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還暦過ぎたオジサンのつぶやき

「政府の対応について」

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新型コロナウィルスの対応がすべて後手後手にまわっていて、安倍首相の答弁もパッとせず、ただ型通りの教科書を読んでいるようで、新しい北海道知事の若い鈴木氏の真剣で明確な対策や答弁をしていたのと比べると、非常に対照的だった。どのようなことでも、必ず反対意見はある。それを恐れず決断するのが、リーダーだろう。安倍首相に対しては、当初は少し期待をしていたが、本当の能力はこうした危機に面した時に分かるもので、今回の対応を見ていたら、段々とこの人では首相は無理なのではないかと思えてきた。

副総理兼財務大臣の麻生氏とも仲良くやっているようで、麻生氏は祖父の吉田茂元首相を気取っているようだが、吉田茂の足元にも及ばぶはずがなく、まったく無能で財務官僚の操り人形だという話がある。第一、無神経でおかしなことばかり毎回言っていて、これに対して安倍首相が注意していることもないようなので、安倍首相も似たようなものなのかもしれない。

新型コロナウィルスで大騒ぎになったときに、安倍首相がその晩に有識者と会食をして「台湾問題」について話し合ったというが、そんなことを今話し合うことだろうかと不思議でならない。それよりも、夜も関係者を集めて夕食しながらでも新型コロナウィルス対策を練るのが、首相たる者の姿ではないだろうか。特に緊急を要することもないことなど話しているから、対策が後手後手に回ってしまうのではないか。危機感がないのではないかと、疑ってしまう。

麻生氏も、「臨時休校で親や企業が対応することになった際の費用負担」について記者が質問して、具体的な仕組みはどうするのかと聴いたら、「こちらが要請を受けて出すんですから。こちらが最初においくらですよって決めているわけないでしょう」と回答し、「もうちょっと常識的なことを聞こう」と記者に言い、「つまんないこと聞くねえ」と続けたそうだ。なにが「つまんないこと」なんだろうか。

記者は「いくら出すのか?」なんて、一言も聴いてない。「要請を受けて出す」と麻生氏が言っているが、その要請を受けて”費用を出す仕組みはどうなっているのか”を記者は聴いているだけだ。それとも仕組みなどなくて、要請を受けたらいくらでも相手の望み通りの金額を出すということなのだろうか。毎回のことだが、麻生氏の言うことはよく分からない。

ということで今の政権には、国民のみんなもガッカリしているのではないだろうか。ただ問題は、今の政権がダメだとしても、次の候補の政党があまりにもパッとしないことだ。かつては民主党が政権を握ったが、やはり福島原発事故の危機に際して、お粗末でひどい対応で被害を広げ、多くの犠牲者を出した。

どこの党が政権を握ってもダメかというあきらめがある。危機に際しての対応で、政府の無能さが毎回表れてくる。政治の話と宗教の話は、このような公の場ではタブーだが、今回というか毎度の政府の対応のお粗末さには、文句の一言も言いたくなる。とにかく、どこの政党でも誰でもいいので、我が国にとっていい人が出てきて欲しいと、願うだけだ。