先般、月に1度の恒例の食事会をした後すぐ、札幌市内の菊水にあるラーメン店に行って来た。いつも通り、U氏の車に同乗して連れて行ってもらった。当初、目指していた辛口ラーメンが評判の「いせのじょう」という小さなラーメン店は見つかるには見つかったのだが、駐車場が店の周りには無く、看板に駐車場は店の裏側の方にあるということで捜しまわったが、とうとう見つからなかった。
それで、近くにある有名なラーメン店「カリフォルニア」を目指した。ところが、ここもよく分からなくて、左手に喫茶店のような建物があって、まさかと思ったが店名を見てみるとここだった。「カリフォルニア」という店名は、ラーメン店よりも喫茶店みたいだ。ここも駐車場が見当たらず、ちょうど店から出て来た客に聴いてみたら、店の隣の狭いところに1台停めてあって、1台しか停まれないようだった。
近くに駐車場は無いだろうかと聴いたら、右に曲がると有料駐車場があるが、左手に行くとスーパーなどの総合施設があり、無料駐車場があると教えてくれた。親切な人だった。しかし、札幌中心部のラーメン店は、駐車場が無いのが不便だ。札幌市以外のラーメン店なら、いくらでも駐車できるのに、中心部は土地が無いし、土地代も高いから仕方ないのだろう。
ここのラーメンは、色々な賞を取っているようだった。煮干し系ラーメンで、煮干しの風味がすごいが、以前U氏に連れて行ってもらった煮干系ラーメン店は、汁がほとんど煮干し味だけで、これにラーメンの普通の汁を混ぜたら美味いのにと思っていたが、ここのラーメンはまさにそんなラーメンだった。
この食事会の70代の陰のメンバーも、ここのラーメンが胃にももたれずあっさりしていて一番好きだと、何度も通っていたそうだ。食べたら、それも分かる。自分が頼んだのは醤油のチャーシューメンで、チャーシューが3種類有り、鶏肉も入っていた。今までも何度か鶏肉のチャーシューを食べたことがあったが、蕎麦には合うが、ラーメンのように汁が濃いものには合わないと、いつも思っていた。やはり豚がベストマッチだろう。
以前、日高方面に仕事で行ったときに、ラーメン店でチャーシューメンを頼んだら、ものすごい量のチャーシューが乗っていて喜んだが、その肉が馬肉だと知って同僚は食べられないと言って全部残した。自分は店の人に悪いと思い、「これは豚のチャーシューだ!」と何度も自分に言い聞かせ、無理してなんとか全部食べたが吐きそうだった。その前に、牧場にいるたくさんの馬を見ていて、馬は可愛いなあと話していたばかりだった。後味が悪いとは、このことか。
それにしても、外観がこんな喫茶店のような店でも、美味いとなればどこからでも客が集まって来る。厨房にも男女が3人居て、繁盛している店らしい。また、いつか機会があれば食べに来たい。ただ、その店の名前がどうしても思い浮かばない。どうして、こんなに少し前のことも思い出せなくなったのだろう。これが、高齢者というものなのか。U氏に店名を聴いてみたが、しばらくして返事が来た。U氏も思い出せなくて、調べていたのだろうか。