オジサン NOW

還暦過ぎたオジサンのつぶやき

「もう、無理デス!クワーク」

昨年末の12月9日から、今年の3月まで勤めた不動産会社のパートの仕事は、ブレザーとスラックス、そしてネクタイ着用ということで、デスクワークがメインだった。16年ぶりのことで、なにか古巣に戻って来たような感じがして、ワクワクした。「まさか、この歳で!」という気持ちもあった。週3日で、朝9時から午後5時までの勤務だった。

当初は、異常な大雪ということで、各マンションやアパート住人への通知やお願いなどの書類投函の仕事が異常に多かったようで、ほとんど一日中、スマホのナビ片手で運転して周った。狭く凸凹の路地にハマらずに、よく事故らなかったものだと思う。現場の除雪や雪庇落としの手伝いにも、何度か駆りだされた。

         

それが3月に入ると、雪もおさまってデスクワークが主体になってくると、複雑な専門ソフトを使った色々な書類作成などがメインになり、1日中、パソコンと向かい合うようになった。すると、段々と目はかすんでくるし、肩がバンバンに凝って、持病の腰も段々と悪化していった。こりゃあ、大変だ。

足も、毎日のように夜中に突っ張っるようになった。それが、今まで突っ張るのはふくらはぎだけだったのに、太ももの付け根や、足先の指まで突っ張るようになった。寝る前にマッサージしても、毎晩のように夜中に飛び起きた。起きて立ち上がり、足を何度も伸ばしたりして、やっと治まった。

        

体調も悪くなって、週に4日間ある休日もなかなか疲れが取れず、寝ていることが多かった。運動不足もあるが、歳のせいで体力もなくなっている。「衰えは足から来る」と聞いてはいたが、本当だ。ふくらはぎも細くなり、触るとプヨプヨだった。

このまま段々と体が弱っていき、この先働くことが出来なくなるのではないかと、すごく不安になった。とにかく、動けなくなったら働くどころではないし、それで俺の人生は終わりになると思い、悩んだ末、3月初めに辞めた。

せっかく、ブレザーもスラックスもネクタイも新たに買っていたが、もう2度と着ることはないだろう。ほんの一時、昔を思い出したが、シャツもネクタイも窮屈で、作業服の方がずっと楽でいい。ということで、もう無理だった「無理デス!クワーク」は終わった。年寄りには、体を動かす単純作業が一番だな。