確かこれくらいの時期だったと思い、家からすぐ近くの夕張川のすぐ横の広大な畑に行ってみたが、毎年かなりの数の白鳥が飛来している姿は、まったく見当たらなかった。今年は雪が例年よりもかなり少なくて、薄っすらと積もった雪の上を見ても、白鳥が来た形跡がまったくない。ネットで調べてみたら、この辺りには11月上旬から12月上旬に飛来してくるようで、ぜんぜん遅すぎたと分かった。
仕方ないと諦めていたら、我が家から車で20分ほどの長沼町の千歳川の千歳橋付近に1月から3月に白鳥が飛来することが分かった。さらに、サギも飛来するそうだ。ということで、仕事が休みの日に様子を見に行って、デジカメで撮影したいと思っている。
20年以上前に道北に住んでいた頃は、浜頓別町のクッチャロ湖に家族で何度か白鳥を見に行ったことがあったが、江別に来てから自宅のすぐ近くの畑に飛来する多くの白鳥を見て驚いた。冬の夜には白鳥が我が家のすぐ上を飛んでいて、泣き声が結構大きくて、最初の頃は何の音だろうと思っていた。
それにしても、江別の白鳥飛来の場所から千歳川の千歳橋までは車で20分ほどの距離なのに、2カ月以上も飛来してくる時期が違うのだろうか。第一陣、二陣ということなのか。ここに来る白鳥はこの後は本州方面に行くようで、その途中にここ北海道で一旦羽を休め、畑の土の中にいる虫を食べて食料補給もしているようだ。
以前は、どのような飛来経路なのかハッキリと分かっていなかったが、平成17年頃から人工衛星の送信機を鳥に装着し、経路を把握することができるようになったそうだ。技術の発達は多くの謎を解明していく。元々、白鳥とはシベリアやオホーツク海の沿岸で繁殖して、冬期間は越冬と餌場が凍ってしまうため、まだ暖かい日本に向かって来るそうだ。
さらに、「日本にはオオハクチョウとコハクチョウが越冬のために渡ってきて、北海道や本州の湖沼、河川等で過ごす。晩秋から初冬に渡来し、春には飛去する。(ウィキペディア参照)」そうで、シベリア方面で繁殖して冬期間は越冬のために日本にやってきて、春になるとまたシベリア方面に帰って行くということらしい。
そういえば、この温暖化で今までの白鳥の飛来するパターンが、少しずつ変わって来るのではないかと思ったりするが、そんな兆しが少しずつ現れてきているのだろうか。厳冬のシベリアも温暖化で暖かくなり、越冬の必要がなくなった白鳥は、もう日本に来ることがなくなる、ということも考えられるのかもしれない。
ちなみに白鳥はカモ科で、空を飛ぶ鳥の中では最大の重量とのこと。調べてみると色々なことが分かって、面白い。白鳥に関する色々なサイトを見てみたが、その中でも青森県平内町ホームページ内の「ハクチョウの生態」が、画像や図解などで説明されていて、非常に分かりやすくて面白かった。