オジサン NOW

還暦過ぎたオジサンのつぶやき

「自作スピーカー、第2弾!」

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ということで、2作目をすぐ作った。今度のスピーカーは、市販の組み立てキットを作ってみることにした。音工房Zというところで発売している「Z-Modena」というスピーカーユニット2個(¥6,480円)と、同社で発売している「8センチユニット用MDFバスレフキットペア(¥3,480円)」の組み合わせだ。スピーカーユニットとエンクロージャーのペアで、9,960円とかなり安いので試しに作ってみた。 

この時の組み立ては、この会社のサポートに聴いてネジを使わないで、全て木工ボンドで接着して組立てた。MDF材の厚さが9ミリという薄さなので、ネジを使うのはどうかと思って聴いたのだが、対応がすごく良くてメールで丁寧に教えてもらい、木工ボンドだけで組み立てることにした。この時の経験もあり、ネジを使わなくても隙間が無いようにしっかり接着すれば、木工ボンドだけでも結構大きなエンクロージャーも作れると思った。                                  

もちろん、ネジを使うと乾燥時間が省略されるので、作業速度は遥かに早くなるのだけど、塗装をする時にもネジの頭が見えてしまうと、外観がどうなのかなとも思った。厚い塗装で隠すこともできるけど。ということで、組み立てまではスムーズに行ったのだが、この後、塗装に挑戦したら失敗失敗の連続で参ってしまった。

最初はハケで水性塗料を塗ったのだが、これがまだら模様になって汚くてひどいことになってしまった。エンクロージャーの端の方に塗料が溜まってしまうし、ハケの筋が目立つわで、もうひどい有様だ。それでも、このまだら模様が木目に見えなくもないと思ったりもしたが、何度も塗り重ねると更にそれがひどくなって手が付けられなくなった。MDF材は表面がツルツルなので、難しい。

そして、ついにどうにもならなくなり、塗り重ねた塗料を電動サンダーですべて剥がした。それで、また塗装をどうしようかと考えていた時に、スプレー缶の塗料があったことを思い出し、それでやってみることにした。そして、吹き付け塗装をしてみると、これが何とも上手く行った。

こんなにムラがなくキレイになるなんてと驚いた。最初から、これにすりゃあ良かったと思ったが、まあ、何事も経験だ。少し時間が経ってから2度塗りをしたがこれがまたいい感じになったので、やっと出来たと思いホッとした。最初の塗装挑戦にしては、まあまあかな。

完成して音を出してみたが高音がよく出ていると思うが、キンキンして、少し耳障りな感じがして、スケール感も最初のスピーカーほどではなく、最初のスピーカーユニットは10㎝で今回のは8㎝なので、こんなものなのかと少し期待外れだった。

それと、その高音なのか低音なのかよく分からないが、最初はずっと聴いていて耳に圧を感じて疲れる音だった。それで、バッフル前面の下の隙間に、バスレフキットに付属していた木片を3分の1ほど挟むとそれが無くなった。そして、その後徐々に高音のキンキンした音もやわらかくなって来た。これが、エージングというものなのか。

さらに、このスピーカーを聴いている内に、普段はロック、ポップス、フォークしか聴かないのだが、女性のジャズボーカルとクラシックのチェロ演奏が、すごくリアルに聞こえていいと思うようになった。このスピーカーは、この方面の音作りを意図して作っているのかなと思ったりした。素人考えですけど、全然違っていたりしてね。(笑)。 

とにかく、ハイレゾ音源の上記の女性ジャズボーカリスト「Susie Arioli」の「All the Way」と、チェロ演奏家「藤村俊介」の「ハバネラ チェロ作品集」は、特にいい音と演奏で気に入っている。エージングは100時間だそうで、まだ続いていると思うので、これから音がどう変わって行くのか楽しみだ。