オジサン NOW

還暦過ぎたオジサンのつぶやき

「自分のブログ記事の製本、到着!」

自分のこのブログの記事を、最初に書いた記事から1冊の文字数分の期間までを、試しに先月26日に1冊製本注文してみた。それが、昨日12月2日に届いた。1週間もかからなかった。製本には白黒やカラーがあったが、カラーは白黒の3倍以上の料金なので、白黒にすることにした。

送料も含めて、税込みで4,840円だった。全部印刷すると6冊~7冊になるので、その仕上がりを見て、良ければ月に1冊ずつでも続きを印刷して行こうかと考えていた。ということだったが、その仕上がりが想像以上に良くて驚いている。

印刷もきれいだし、本の仕上がりが良くて、角もきちっとして気持ちがいい。B6サイズにしたが、大きさもちょうど良い。自分のこの、はてなブログの契約やドメインは来年5月に切れる。それで、来年4月頃までに今までのすべての記事を製本し、それでこのブログをやめようかと考えている。

白で消してあるところには、作者の本名が入っている。背表紙にも。内緒だ(笑)

      

このブログを始めたのは、2019年の8月1日だったので、もう4年半近くも続けていたのかと驚いている。一昨年くらいに始めたような気じがしていた。あっという間に4年が経った。最初の方の記事は、かなりの文字数になっていて、1つの記事で3回分は書けたなと思った。文章もまとまりがなく(今もだが)、しかも、イラストも写真もない。読者が読みやすい文章など、考えもしなかった。

自分が、あの世に逝った後に、この製本を子供や孫達が読むことがあるのだろうか。「こんな本!」と言って、読まないでゴミ箱に捨てられるかもしれない。まあ、それでもいいが、親父や祖父ちゃんがこんなことを考えたり、やったりしていたんだと少しでも読んでくれたらいいなあ。

自分の親父は、話好きで話し上手だったので、面白おかしく自分の昔話を小さい頃に自分と姉によくしていた。ただ、そのときは自分も子供だったので分かるはずがないが、社会人になってからでも、もう少し深いことを聴いていたら良かったと思う。それはお袋についても同じだ。

      

以前の記事にも書いたが、父親は戦争中、学生で東京にいた。ちょうど戦争の時だったが、南方に移住すればタダで土地がもらえるということで応募したが、田舎の親に猛反対されて、出発する数日前に行けなくなった。親を恨んだが、南方に出発した船が敵の潜水艦に撃沈されて、全員死亡した。「俺は親に救われたんだ」と言っていた。

この話は、一度だけサラッと車の中で聴いた。本当に苦しくてつらい思いをしたことは、人はあまり語らないようだ。自分の親の世代の人達には、戦争中の凄まじい過去がある。自分の友人の父親は、シベリアに抑留されていたそうだが、そのときのことを多くは語らなかったという。

自分の女房の父親も、戦争が終わって戦地から故郷に帰り、列車で降り立って駅から駅前の市街を見たら、空襲で一面が平地になっていたという。そして、実家に帰ったが、兄がすでに同居していて、父親にお前の居るところはないと言われて家を出たそうだ。行き場のない義父は、どんな思いで生きてきたのだろうか? そんなことを聴いてみたかった気がする。

 

          

今、自分はダブルワークで老人ホームで働いている。当然だが、ここには管理人で働いているマンションの入居者よりも、ずっと重度で認知症の高齢者もいる。1人で生活できない人達が多くいる。人の一生ってなんなんだろう、といつものことながら思う。 

出来上がった製本を、少しずつ読んでみよう。4年間という短い期間ではあるが、自分史の一部分だ。改めて、製本された記事を読むのも楽しみだ。