オジサン NOW

還暦過ぎたオジサンのつぶやき

「DTMは、音の宝石箱や~!」

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DTM(デスクトップ・ミュージック)なるものを去年からやっている。本当は5年以上前から、何度も何度も挑戦して来たのだが難しすぎて、途中で挫折ばかりしていた。それでもうダメだと諦めていたら、3年前に勤めた老人ホームにいた40代の職員O氏が、なんとDTMをやっていることが分かり、それから自分がその職場を辞めてからも、何度も自宅に来てもらってDTMを教えてもらっている。

そのうち、O氏が使っているDTMのソフト(DAWという音楽制作の統合ソフト)を自分も使えば、O氏も説明がしやすいだろうし、便利なこともあるだろうと思い、O氏の使っている「Studio One」というDAWソフトを自分も購入して、O氏にパソコンにインストールしてもらい、設定もやってもらった。なにからなにまで、すべてO氏にやってもらった。

多重録音をすることは学生の頃からの夢で、本当はずっとバンドで音楽をやりたかったのに機会がなかったこともあって、自分一人で多重録音してやれないのかといつも思っていた。それが、今のテクノロジーの驚異的な進歩で、ほとんどの楽器やストリングスに至るまで、リアルな音源で演奏して、個人のパソコンで録音できるようになった。マウスを動かすだけでパソコン上でそれらの楽器を演奏し、そして重ねて楽曲が簡単にしかもリアルに作れる。

O氏は「初音ミク」というヴォーカル音源を使って、ベース、ドラム、パーカッション、キーボード、ストリングスなどの音源を使い、マウスを使って組み合わせ、楽曲を作って行く。よくこんなことが出来ると感心する。自分が出来るのはギターだけだが、最近恥ずかしながらヴォーカルにも挑戦してみた。この歳になると、ノドの筋肉も衰えて声も出なく、元々声域は広くないのに高い音はさらに出なくなった。本当はコーラスも重ねて、やってみたいのだが。

そんなことで、今まで何曲かコピーした楽曲をO氏と作ってみた。曲の原案は自分が出して、O氏がギター以外のボーカルや楽器をすべてコピーして作り、自分はギターを少し入れるだけだ。山崎まさよしの「ロンリー・イェスタディ」、竹内まりやの「アフター・イヤーズ」、山下達郎の「ターナーの機関車」、エリック・クラプトンの「I will be there」などをやってみた。

この音楽データをメールに添付ファイルとして相手に送り、お互いの同じDAWソフトでそれを開いている。ただ、お互いのバージョンが少し違うので、読み込めないところもあったりするが、それにしても便利だ。このDTMの機能は、まだまだすごいのだが、使いこなすのが大変だ。今は、まず基本となるドラムの打ち込みを覚えるために本を読んだり、youtubuを見ているが、なかなか難しくて先に進まない。O氏に、また教えてもらうつもりだ。

最終的には楽曲のコピーだけでなく、編曲をして色々とアレンジをしてみたいというのが夢だ。しかし、後5年で70歳になるジイサンが、果たしてこれからどれくらい覚えることができて、使いこなせるようになるのか分からない。65歳からDTMを本格的に始めるというのは無謀なのかもしれないが、それでも生きている内、元気な内に、その夢をなんとか叶えたいと思う。