オジサン NOW

還暦過ぎたオジサンのつぶやき

「メロディがきれいで、聴きやすいジャズ」

 

■ビル・エバンスから、キース・ジャレットへ

どうせ、難解なジャズなんだろうと思いながら、Amazon musicでジャズの大御所ピアニスト、キース・ジャレットの演奏を色々と聴いてみた。これが意に反して、メロディアスで情緒豊かな演奏が多くあり、自分の好みに合った。

今まで、聴く気もしなかったジャズだったが、去年はビル・エバンスの演奏に感激して、何曲か聴いた。しかし、それ以降、彼の演奏はほとんど聴かなくなっていた。自分と、相性があまり良くないのかもしれない。

キース・ジャレットの色々なアルバムを聴いてみたら、もちろん難解な演奏のもあるが、メロディアスな演奏のアルバムも多数あった。そんな中に、大好きなボブ・ディランの「マイ・バック・ペイジ」があり、結構気に入った。

       

■これまた渋い、チャーリー・ヘイデン

この演奏でウッド・ベースを弾いているのが、これまた大御所らしいチャーリー・ヘイデンという人だ。この演奏が、渋い。この人の場合は、ソロ・ベースのアルバムというわけには行かないので、すべてバンド演奏や有名ミュージシャンとの共演だ。感情豊かでシンプルな演奏で、電子楽器とは違う、重厚なウッドベースの音が体に響く。

1998年に名ギタリスト、パット・メセニーとの共作名義アルバム「ミズリーの空高く」で、第40回グラミー賞の”最優秀ジャズ・インスツルメント・グループ”を受賞している。この2人は、元々、古きアメリカを思い起こさせる郷愁のある演奏がたくさんある。だから、一緒にそんなアルバムを作ったのかもしれない。

        

 

■疲れない音楽が一番だ

年齢のせいもあり、シンプルな楽器構成の演奏が疲れなくていい。電子楽器のアップテンポでハードな演奏は、若い時には刺激や勢いがあって良かったが、この歳になると疲れる。60歳になるまでは、ジャズを聴くとは夢にも思っていなかったが、今だから聴けるのだろう。

椅子に座って聴いているといい気持になって、いつの間にか寝てしまうことが多い。歳を取ったんだろうなあ。