オジサン NOW

還暦過ぎたオジサンのつぶやき

「すごい声量!ボブ・ディラン」

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ボブ・ディランの初来日の時も、歩いて武道館まで見に行った。第一印象は、とにかく声量がすごくて、圧倒的な迫力があった。クラプトンと同じで、これまた神様のような人だったので、実際に目の前で歌っているのがずっと信じられなくて、オープニングの迫力ある歌声以外の記憶がほとんどない。

ただ、ディランが演奏した曲はアレンジも変えていて、あまり原曲をとどめていないし、歌い方もかなり変えているので、最初は何の曲か分からなく、観客も演奏が始まっても「何だこの曲は?」と思っていたようで戸惑っていた。それで少し歌ってから、何となく歌詞で分かって拍手するという感じだった。声も昔の頃の声でなく、ハスキーになっていたので尚更だ。

最初の頃のような、低い声で地べ たを這いずり回るような、あの歌い方では無くなってしまった。あれがすごく好きだった。ディランは歌が下手だと言う人が多いが、自分はずっと歌が上手いものだと思っていた。あのリズムに乗って語るような歌い方が、抜群のリズム感というのか、すごいとずっと思っていた。

そういえば或る雑誌に、ディランがその日本公演で何回目かの時に、ステージの最前列にいた青年が、ディランをじっと見て涙を流していたのを見て、ディランが隣にいたギタリストに「俺はもう、歌えないよ」と言ったと書いてあった。その青年の姿を見て、これ以上歌えないと言ったらしい。

その青年の気持ちはよく分かる。「これが!これが!あのずっと夢見ていた!」と思うと、感無量だった。恐らく、多くのディラン・ファンは、そうだったと思う。当時のディランは、伝説の人だった。ディランがそう言ったのを知って、ディランという奴は実にいい奴だなあと感激した。これまた、惚れ直した。ディランも神様です。