オジサン NOW

還暦過ぎたオジサンのつぶやき

「じっくり聴きたい、大貫妙子」

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数日前に、つたやのレンタルCDが全て110円という案内メールが来ていたので、早速借りに行って来た。しかし、我々世代の音楽CDが段々と種類が少なくなり、数も少なくなっていくようで寂しい。

今の若い世代の音楽が主流になっていて、さらにCD自体が時代から置いて行かれているようだ。最近の新しい車にはCD再生機が付いていないし、レンタカーにも付いていないそうだ。レコードからカセット、MD、そしてCDの時代になったが、それも変わってきつつある。

そんなこともあって、昔のアーティストのCDを探して借りているが、その中に「大貫妙子」のCDが3枚ほどあったので借りてきた。以前から興味があって、やっと今回聴いたが、想像以上に良かった。ベスト盤はどの曲も良くて、これは当りだと喜んだ。

テレビのCMでも、随分と使われているようだ。この人は歌詞もシンプルでいいし、曲調もフランスなどのヨーロッパ調で、ゆったりとしていて心が落ち着く。じっくりと聴く音楽だ。ただ、この歳だから聴けたというところがあって、若い頃だとダメだっただろう。

この人は、最初は山下達郎の率いるシュガーベイブのメンバーで、アルバムを1枚残しているが、それから今までずっと活躍しているのは大したものだ。独自の世界を作っていて、オリジナリティがあふれている。ベスト盤はどの曲もいいが、その中でもアレンジがいいのは坂本龍一がキーボードを弾き、プロデュースしている曲が特にいい。

シンプルだけど、最低限必要でセンスのある音で作られていて、何度聴いてもいい。他のプロデューサーだと、どれも同じようなアレンジや演奏に思えて、どれを聴いても同じように聞こえるが、坂本龍一はオリジナリティがある。やっぱりすごい人だ。

「Library ~Anthology 1973-2003」というベスト盤だが、シュガーベイブ時の「いつも通り」に始まり、どれもいい曲ばかりだが、特に「ピーターラビットとわたし」というアップテンポの曲が、とても気に入っている。それにしても、このベスト盤の中の静かな曲もすごく良くて、ゆったりと落ち着いて聴いていたいと思う。この人独自の世界に、しばし浸りたい。