オジさん NOW

還暦過ぎたオジさんのあれこれ

「孫の付き添い」

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次男の子供で3歳になる孫が喘息の発作で病院に入院してからもう1ヶ月近くになるが、その間自分と女房と息子の嫁さんのお母さんとの3人で交代して、朝7時半から夕方6時頃まで病室の孫の付き添いをしている。そして夕方から朝までは、次男坊の嫁さんが付き添いをしている。下に小さい子がもう一人いるので大変だ。

孫は当初は咳がなかなか止まらなかったが、とにかく元気で機関銃の如く話し続けているし、一緒に遊ぼう攻撃を絶え間なく仕掛けてくるので、こっちはクタクタになる。 そして疲れて少しでもベッドに横になろうとすると「横になるなー!」と怒るし、目を少しでもつぶると「寝るなー!」と怒られて大変だ。とにかく、一緒に遊びたいのだ。

自分と女房が競っているように付き添いの度に買ってくるオモチャが、病室に溢れている。幼稚園に入ったばかりでいつも楽しみに通っていたのに行けなくなり、可哀想に思って大好きなオモチャで少しでも気を紛らわせてやろうと思ったのだ。当初は100円ショップで買った物を持って行ってたが 、或る時オモチャ屋で買った4千円位するのを持って行ったら狂喜乱舞して喜んだので、それ以来そんなのばかり買うようになった。見かねた嫁さんが「そんな高い物を買ってくれなくても、100円ショップに有る物で充分ですよ」と恐縮していたが、「いや、それでは我々が納得しない」と答えた。もう、完全に狂ってる。

我々が病室に付き添いで入ると孫がニタッと笑って、我々の手元を見て期待しているのが分かる。そしてオモチャを出すと目を輝かせて喜ぶのだ。そんなことで、お互いに満足していたのだが、その内、隣の町に住んでいる長男が孫の見舞いに来て、何と1万円近くする「何とかかんとかステーション」というデカイのを買って来た。それをスマホの動画で撮って送って来たのを見ていたら、孫はベッドに立ち上がって大喜びしていた。完全に持っていかれた。複雑な心境だった。

そんなオモチャの名前が英語ばかりで長く、「何とかローダー何とか」、「何とかバトルクラッシュ何とか」とか、もう何が何だか分からず覚えられない。そのオモチャの名前をすべて覚えている孫が、棚に置いてあるその名前を言って取ってくれというのだが、どれがどれだか分からず「これか?これか?」とやっていると「ちがう!」と毎回怒られる。それで今は、孫を抱っこしてその場所に連れて行って持って来させている。もっと簡単な名前にして欲しい。 

最近、孫の対応に苦労している自分を見かねた嫁さんが、病室にはDVDプレイヤーとかパソコンは持ち込み禁止なので、スマホに子供向けのアニメとかを無料でダウンロードできることを教えてくれた。それを孫に見せると少しは休める。これはすごく助かって、やっと少しはベッドに横たわって寝ることが出来るようになった。ずっと見せようかとも思ったが、孫も途中で飽きて見ようとしないので、それはそれでいいことだと思っている。ということで孫には手を焼いているが、そこは孫。疲れるが可愛い。

とにかく、ジイサン、バアサンは孫を甘やかすだけ甘やかし、やりたい放題やらせているので、息子や嫁さんには「俺達に任せていたら目茶目茶になるよ。後のことはお任せします」と言ってある。「しつけの方は、親の方でよろしく」ということだが、そもそも、こんなジジババにしつけのことなど最初から期待していないだろう。

当初は鼻に酸素の管と左手の甲に点滴の管と見るも悲惨な姿に胸が痛くなったが、それも徐々に外れて行って足の親指の先に付ける酸素の量を調べるコードだけになった。たくさんの粉の飲み薬は苦くて大変なので、アイスクリームと混ぜて飲んでいる。吸入は最初は嫌がったが段々と慣れて来ると、自分で吸入の先っぽをさっさと加えて吸入器の電源スイッチを自分で入れ、吸入をしながら遊ぶようになった。その姿は葉巻を加えながら何かをしている、ちびっこギャングという感じだ。そして吸入が終わると、自分でスイッチを切る。子供にとっては大変なことだと思うのだけど、見ていて思わず笑ってしまう。 

早く良くなって退院して欲しいと願うだけなのだが、考えてみたら「こうして一番可愛い盛りの年齢の孫と、1日中2人だけで接していられることがこれからあるのだろうか?」と思うと、大変だけどこれは貴重なひと時なのかしれないと思ったりもしている。まして若い人とは違って、それほど残された時間が無いのだから尚更だ。