オジサン NOW

還暦過ぎたオジサンのつぶやき

「チェロの音色に魅かれて」

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チェロの音色に魅かれたのは、前の記事「ストリングス」にも書いた、さだまさしの「セロ弾きのゴーシュ」を聴いてからだ。地の底から響いて来るような音に魅かれた。そのときは、ヨーヨー・マというチェロ弾きの第一人者という人の演奏も聴いてみたが、それほど感銘は受けなかった。

そうして、しばらく何年もチェロの演奏を聴くことがなかったが、1年ほど前にハイレゾ配信のサイトで、溝口肇という人のチェリストの曲をいくつかダウンロードした。テレビのテーマ曲もかなりやっているようで、独演というよりもオーケストラの中での演奏が多かった。

しかし、歳を取ったせいもあるのか、オーケストラと演奏している曲よりも、独奏というのが聴きたくなってきた。それで、同じハイレゾのサイトで「藤村俊介」という人の演奏の「ハバネラ~チェロ作品集」というのを見つけたが、これがすごく良かった。特にこの中の「エルガー 愛の挨拶作品12」という曲を何かでよく聴いたことがあったが、改めていいなあと思った。

チェロのことは、よく分からないが、この藤村俊介のチェロの音は、弾く弓の音が人の息づかいのように聞こえて、まるで人が歌っているような感じがする。一音一音が、心の中に染み入る。最近「はてなブログ」の中で、チェロの演奏をされる方がいて、学生時代にやっていた後に社会人になってから、チェロの教室に通っているという。高尚な趣味だ。

その方の「ロストロポーヴィチのバッハ無伴奏(アナログ盤)」という、ブログの記事を読んだ。「60歳になるまで無伴奏の録音はしないと明言していた巨匠の、64歳での最初で最後の無伴奏全曲レコーディング」ということで、興味を持った。

オーケストラの伴奏がない、無伴奏の演奏を探していたからだ。ムスティスラフ・ロストロポーヴィチは、チェリストとして20世紀後半を代表する巨匠と言われているそうだ。ハイレゾ配信サイトで、このアルバムを探したが見当たらず諦めていたが、Amazon musicにあるかもしれないと思って調べてみたら、あった。

早速、少しだけ聴いてみたが、確かに無伴奏で世界遺産の大聖堂で演奏されていて、録音状態はまあまあだったが、これからジックリと聴いてみたい。