オジサン NOW

還暦過ぎたオジサンのつぶやき

「いつ完成するのか、郵便ポスト」

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簡単に、楽勝で完成できると思っていた「郵便ポスト」の製作に取り掛かってから、もう1週間以上が経ち、お盆休みの間に出来上がると思っていたが、まだまだかかりそうだ。仮り組みをしてみたら、「これで、本当に良いのか?」と思うようになって来た。

次男坊や次男坊の嫁さんに「格好いい郵便ポストを作ってる」と言ってしまったので、出来上がったのを見て、「なんだ、こりゃあ!」と笑われたくない。「こりゃあ、すごい!」と思われるものを作りたい。

最初の問題は、丁番の取付方法で、フタと本体の間に隙間が空くので、郵便ポストの中に雨や雪が中に入ってしまうことだ。しかし、これは取付位置が間違っていたからだった。本当は板の幅のところに取り付けなければならないのだが、この大きな丁番では板の幅以上になるので、さらに小さな板幅に合わせた丁番にしなければならない。

ということは、更に小さめの丁番の埋め込み位置を削る治具をまた作らなければならない。面倒くさいなあ~!。いやいや、そういうことを言ってはいけない。その過程を、急がず焦らず、楽しまなければ。

仮組みした郵便ポストを何度も見て触っていたら、そもそも今回の設計だと郵便物などが非常に取りずらいことに気が付いた。上から投函したのを、また上から手を入れて取り出すことになるので、底の方にあるものや、底に横になったものを取る場合、かなり腕を中に入れて取るので、これはダメだと思った。

それで、ネットで見た他の色々な郵便ポストを見ていると、ほとんどが下の方が開くようになっていて、上から入れた郵便物を簡単に取り出すことが出来るようになっていた。やっぱり、これが本当だ!そうしよう。

それで、今まで作って来た郵便ポストをどうしようかと考えた。また新たに板の接着から始めて、新しいものを作り直すということになると大変だ。考えてみたら各パーツは接着していなく、ビスだけで止めてあるのでビスを外して、前面の板を下から半分に切断して、下の方を開くように出来ないものか。それが出来たら、また最初から板を接着して、作り直しをしなくてもいい。

どんな色を塗ろうかと悩んでもいる。一応、一番小さいサイズの戸外用の塗料を各4色1缶ずつ買って来た。それまで、上手く作ったと思っていても、最後の塗装がダメでガッカリすることが多々あったからだ。

そんなことや、この郵便ポストに入れる文字を「MAIL BOX」にするのか「POST」にするのかとか、その文字はどういう筆記体にするのか、何色にするのか、どう描くのかなどなど、考え出すとキリがない。

丁番はどんなサイズで、どんなのにするのか、フタに取り付けるノブはどんなのにするか、フタがパタンと閉まるように、細工をどうしたら良いのか?などなど、考えることが色々とたくさんあって、そうなると億劫になって先が進まなくなる。最初から完璧なものが簡単に出来ると思うこと自体が間違いで、それで途中ですぐ挫折してしまうのかもしれない。

自分の叔父が、以前「俺も木工をやってみたいという気持ちがあるけど、とにかく寸法が少しでも合わないと許せない性分なので、なかなか出来ないというか、やれない」と言っていた。完璧を求め過ぎると、結局は何もやらないか、途中ですぐあきらめる。何度も失敗して、少しずつ覚えて行くということがないので、本当の楽しみや深さも知らないで終わる。

製作中の郵便ポストの画像を掲載したが、「こりゃあ、ヒドイなあ~!」と笑うことなかれ。丁番の位置も片方より、少し曲がっているのも承知の上。丁番の位置を間違って削ってしまったので、フタの裏側にしている。ビスも、ダボで埋めることも考えてる。やれば出来るのだが、ただ、完成を急ぐあまり、もう手をかけたくないという気持ちが勝ってしまう。良いものは、時間も手間もかかるもんだ、と肝に銘じよう。