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還暦過ぎたオジサンのつぶやき

「5月14日、首相の記者会見を見て」

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5月14日、首相官邸で菅義偉首相の記者会見があった。そのときに一緒に立ち会ったのが、「コロナウイルス感染症対策分科会長」の尾身氏だった。菅首相が記者に質問されて何度も尾身氏に助け舟を求めたことが、後で色々と批判された。しかし、本来はこの形が本当なのではないだろうか。

菅首相もワクチン担当大臣も、西村新型コロナウイルス感染症対策担当大臣も官僚に至るまで医療のことや本質がよく分かっていないから、医療現場の状況なども理解していなく、見当はずれなことばかり言って来た。それが、もうどうにもならなくて、医療専門の尾身氏が立ちあうことになったのだろう。

ソフトバンクの孫正義さんが、当初から「米国などもコロナ対策の最高責任者は、医療関係のトップがなっているのに、なんで日本は経済再生担当大臣なんだ」と疑問を呈していたが、まさしくその通りだった。その、おかしなことがこんなヒドイことになってしまった。

コロナ対策をまず優先しなければならないのに、経済再生担当大臣が責任者になって経済を優先し、コロナ対策を後回しにした。だからコロナの感染が広まり、ワクチン接種も先進国としてはひどい後れをとってしまった。結果として民間企業の経営も大変なことになっている。当初から医療を優先してやっていれば、ワクチン接種も進んで感染もおさまり、経済もこれほどひどくならなかったはずだ。

菅首相も周りの各大臣も、そして官僚たちも誰もがこの重要性を理解できなかったということだろう。そして、コロナウィルスはすぐ終息するだろうと、安易に考えていたのだろう。それが、ますますひどい状況になって来たので菅首相も焦り、医療現場の状況が分かっている、唯一の専門家の尾身氏をひっぱり出してきたということだろう。尾身氏が説明すると、納得が行く。

「政治は3流」とはいうものの、あまりにもひど過ぎる。怒りを通り越して、溜息ばかり出てくる。