オジサン NOW

還暦過ぎたオジサンのつぶやき

「3年ぶりの、胃カメラ検査に行って来た」

今日、3年ぶりに胃カメラ検査に行って来た。その前は、毎年検査に行っていた。ここ7年くらいは同じ病院で検査している。普通の病院の胃カメラ検査では、ゲーゲーがひどくて、ひきつけのようになり、心臓が弱ければ一気に逝くんじゃないかというくらいのダメージを受ける。嫁も同じで、毎回ひどい目にあうそうだ。

以前、市内の個人病院で、自分も嫁も胃カメラ検査を受けて、えらい目にあったことがある。中2階のところからガラス越しに先生が胃カメラを操作していて、診察台に横たわっている患者に、胃カメラで写している胃の中の様子を、診察台の頭上に付いているディスプレイを見ろと言って、ゆっくりと説明する。

こっちが、ゲーゲー言って苦しんでるのに「はい、ここをよく見て下さい。少し赤くなってますね。はい、もっと先の方を見てみましょう。ここはそうでもないですね」とか延々と説明するので、「いいから、サッサと終わらせろー!」と心の中で叫ぶ。延々と続いて、終わる頃にはもうヘトヘトになっていて、二度と来るもんかと思った。

嫁もまったく同じことを言っていて、どこの病院で胃カメラ検査を受けても、喉に強い麻酔をしてもらっても、ほとんど効果がなくてあきらめていた。それが、あるとき偶然に今の病院で胃カメラ検査の直前に、鎮痛剤を血管に入れるという方法があるのを知って、やってみた。

これがもう大当たりで、とにかく診察台に横になって、鎮痛剤を血管に入れるとすぐ気持ち良くなって寝てしまう。そして、1時間後に仮眠室でパッと目が覚める。熟睡した後のように、なんとも気持ち良く目覚める。胃カメラ検査は全て終わっていて、後は診察室に呼ばれて、結果を教えてくれるだけだ。

今回は鎮痛剤を入れられて、看護師さんに「少しピリピリしますよ」と言われて、そうだなと思ったときから記憶がプツッとなくなった。記憶がなくなる前の、あの心地良い瞬間をもう少し味わいたかったのだが、我慢できなくて瞬時に眠りに落ちたので、少し残念だった。

起きると、カーテン越しの隣のベッドのオヤジのイビキがひどくて、すっかり目が覚めてしまった。女房も以前、この仮眠室で胃カメラ検査の後で、隣のベッドのバアサンがひどいイビキだったので頭に来て、「うるさーい!」と怒鳴ったそうだ。それで静かになったそうだが、自分には真似できない。

自分と同じように、胃カメラが全然ダメな人が結構いるようで、この話をすると信じられないという顔をして、「一度、行ってみようかな」と言う。苦しいゲーゲーがなくなるどころか、気持ちよくなるんだから最高だよと薦めてる。

今回の検査の結果は、やっぱり、逆流性胃炎で胃の中が赤くただれていた。でも、癌でなくて良かった。ポリープも大きいのはなくて、まだ大丈夫だと言われた。薬ももらったし、これで少しホッとした。次は今月27日の大腸カメラ検査だ。