オジサン NOW

還暦過ぎたオジサンのつぶやき

「今、心に染みる言葉」

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新型コロナウィルスの今後の状況に、落ち着かない日が続く。亡くなっているのは高齢の方が多く、喘息や糖尿病の持病がある人が多いらしい。自分も65歳という歳と糖尿病と高血圧の持病があるので、感染するとポックリと逝ってしまうかもしれないので、或る程度の覚悟はしていないとダメなのだろう。

今回のウィルスだけでなくとも、そういう覚悟はいつも持っていなければならない。ということで、この年齢になってしみじみと心に染みた言葉がある。「散る桜 残る桜も 散る桜 」。江戸時代の僧侶で歌人でもあった良寛和尚の辞世の句と言われている歌だ。

自分の同期生や知人が何人か、それぞれ色々な理由で亡くなっているが、誰しもまさかそのときに死ぬなんて思わなかっただろう。この句を初めて聞いた時に、癌でなくなった同期生のことが頭に浮かび、「俺も、もうすぐ逝くよ」と心の中でつぶやいた。後50年もしたら、自分も他の同期生もみんな散ってしまって、この世からいなくなる。

「子供叱るな来た道だもの、年寄り笑うな行く道だもの」。詠み人知らずの歌らしい。この歳になるとこの言葉の意味がよく分かり、「そうだよなあ」とつくづく思う。自分の両親を見ていて「晩年は、あまりいい人生ではなかったな」と思っていたが、段々と自分も両親の歳に近づいてくると、両親に「それでは、お前の晩年はどうかな?」と問われているような気がする。

「年寄り笑うな、行く道だもの」。親父が高齢の時に小便が長くて、トイレでいつまでやってんだと思って「親父のダラダラ小便」と陰で笑っていたが、なんと今は自分がその時のオヤジとまったく同じ状態になってしまった。家人に、「まだ、やってるのかい?」と嘲笑されるようになってしまった。

最近、英語でこういう言葉があるのを知った。「To be old and wise,first be young and foolish (賢く歳を重ねるために、まず若く、そしてバカであれ)」。きっと、自分も死ぬまで頭の中はずっとガキのままで、ずっとバカのままだろう。それが賢く歳を重ねることになるというのなら、非常に喜ばしいことなのだが。