オジサン NOW

還暦過ぎたオジサンのつぶやき

「『名探偵 エルキュール・ポアロ』が楽しみ!」

ずっと毎晩、Amazon videoで「名探偵エルキュール・ポアロ」を1話ずつ観ている。全部でシーズン7まであり、全部で70話ある。1シーズンが10話平均だ。そのシーズン1から順に観ているが、今はシーズン4の最後の方になった。後、3シーズン以上あるが、残り少なくなってくると少し寂しくなってくる。もう半分以上、観たことになる。

毎晩、夕食代わりのトマト2個を食べ、その後にハチミツ入りのコーヒーと、電子レンジで解凍した冷凍ブロッコリーと冷凍ホウレンソウ、それにマヨネーズと鰹節と醤油を垂らして皿に盛る。これらをポアロを観る前に用意し、そして、それを食べながら鑑賞する。

これが今のところ、唯一と言っていい楽しみだ。これで、老後の暗く重苦しい日々をなんとか生きていける。大袈裟なようだが、こんなささやかなことでも生きていく希望となる。体力も気力も衰えて来た老人は、大変だ。だから、このシリーズを観終わる前に、これに代わるものをまた何か探さなければならない。

        

ポアロ役の俳優は、デビッド・スーシェという俳優だ。元々、舞台俳優だったようで、そういえばそんな感じがする。去年、チャールズ・ディケンズ原作のTV番組「大いなる遺産」を観ていて「あれえ、どこかで?」と思ったら、弁護士役でこの人が出ていた。声も顔つきも態度も険しく厳しい役柄で、当初は気づかなかった。ポアロとは、まったく違っていた。役者とは大したもんだ。

この人はエルキュール・ポアロ役で、ほとんどイメージが決まってしまい、日本の「寅さんシリーズ」の渥美清のようなものだろうか。渥美清は他の役柄をもっとやりたかったようだが、寅さんシリーズが好評で忙しく、そのイメージがあまりにも強かった。デビッド・スーシェは、ポアロ役を「この上ない贈り物を授かった。まさに神からの贈り物だ」と言っていたそうだ。

ポアロの相棒、ヘィスティングス大尉は、ヒュー・フレイザーという俳優が演じている。この人はTV出演が主だが、ハリソン・フォード主演の映画「パトリオット・ゲーム」で召使役で出ていたようだ。そういえば、テロリストに加担する悪役だったような気がする。あの人がそうだったのかと思い出した。

       

それと毎回出て来るジャップ警部も、TV出演が主のフィリップ・ジャクソンという俳優で、映画「鑑定士と顔のない依頼人」に端役で出ていたようだ。この映画も以前に観ているので、どのシーンに出ていたのか考えてみたが思い出せない。また観てみて、どの場面に出ているのか探すと面白いだろう。

それにしても、原作のアガサ・クリスティという人はすごい。これだけたくさんのストーリーを、よく考えたものだ。本当は最初の3~4作くらいでポアロシリーズを終わらせて、その後は若い探偵とかを登場させたかったそうだ。ポアロが人気があったので、出版社からの要請などでそのまま続けたのだろう。後、3シーズンで終わりとは寂しい。