オジサン NOW

還暦過ぎたオジサンのつぶやき

「1歳半の孫娘が、帰るときに泣いた?」

 

■孫娘の目に涙が…

長男坊夫婦が札幌市内の病院に行ってる間、約6時間、恵庭市のアパートで孫娘をずっと、自分1人で預かっていた。女房は登山に行っている。やっと夕方に、長男坊夫婦が帰って来たので、孫娘に「それじゃあ、ジイチャンは帰るよ。バイバイ!」と言うと、孫娘の表情は途端に曇って、目尻に涙がかすかに光っていた。

今までは、別れるときは「バイバイ」という感じで、手を振るくらいだったので、驚いた。長男坊と嫁さんに「泣いてるよ?」と言ったが、2人ともそんなことはないだろうという感じで、聞こえないふりをしてる。でも、確かに悲しんで泣いてたよなあと、ずっと思っていた。

その3日後に、今度は女房が1人で孫娘の面倒を見に行った。朝8時頃に家を出て行った。自分はいつもの病院で薬をもらわなければならないので、休むわけにはいかなかった。そして、夕方、女房は帰って来て、すぐ「私が帰る時にワンワン泣いて、もう分かるんだねえ」としんみりと言う。

          

        

 

■感傷に浸るバアチャン

本当かよと思って、長男坊にすぐラインして確認したら「本当に泣いてた」と、長男坊と嫁さんも少し驚いたようだ。まだ、そこまでの感情が育っていないと思っていたからだ。しかし、俺のときはワンワン泣かなかったのになあと悔しいから、女房には「俺のときも、足にすがってきてワンワン泣いた」と嘘をついた。 (・┰・)                                              

バカだなあと思うが、今頃女房は「孫娘が、私と別れるのを悲しんで泣いた」と、何度も何度も思い出しているのだろう。そして、「可哀想なことをした」と思って涙ぐみ、変な充実感にひたっているはずだ。実際は、孫娘は帰った後はケロッとして、バアサンのことなど忘れて、走り回ってるはずだ。

      

 

■ジイチャンのときは?

その2日後、急遽、長男坊がまた孫娘の面倒を見てくれということで、自分1人で行って来た。昼から、夕方までだ。エアコンがまだ設置されていないので、家の中が暑い。そして、帰る時に「それじゃあ、ジイチャンは帰るかなあ?」と孫娘をチラッと見ると、目を少しうるませて黙っている。再度、「さて、ジイチャンは帰るかなあ?バイバイ!」と言った。

すると、何故か孫娘は突然、服を抜ぎ上半身裸になった。長男坊が「なにやってんの?」と笑った。暑くて、バイバイどころじゃないのか。「それじゃ、ジイチャンは帰るからね」とまた言ったが、まだ暑がってる。仕方ないので玄関に向かったが、追ってこない。遠くから「それじゃあ、バイバイ!」と言っても来ない。泣かんのかーい!

長男坊と嫁さんには、「バアサンには、俺が帰るときに孫は号泣して、行くなと足にしがみついたと言ってくれ」と頼んで帰って来た。