オジサン NOW

還暦過ぎたオジサンのつぶやき

「会話のキャッチボールが成り立たない人」

先般、長野で立てこもりの事件があり、死者が警察官2人を含む4人という悲惨なことになった。ネットでそれに関する記事を読んでいたら、この犯人は若い頃から「会話のキャッチボールが成り立たない人」と言われていたと書いてあった。だから、ずっと孤立していたということだった。

その記事を読んで、そういう人は確かにいると思った。ウチの女房がそうだ。結婚当初は、人の話をよく聴いていたが、それでも話の合間に、見当外れのことばかり聴くので、話がなかなか先に行かなくてオカシイとは思っていた。話の筋とは、かけ離れたことばかり聴いてくる。

その内、段々とひどくなって話がほとんど通じなくなり、会話をあきらめた。「お前は、バックブリーカーだな」と、自分はよく女房に言っていた。「話の腰を折る」という意味で、バックブリーカーは腰を折るプロレス技だ。そして、その内、自分のことばかり一方的に話すようになり、人の話をほとんど聴かなくなった。

       

この前も、自分が女房に「あの人は片親だから、しっかりして…」と話すと、急に「その片親という言い方は、失礼なんだよ」と言い、会話はそこで終わった。毎回そんな調子なので、話が途切れずに続くのは、ほとんどは女房から話しかけてきて、自分が答える場合や孫の話だけで、会話はごく短い。

自分も人のことはあまり言えないが、相手のことなどお構いなしで、一方的に延々と話し続ける人がいる。自分の話したいことを話し続けて、相手が合間に話をしても適当に返事をして、一方的に自分の話しを続ける。機関銃のごとく、次から次と延々と話し続ける。

別れた後はグッタリする。それが何度も続くと、アホらしくなってくる。会話のキャッチボールどころか、一方的に相手が投げて来るボールを受けるブルペンキャッチャーだ。相手の独演会を聞いているようなものだ。

と書いていて、自分も友人達にそう思われているのではないかと不安になった。会話のキャッチボールが成り立つよう、注意しよう。