オジサン NOW

還暦過ぎたオジサンのつぶやき

「やってみなきゃあ、分からん」

 

▢ 宝くじは夢の夢

2泊3日の心臓のカテーテル検査も終わり、体調は今一つだが、パートの仕事はいつも通りにやっている。しかし、なにか心の中がガラーンとして覇気がない。掃除や巡回のときは、健康のために大股で早歩きで歩くようにして、見かけは颯爽としているが、心の中はパッとしない。何でだろうと、下の階に降りるエレベータの中で考えていたら「つまらんなあ…」と、声が出た。

このまま、一生を終えて死んでいくのはつまらん。今回の入院で、心境の変化があった。 金があれば、欲しいものも買えるし、やりたいこともまだまだ出来る。それなのに今のように、稼いでも生活費ですべて出ていくような、自転車操業の会社のようでは、どうにもならない。もちろん、金がすべてではないが。

それじゃあ、どうする?と考えると「宝くじだー!」とすぐ思うが、まあ、それもたまに買って夢を見るが、もっと現実的なことを考えないとな。 それで昔、どん底まで落とされた株式投資をまたやってみることにした。昔、自分の父親の母親である祖母が、倒産を繰り返した父親に「負けたもんで勝負して、取り返せ!」と言ったという。

       

▢ 大損した株式投資で

祖母の親は淡路島で、的屋(てきや)の元締めだったらしい。父親は土建屋を始めて3回も倒産したが、最後は成功して大きな会社にした。父親は「どうせダメに決まってる」という言葉が大嫌いで、「そんなことを言う奴は、女の腐ったような奴だ!」と言った。(今なら女性蔑視で訴えられる) 「やってみなきゃ分からんだろ!」と怒った。俺だって、少し歳は取り過ぎたが、やってみなきゃ分からん。 

以前、失敗したのは何が原因だったのか、よく分かっている。あまりにもお粗末だった。勉強も研究も足りなく、単に人頼みだった。そんな苦い経験があるから、逆にその失敗を生かせる。その時に覚えたことも無駄にならない。新NISAで、新たな一般の投資家がすごく増えているようだが、新人に比べると自分の方がまだ知識も経験もある。少しは有利なはずだ。

もちろん、投資額は貯えがほとんどないので、ごくわずかで微々たる金額のものから始めていく。数万円だから、仮に暴落してもそれほど影響がなく、生活に支障がない程度だ。市場が暴落したら買うつもりでいるので、その銘柄を選んでいるところだ。

      

▢ 損したら、無かったことに

とにかく、このまま管理人のオヤジで一生を終えるのは、嫌になった。悔いのないように、生きたい。上手く行かなくても、何もしないよりはいい。エジソンの言葉で「失敗しないということは、何もしなかったということだ」が、いつも頭の中にある。人に何を言われようが、自分の人生だ。

色々な投資本を読んで勉強し、今までやったことのない銘柄選びのスクリーニングも勉強してパソコンでやり、読んだことのない四季報も読んで、銘柄選びをしている。そんなことをやっていると結構、楽しい。

株式投資をやって儲けたら、さりげなくその記事をブログに書くつもりだ。あくまでも謙虚に「たまたま、運が良かっただけですよ!」とか言って、内心は「どうだ、俺はこんだけ儲けたんだぞ~!」と自慢したい。損したら、株式投資の話は一切なかったことにしよう。

病院に入院すると、いつも入院患者を見て色々と感じることがある。病院は人生の縮図だ。夜、車で走っていて、どこかの病院の建物が見えると、多くの人達が入院しているんだなあと、電気が点いている上の階の窓を見る。自分もあそこにかつて何度か居たし、もしかしたら今も居たかもしれないと思うと、何とも言えない気持ちになる。皆、どんな気持ちでいるのだろうかと。