オジさん NOW

還暦過ぎたオジさんのあれこれ

「女性限定の掲載記事」

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今はずっと道内の新聞を取っているが、その中で楽しみにしている記事が”いずみ”という一般の人からの投稿記事だ。どれも感心したり、考えさせられたり、ホロッとさせられたり、ほほ笑んでしまうものや、感激して涙が出るような記事ばかりで、毎回楽しみに読ませてもらっている。そしていつも感心するのは、投稿者の皆さんの文章が非常に上手なことだ。

自分の小学生並みの幼稚な文章と比べては、いつも恥かしくなって穴があったら入りたくなる。投稿者は中高齢者が多く、若い人のもたまにある。今までずっと読んでいたが、最近になって女性ばかりで男性の投稿者がいないことに気づいた。そして、この記事の投稿者は「女性限定」ということが分かったのだが、すぐにその理由が分かるような気がした。

男性の場合は過激になったり、自慢したり、威張ったり、話を盛ったり、美化することがあるような気がしたからだ。自分もそうかもしれない。ある雑誌に、戦争体験の話を高齢の男性数人に聴いた雑誌の編集者の話が載っていた。「何人もの戦争体験をした方の話を聴いていると、明らかに事実と違うことや美化している人が多くいたことに気づいた」と書いてあったのを読んだが、男性の場合は女性よりもそういう傾向が強いのではないかと思った。

色々な高齢者のサークルに顔を出している姉が、「サークルの人達の中には、自分の学歴とか仕事をしていた時にどれだけ偉かったかという自慢話しをする男性が必ずいて、しかも何度も何度もその話をするので、周りから嫌われて孤立している」と、よく話していた。

中高齢者の、それも趣味のサークルで、高学歴やどれだけ大きな企業でどれだけ偉かったとかいう話は、もう誰も興味がないことで、これからの余生を楽しく生きようとするのに、それが一体なんなんだということだが、ずっと看板を背負って生きて来た勘違いオジサンにはそれが分からない。ある意味、気の毒ではあるが、孤立するのも分かる。

ということからも、男の場合は肩書が特に幅を利かすような仕事社会にどっぷりと入り込んでいた人ほど、定年などで仕事から離れると、なかなか普通の世界に対応できないのだろう。職場では偉かったのかもしれないが、もうゴルフに誘っても嫌でも仕方なく付いて来た部下もいないし、面白くない話をしても大袈裟に作り笑いをしてくれる部下もいなくなったのだ。

会社を辞めてから、かつての部下に今までのようにゴルフに誘っても、当然のことだが用事があると言って断られるそうだ。それで、「冷たい」とか、「恩を忘れやがって」と怒るらしい。会社や肩書の看板を背負っていて、それにみんな嫌々従って来たことに最後まで気づかない人は不幸だ。「まだ、分からんのか!」ということだ。

かつて、若い人が主体だった個人投資家の集まりが札幌であったので、参加したことがあった。その時に主催者で30歳前後だと思うが、色々な話をしている中で、「私の父の勤務先は、皆さんが知ると驚くような超大手企業で、しかもそこの重役で」と自慢気に言ったので、非常に驚いたことがあった。若いのにもこんな奴がいるんだと。 

女性の方が、男よりも素直にあるがままのことを語るのではないだろうか。もちろん、中にはそうでない人もいるとは思うが、割合からいうと女性の方が圧倒的に多いのだろう。そういうこともあって、”いずみ”は女性限定になっているのかなと思う。ただ、この”いずみ”も一度、男性版をやってみたらどうなるのかなという興味はあるが、すぐ炎上するかもしれない。