オジサン NOW

還暦過ぎたオジサンのつぶやき

「究極の机」

昔から、いつか素晴らしい机が欲しいと思っていた。いい木目が出ていて、木の臭いや感触が伝わるような机だ。昔、「サライ」という雑誌で「一生付き合う机を探す」という特集ページがあり、それを切り抜いてずっと持っている。最近、ファイルを整理していたら、それが出て来たので見ていた。

ため息が出るような素晴らしい机ばかりで、いつか金が貯まったら買いたいなあと思っていたが、価格もため息が出るほど高く、自分の希望する仕様だと80~100万円くらいになりそうだ。この特集ページに出ている、自分がいいなあと思う机のサイズは、長180×幅67×厚4.5㎝。材質は天板が水目桜、引き出し箱も水目桜だ。

古い雑誌「サライ」の画像を撮影。素晴らしい木目だ。ずっと頬ずりしたい。 

引き出しも素晴らしい。鉄くぎを使っていないそうだ。

とにかく素晴らしい木目で、とても美しい。頬ずりしたくなる。机の天板には、木目が立っていなくて、全体が硬い木が適しているそうだ。桜、桂、栃、朴などだ。栗の木などは、ボールペンの跡がつくほど柔らかいので、天板には適していないそうだ。それでも直接、天板を下にして書かなければ問題はない。自分は、楢の木がいいと思っている。

手作りの机で、鉄の釘を使っていなければ、100年以上は使えるそうだ。鉄は80年が限界だそうだ。もちろん、そんなに使えても、それまで生きてはいないのだが。塗装は「拭き漆」がいいと思っていたが、「拭き漆」は直射日光が当たると、艶も強度も落ちるそうだ。机の天板には、あまり向いていないようだ。

以前から、何度か見に行ったことのある、車で20分くらいのところにある当別町の家具工房「旅する木」では、仕上げはサンダーを使わず、カンナで仕上げて、塗装はこの地域名産の亜麻仁油も使っている。亜麻仁油で塗装している見本の机を何度か見たが、すごくいい感じだ。

ということで、いつかこの工房で、自分仕様の机を作ってもらいたいとずっと思っていた。引き出し箱も含めると、価格的にはやはり80万円前後になりそうだ。ただ、それくらいの金があれば、机よりも他のことに使ってしまいそうだ。今は、両親が実家の居間でずっと使っていた大型の座卓に脚を足して、机として使っているが、形見ということもあり、ずっとこのままだろう。