オジサン NOW

還暦過ぎたオジサンのつぶやき

「熊って、怖いよ~!」

毎日のように「熊が出た!」というニュースをテレビでやっている。札幌市内に盛んに出没しているようで、目撃数も段々と増えているようだ。しかし、北海道知事も札幌市長もどうするのだろうか?何か手を打っているのだろうか? 

ということで、熊のことを色々と思い出してきた。以前にも書いたこともあるが、何度も同じことを話す年寄りだと思って、勘弁してもらいたい。

今も登山をやっている女房から聞いた話だ。リュックサックなどに付けている鈴を鳴らしたり、ラジオをかけてると熊が近づかないというが、それも風向きによるという。風が熊の方に流れていれば、熊も気づくらしいが、風向きが熊からこちらに流れていれば、気づかないことがあるという。

それで角を曲がったり、藪を抜けるとバッタリ熊と鉢合わせになることがあるらしい。しかも、熊が近くになるにつれて、なんとも言えない強烈な臭いがするそうだ。熊はシャワーに入ったり、入浴する習慣がないと見えて、体臭がすごいのだろう。入っていたらゴメンなさい。

         

知床の漁師たちが或る時期、鮭を獲るために番屋というところで寝泊まりして漁に出ているが、そこに熊が何頭もノソノソとやってくる。その様子を撮ったテレビ番組を観たことがある。驚いたことに、漁師の頭のような人が熊に向かって歩いて近づき「コラー!」と大声で怒鳴ると、熊がコソコソと逃げていく。

何も持たないで手ぶらで熊に近づき、怒鳴る。これは、この人しかできないと思うし、我々が下手に真似してやったら、すぐ襲われて殺される。まあ、サーカスで猛獣を手なづける猛獣使いのようなものなのかもしれない。絶対に真似してはいけない。

自分が故郷にいたとき、父親の一番上の兄貴と一緒に住んでいた祖母の部屋に、かなり大きな熊の毛皮が敷いてあった。あの、少し硬めのチクチクとする毛の感触は今でも忘れない。我が故郷には熊がよく出ていたが、それは市街から離れた人家が少ないところだった。ただ、クマに襲われたという話は、あまり聞いたことがなかった。

          

自分は田舎で結婚し、男の子が2人産まれて小学生に上がる前だったと思うが、親父が喜んで孫達を故郷の市街から離れた川に連れて行ったことがある。きれいな川で、河川敷が広くて子供が遊ぶには最適な場所だったようで、子供達もすごく喜んだと言っていた。

ところが後で聞いた話では、その近辺は随分と熊が出没する場所で、砂利道を走っていたトラックの運転手が頻繁に目撃していたそうだ。「あそこは、危なくて誰も行かないよ」と言うのを聞いて「あの親父!」と思ったが、後の祭りだ。よく、無事だった。

熊はかなりの速度で移動しているようで、山や森が繋がっているところを走り回って、色々なところに出没する。自分が以前勤めていた江別市内の老人ホームの横が森林だった。「道立自然公園 野幌森林公園」という大きな自然公園で、この繋がりで老人ホームすぐ隣の中学校グラウンドに熊が出没したことがあった。大騒ぎになって、学校は休校になった。

今、札幌市内に出没している熊も、そういう森林が広がっているところを縦横に走り回っているのだろう。かなりの速さのようで、ハンターが駆けつけた時には、すでに去った後だ。そんな熊に背を向けて、どんなに速く走っても逃げることは出来ないだろう。後ろ向きで、前にリュックサックの中身を投げ捨てながら後退するしかない。つまずいて後ろに転んだら…、想像もしたくない。熊は怖い。