今日、職場に完成したマガジンラックを持って行った。ついに、あの冊子だらけでゴチャゴチャした受付台に、キレイに整理して収納できるマガジンラックを設置する。入居者の人達が喜ぶ顔が、目に浮かぶようだった。
本社からも、担当者補佐の男性が用事で来ていたので、ちょうど良かった。早速、隣の棟の受付台のところで話をした。すると、彼は「本来、受付台に冊子などを置くのはダメですね。郵便ポストにチラシを入れる業者も監視するのが、管理人の仕事ですね」などと言う。初めは、何言ってんだコイツ!と思った。
しかし、考えてみたら、市の広報などは置いても仕方ないが、飲食店のチラシなどは本来は置いたらダメなのか。まして、受付台に数十冊もドーンと置いていくのは、各入居者の郵便ポストに1つずつ入れるのが、面倒だからなのか。
それを考えると、それらの冊子を入れるマガジンラックを設置してしまうと、公認したということになり、誰でもドンドン入れていくのではないだろうか?ということに気づいた。あー!今までの俺の苦労はなんだったんだ。俺は、入居者の喜ぶ顔が見たかっただけなんだ! 入居者が喜んでくれたら、俺はそれだけでいいんだ!
ただ、入居者達は喜んだ後に、管理会社の担当者に「あんな素晴らしい管理人は、どこにもいない。辞められないように給料を上げてやらないとダメだ!」と言うはずだ。そして、担当者は自分に「みんながそう言うので、給料を少し上げますよ」と言うだろう。
しかし、自分は「いやいや、私はそんなことでやったんじゃありません!見損なわないで下さい! ところで、どれくらい上げるつもり?」。担当者「時給200円アップですかね?」。自分「分かりました。せっかくのお気持ち、お受け致しましょう」。
担当者「それと、マガジンラックのお代も払いますよ」。自分「な、何を言ってるんですか!売りもんじゃあないですよ、売りもんじゃあ!ちなみに、いくら?」。担当者「300円で」。自分「バ、バカにしてるんですか!ふざけてもらっちゃあ困る!500円でどうだ?」。
ということで、万事上手く行くはずだったのに残念だ。どうしよう、このマガジンラック? こういうときのためにネジ留めにしたので、すぐ解体して再利用できると思ったが、全てのネジの頭のところに、板を貼り付けてしまった。強力木工ボンドで。無理やり剥がすしかないか?クソ―!