オジサン NOW

還暦過ぎたオジサンのつぶやき

「嫁さんも大事だが、少しはこっちにも…」

以前、近所に住んでいる次男坊の家に、大きなスイカを3つくらい持って行ったことがあった。嫁さんと孫達が家に居たときで、次男坊はいなかった。嫁さんは「うわー!すごい。こんなにいいんですか?」と言って喜んだ。

しかし、その夜、次男坊からラインが来た。「あんなに持ってきて、どうするの?」と、怒っているようだ。驚いて、「それじゃあ、持って帰る!」と自分も返信したら、「そうしてくれるか」と返信が来た。しかし、取りに行かず、そのままにしておいた。

たくさん買って行って、喜ばれることはあっても嫌がられることはないと思っていたので、ショックだった。「あの、バカ野郎!」と。 ただ、もしかしたら嫁さんが、自分の前では喜んでいるようでも、後で次男坊に「こんなに持ってきても困る!」とか、文句を言ってるのかなあと考えたりもした。でも、そんな裏表のある嫁さんじゃないし、次男坊よりは性格もいい。

          

しばらく経ってから、次男坊の嫁さんと孫を車で病院まで送迎したことがあった。そのとき、さりげなく、そのことを聴いてみた。「多過ぎて、冷蔵庫に入れるの大変だった?」と聴くと、「いえ、冷蔵庫には食べる分だけ切って入れるので、大丈夫です。それに、冷蔵庫も大きいので余裕があって、まだまだたくさん入ります」と笑って言う。

やっぱり、次男坊が、嫁さんが迷惑してると気をまわし過ぎて、自分に文句を言ってきたのだろう。それに、そんなことが前にも何度かあった。次男坊は、ウチの女房にも「嫁さんに気を使わせないように」と言ったことがあるという。女房も憤慨していた。

あまりにも嫁さんをかばって、嫌な思いをさせないようにと気を使い過ぎてるんじゃないだろうか。こっちの方こそ、嫁さんが喜ぶように結構、気を使ってるんだ。それなのに、あ~それなのに。小椋佳の歌じゃないが、「少しは、私にも愛を下さい~ ♪」。(「も」は、要らないか?) こっちにも、少しは気を使えということだ。

        

その後、長男坊も結婚したが、またも次男坊と同じことを言い出した。自分が長男坊の嫁さんに、「我が家で使っていない物があるが、要らないか?」とラインで送った。そのことで、長男坊から後で「嫁に気を使わせたくないから、俺にラインをくれるか?」と言ってきた。「長男坊、お前もか~!」

しかし、長男坊にラインしてもなかなか既読にならず、返事が来ない。長いときは、1ヶ月近くになることもある。だから、直接、嫁さんと連絡した方が話が早い。「分かったよ」と長男坊に返事をするが、「もう、2度と連絡するもんか!」と、ふてくされた。

ただ、よくよく考えてみると、自分も女房も、特に女房はなんでも余計なことを口出ししたい方なので、子供達も警戒していたかもしれない。女房などは最たるもので、毎回、自分がそれを注意して抑えているが、それでも、たまにやってしまうこともあった。そして、自分もたまにやってしまうことも。 それか!

         

ということで、この話はこれで終わることにしよう。よく考えてみたら、自分たちがやってしまっていて、墓穴を掘っていたことに気づいた。それなら、子供達も警戒するわけだ。舅や姑というのは、結構、難しいもんだ。子供に、迷惑をかけないようにしないとな。