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還暦過ぎたオジサンのつぶやき

「自作スピーカー第3弾!着手①」

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今、3台目になる自作スピーカーの製作に取りかかっている。今度のは合板でスピーカー・ボックスを作っている。この合板はホームセンターに、寸法を書いた紙を渡してその通りに切ってもらった。正確でキレイに切ってもらえるし、切る手間がいらないので非常に楽だ。自作スピーカーを作っているプロも、切断はホームセンターに頼んでいる人が多いようだ。

今回は、今までのMDF材とは違って合板になるが、MDF材は木を細かく砕いたのを圧縮して固めて成形してあるので、表面はツルツルで切り口もキレイで、反ったりすることもまずない。合板は薄く切った木を貼り合わせてあるので、表面は普通の板のような感じで、種類によってはすべすべとしているが、切り口のところどころがわずかに欠けていたりする。表面も、荒い種類の合板もある。

取り扱いはMDF材の方が楽だが、専門家によるとMDF材よりも合板の方が(種類にもよる)、音は良い傾向になるそうだ。1作目で作ったスピーカーはMDF材だったので、今度の合板のと音がどう変わるのか楽しみだ。仕様は、スピーカーユニットなどは1作目と同じだが、今回はビス留めは一切しなくて、木工ボンドで全て接着する。

前面のスピーカーユニットの穴と低音を出すパイプの穴と、後ろのスピーカーターミナルを取付ける穴の3ヶ所を何とか開けてから、早速バラバラの組立前の状態でスプレー塗装をしてみた。まず、気がついたのはMDF材と違って表面がツルツルしていないので、小さな凸凹が出来た。これは、細かい番号の紙やすりで磨いたらツルツルになった。

それと、合板の一番上に貼ってある薄い木材には木目があるので、MDF材の時はそんなことは考えなかったが、今回は表板と裏板の木目が横になってしまった。塗装を厚く重ねて凸凹をなくして木目を消して、完全に平面にしてしまえば問題はないのだろうが、木目が少しでも残ってしまったらどうなのだろうか。

塗装をする前に、紙やすりをかけてツルツルにして、その後に濡れた雑巾でその粉などをきれいに拭いた。しかし、ホームセンターで売っていた使い捨ての布きれで拭いたら、合板の場合は材質が荒いので、小さなささくれに雑巾の小さな糸がたくさん引っかかってしまい、なかなか取れなかった。それで自分の古い下着を切った布で拭いたら、今度は大丈夫だった。こんなことも、MDF材と違っていた。

まず、片方のスピーカーボックスの各部材の表面をスプレーして、仮組立てをしてみて気づいた。表面の木口が塗装されていない。それと、この組み立て方ではマズいのではないか。表面と裏面は、木口が出て来ない、継ぎ目のない1枚板でなければならないのではないかと。

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タイトボンドというのは、ギターの製作にも使っていて、うまく接着すると非常に強力で無理やり剥がそうとすると、木がバリバリと剥がれてくるほどだ。タイトボンドなら、スピーカーを乱暴に扱っても、ガンガン音を鳴らしても、剥がれることはないだろうと思った。うまく接着すれば大丈夫だと思うし、2作目のメーカーの担当者にも聴いてみたら、接着剤だけでビスを使わなくても大丈夫だと言っていたが、しかし、上手に接着することが前提だろう。

接着する面のホコリを濡れた布でキレイに拭き取り、その後、完全に水分がなくなったら、タイトボンドを接着する双方の面に多めに塗り、一度軽く擦り合わせてから重しをかけるか、クランプできつく締める。この時に、接着面からタイトボンドが少しはみ出るようでなければ、面と面が完全に貼り合わさっていない。はみ出たタイトボンドは濡れた雑巾などですぐに拭き取ると、後で固まって、塗装の時に塗料が乗らないということがなくなる。

ということを、実は数年前に簡単なギター製作を半年間習いに行った時に、先生からボディの接着や裏面のブレースという木片を貼る時に、教えてもらった。それと、塗装の時に缶スプレーを買ってきて塗装をしたが、最初から結構上手くできたのであれっと思ったら、ギター製作の時に、コンプレッサーでの吹き付け塗装を少しだけ教えてもらったことを思い出した。あれが、今回のスピーカー作りに、少し役に立っている。

次はいよいよ組み立てだ。接着が、果たして上手く行くかどうかだ。気合が入っている時に、一気にやってしまおう。ということで、続きがいつになるのか自分でも予想が付かない。若い時は、夢中になると毎日続けてやったのだが、歳のせいか完成までに時間がかかる。しかし、こうして試行錯誤してやっているが、失敗しながら作って行くのも楽しみだ。