オジサン NOW

還暦過ぎたオジサンのつぶやき

「猛吹雪で、道路脇に落ちた」

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2月24日の猛吹雪の日に、大変な目に会った。それは、朝7時に用事で家を出て、周りが畑ばかりの方面に向かって走っていたときのことだった。猛吹雪で数m先もほとんど見えなくて、前を20~30キロの速度でノロノロと走っていた1台の乗用車の後を、恐る恐る付いて行った。

車はみんなライトを点けて、さらに駐車灯を点滅させて走っているほど視界は最悪で、前の車は道路が見えないようで、時々道路の真ん中や対向車線をフラフラと走っていた。その内、十字路の信号のところで、前の車は直進して行ってしまい、自分の車は左折した。

すると、今まで雪を防いでいた前の車がいなくなったので、前方がほとんど見えなくなり、かすかに見える道路脇のポールや看板を頼りに走っていたが、突然左側にハンドルを取られて、道路脇の側溝に落ちていった。

すぐJAFに電話したら、「この天気なので事故が多発していて、到着の目途が全く立たない」と言われ、仕方なく車の中で待つことにした。吹雪が少しおさまって周りが薄っすらと見えて来た時、20mほど先に1台の軽自動車がこちらの方に向いて、同じように側溝に落ちていたのが見えた。

自分だけではないと少しホッとしたが、30分ほどしたら車が来て、路肩に落ちていた軽自動車から年配の女性が出て来て、その車に乗って側溝に落ちた車を残して行ってしまい、自分1人だけ取り残されたような気がして、急に孤独感に襲われた。

それから、そのまま斜めになった車の中で2時間半も待ち続け、その間JAFに何度も電話したが、「全くメドが立たない」というばかりだ。仕方なくタクシーを呼んで、近くの南幌町のバスターミナルに行った。2時間ほど待合室で待っていたが、昼になって腹が減ったので、近くの食堂まで歩いて食べに行った。

それからもJAFに電話し続けたが、答えは同じで、このままではいつになるか分からないと思い、またタクシーで江別市内の自宅に帰った。やっと午後3時半頃にJAFから連絡があり、家に寄ってもらって一緒に現地に向かった。そして車を引き上げ、全て終わったのが午後4時で、結局、朝7時から午後4時まで、約9時間もかかった。

しかし、災難はそれだけではなかった。車内にずっと居たときに、地元の警察が様子を見にきて、事情聴取の為、車から出てパトカーに向かって歩いている時に、ツルツルの路面で滑って体が浮き、後ろから勢いよく落ちて、背中や腰や後頭部を強く打った。

その後、自分の車を見て通報が何度も警察に行くと困るということで、「事故車」と書かれている幅の広い黄色のテープを、車の周りにグルグル巻かれた。しかし、このテープが車から出入りする時に邪魔で仕方なかった。警察が来ても、ろくなことがないなと頭に来てた。

悪いことばかり続くので参ったと思ったが、乗ったタクシーの運転手さんが、「朝から今までの時間に、この数百メートルの区間で7台の車が道路脇に落ちてました」と言ったので、それなら仕方ないかと納得した。それでも、この程度で良かったかもしれない。正面衝突とか、他の車と関わった事故ならもっと大変だった。ハードな1日だった。