オジサン NOW

還暦過ぎたオジサンのつぶやき

「夢占い」

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昨晩、久しぶりに両親の夢を見た。高校生のときの話だが、本屋で「フロイトの夢占い」とかいう題名の本を立ち読みしていた。こんなの、当たるわけないと思っていたが、最近何度も見る夢で覚えていたのがあったので、それに関する言葉を索引で探してみたら、該当するのがあった。それで、そのページを開いてみた。

すると驚いたことに、そこには「母親からの、過剰な干渉に悩んでいる」というようなことが書かれていた。そのとき見た夢が、なんだったのかは忘れてしまったが、その夢は母親につながるような夢ではなく、まったく関係のない夢だった。

自分の母親は、かなりの過保護で、母親の妹の叔母さんも「異常だよね」と言ってたくらいだった。自分が高校生のときは、毎週のように下宿にかかって来る母親の電話にウンザリして、その内、段々とこの母親に自分はダメにされると思い、真剣に悩んだことがあった。

そんなときに、夢占いの本でそのことがズバリ的中したので、すごいと思ってその本を買った。ただ、それから色々と見た夢をその本で調べてみても、あまり的中しているとは思えず、ほとんどが性的なことにつながっていて、ちょっと無理があるなあと思って読むのをやめた。

その後、心理学者のユングの本を興味があって少しだけ読んだ。最初はフロイトに誘われて、一緒に働いていたユングが、フロイトの心理分析がすべて性的なことだけに基づいているのに疑問を持ち、異議を唱えて、フロイトの怒りを買って離れて行ったというようなことが分かった。

それにしても、今でもずっと同じ状況や背景の夢を見ることがあり、不思議で仕方がない。なにか、意味や理由があるのだろうかと考えてみるが分からない。特に、自分が小中学生の頃に住んでいた、3軒続きの家の夢をよく見る。その後、隣町の一軒家に両親は引っ越したが、この3軒続きの狭い家の夢ばかり見る。

そこには、いつも母親が体の具合が悪そうで、家の中の暗い部屋で1人で寝ていた。そして、母親が亡くなった後、残された父親もこの暗い部屋で1人寂しく寝ている、というような夢をよく見た。いつも家の中も外も暗くて、両親のそんな姿に胸がいっぱいになって目が覚める。

そして、「実際は、お袋も親父もこんなに寂しく、わびしくはなかった!」と思い直してホッとする。これが、毎回のパターンだった。心の奥底にひそんでいるものが、夢になって出てくるのだろうか。誰しも、心の中に闇を抱えているものだ。