オジサン NOW

還暦過ぎたオジサンのつぶやき

「ビートルズに出会えて、幸せでした~!」

ジョンとポールの確執

ビートルズは、自分にとって特別な存在だ。最近になって、色々と分かったことがある。ジョンとポールの確執は、解散してソロになり、お互いにアルバムを出してからも続いた。特にジョンは、露骨にポールを揶揄する歌詞を書いた。バックでギターを演奏していたジョージが、「大丈夫なのか?」と心配するくらいの内容だ。

ジョージとリンゴはジョンの方につき、ポールは孤立していて可哀想だと思った。「ポールに意地悪するなよ!」と。 その状態はずっと、ジョンが亡くなるまで続いていたのかと思っていた。しかし、最近分かったのは、ジョンが亡くなる数年前から、ポールが何度もニューヨークに居たジョンのところを訪ねていたという。

ポールが突然、何度もジョンのところを訪ねるものだから、ジョンが「こっちにも都合があるんだ。突然、来るな!」と怒ったこともあるらしい。しかし、いつも楽しく打ち解けた話をしていたようで、また一緒にレコーディングをしようという話もしていたそうだ。

 

              

 

ジョンとポールの絆

これも最近知ったことだが、ジョンやポールと親しくしていた或るミュージシャンが、ビートルズ解散後のジョンと頻繁に遊びに出かけていたときのこと。そこで誰かがポールの悪口を言うと、ジョンは殴り掛かったという。そして逆に、誰かがジョンの悪口を言うと、ポールはサッとその場からいなくなった。ジョンとポールは、親友だったんだと言う。涙が出そうになった。( ノД`)

ジョンは亡くなる数年前のインタビューで、「ポールは、そんなつまらないことにこだわる奴じゃない」と言っているのを読んで、この2人の絆は我々が考える以上に強いと思った。そして、ジョンは「ポールは、ビートルズとウィングスの2つのグループを成功させたんだ。そんな奴が、他にいるか?」と、ポールのことを褒めている。

ポールは「ジョンを尊敬していた」と最近のインタビューで言っている。ポールはジョンを兄のように慕い、ジョンはそんなポールを弟のように思っていたような気がする。ポールは「ジョンは、いつも崖から飛び降りるような冒険をやる。それで自分もそうしてきた」と言っている。ビートルズの革新的な音楽を先導してやってきたのは、ジョンなのだろう。

   

        

   

2度と表れないバンド

ジョンが亡くなってしばらくしてから、ポールがジョージとリンゴに会ったとき、彼らは再結成にすごく乗り気だったが、ポールは最後まで首を縦に振らなかった。それは、「ジョンがいないビートルズは、ビートルズではない」と思っていたのではないだろうか。 ジョンとポールの絆は、傍から見るよりもずっと強かったのだろう。

他人事ながら、ビートルズのメンバーに関しては、特別な思い入れがある。「みんな、仲良くやってくれや!」と思っていた。ジョンとジョージも亡くなり、残っているのはポールとリンゴだけで、2人とも80歳だ。そして、自分も歳を取った。こんな素晴らしいバンドは、2度と表れないだろう。そんなバンドの後半時期にでも、立ち会えたことを幸せに思う。

若い頃。アビーロードの横断歩道にて。