雪が積もっているので、1階までずっと階段に積もっている雪を片隅に寄せて歩けるようにして、月曜日にやっと1棟を終えた。そして、火曜日にもう1棟の9,8,7階の非常階段を終えた。やはり、ここの9階も床に氷が張っていたので、ツルハシで砕いてドアが開くようにした。

最後の水曜日は、残り6階から1階までだから、楽勝で間に合うと思って、朝自宅を出た。すると、少し歩いたら腰がガクガクとなって、急に激痛がして歩けなくなった。ひどく痛かったが、車に乗り、管理人室に着いてから、すぐ冷蔵庫に入っていた湿布薬を腰に貼った。

やっぱり、少し無理をし過ぎたかなあと考えていた。それでも、湿布薬が少し効いてきて、ハアハア言いながらも、2棟の掃除をなんとか終わらせた。そして、少し休んでから、午後からだと動けないかもしれないと思って、残りの階の除雪をやり、なんとか終わらせた。

その30分後くらいに、いつもゴミ整理や雪かきを手伝ってくれるオバサンから管理人室に電話があった。朝、自分が腰を痛くしたと話していたので、手伝いに来てくれたそうだ。「行ったら、終わってたよ!」と言う。まったく、いつも色々と心配してくれて、感謝しかない。

        

その日の晩に猛吹雪になり、翌朝、もう一人の管理人が来て、非常階段の様子を見たら、やはり少し積もっていて、雪かきが大変だったと言っていた。この非常階段の雪かきは、捨てるところがないので、一番上の階から徐々に下の階の非常階段に雪を落とすしかない。本来は、火災でもあったときのために、普段から非常階段を除雪するのが本当だ。

それを、我々の上司の担当者が、自分が入社したときに少しだけ話していた。ただ、やるのはすごく大変で、非常階段のステップは狭いし、凍り付いてツルツルのところもあり、かなり危険だ。それで、もう一人の管理人と、ずっと知らない振りをしていた。

もし、担当者がやってくれと言ってきたら、「申し訳ないけど、我々年寄りでは危険だし、体力的にも無理です。業者を頼んでもらえないだろうか?」と言おうかと思っている。やってくれる業者が居るのだ。ダメだと言われたら、やるしかないが、もう一人の管理人は、「ほっとけば、3月には溶けるべさ」と言っていた。

9階建ての当マンションの建設当初は、廊下と同様に非常階段もむき出しだったそうだ。さすがに冬はこれではマズいということで、後で廊下に窓が付き、非常階段にもネットが張られたという。だから、廊下は窓も1重なので結露がひどく、増設した壁から雨漏りがして、強い雨だと所々の廊下が水浸しになる。今の時期は、廊下の水がしばれて氷が張っている。

     

それで、その個所は滑って危ないので、トンカチで氷割りをしなければならない。非常階段もネットの隙間から、吹雪のときはドンドン雪が中に入って来て、階段も雪が積もっている。「しかし、こんなマンションって見たことあるか?」と、もう一人の管理人とよく話しているが、「ないな」と。

そんなことで、水曜日の仕事が終わって家に帰ったが、腰がひどく痛くて、湿布も貼って寝たが、夜中に腰が痛んでほとんど眠れなかった。これは、持病のヘルニアが再発したと思って、翌日の金曜日はなんとか買い物に行ったが、それ以外は家で安静にしていた。「ヘルニアには、安静が一番」と、前に先生が言っていたからだ。

そのせいか、かなり痛みはなくなってきた。でも、安静と言っても、少しは動いたりしないと老化や劣化が進むと思い、エアロバイクもゆっくりと漕いだりした。高齢者は、骨折などで入院したりすると、一気に体が弱っていくと聞いているからだ。

今回も、「こんなことで、一気に衰えてダメになっていくのかなあ」という危機感を感じた。やはり、精神的だけでなく、肉体的にも無理をしないでやっていくことが、この歳では大事なんだと痛感したが、どうしても歳のことを忘れて、やり過ぎてしまう。でも、今回は仕方がないな。