世界各地でのサッカーの試合で、日本人選手のロッカーの整理整頓と掃除の徹底ぶりなどが世界中に広まり、スタンドで応援している日本人観客の試合後の清掃なども、毎回かなり評判になっている。そして、国内の電車や地下鉄やバスなどの交通機関でも、きちんと列を作って並んで割り込みなどがなく、マナーが実に良いと各国のメディアでも賞賛されてきた。
そんなこともあって、全体的に日本人はマナーが良いという印象が強くなっていたと思う。しかし、今回の新コロナウィルスでは、まずマスクの大量買い占めが横行してネットで高額で転売をしているのが問題になっており、さらに消毒薬も各店舗からほとんど姿を消してしまって、入荷の予定がたっていないということだ。
金儲けのために買い占めをしている連中がいて、病院や介護施設で働く人達や患者や入居者も困っているし、さらに花粉症などで困っている人達や、新型ウィルス対策を少しでもしたいと思っている一般の人達の手にもなかなか入らなくなっている。
しかも、こんどはトイレットペーパーやオムツが不足するというデマが飛び交っていて、これまた買占めをする者が出てきて、マスク同様に不足するのではないかと話題になっている。こんな状況を見ていると、いったいどこがマナーの良い日本人なのかと思ってしまう。
当初は、日本に滞在している中国人や他の国の連中がやっていることなのかと思ったりしたが、今回は日本人らしい。ネットで転売などは若者でなければできないことだと思うので、そうならば実に嘆かわしいことだ。
といっても、我々世代やその上の特に男性は、前頭葉が委縮して抑制が段々と効かなくなることもあるのか、ワガママで短気な人が実に多い。電車に乗っていて、若い男性や女性が席をさりげなく老人にゆずる姿を何度も見たことがあるが、それに対して、エレベーターでみんな乗って待っているのに後から偉そうに乗って来て礼の1つも言わないオヤジもいる。自分も、「なんだ、あのオヤジ」と言われないようにしよう。
