最近、アコギ(アコースティック・ギター)の練習をしている。元々、若い頃に少しコピーをしていたが、それ風に聞こえるような、適当なコピーばかりだ。それを最初から、きちんと原曲通りに弾きたいと思い、楽譜やYouTubeの動画を見てコピーすることにした。それにしても、YouTube動画とは、まったく便利な時代になったものだ。
料理でも木工でもそうだが、紙に書いてあるものや図解や写真より、実際にやっている動画を見るとすごく分かり易いし、身近に感じる。これなら、自分にも出来るかもと思う。料理も時々見てるし、木工などもためになる。ウチの長男坊もYouTubeの動画を見て、木工をやってみようと思ったそうだ。これなら、俺にも出来そうだと。
今回、コピーしたいのは、昔からずっと好きだった「ニール・ヤング」と「ジェイムズ・テイラー」の曲が数曲。他にも「サイモン&ガーファンクル」などの曲がある。「ビートルズ」の曲も昔コピーしたが、どれも完全な完コピではない。だから、今になって1から完コピをしたいと思ってる。
実際、完コピをしてみると、全然違う弾き方だったり、成程これが本当でレコード(昔の人間なので)通りのギターの音だと感動する。「サイモン&ガーファンクル」の「ボクサー」は自分が中学生の頃、一番最初に買ったシングルレコードだ。このイントロのフレーズを聞いて「なんだこれは?」とずっと思っていたが、YouTube動画で見たら簡単だったので、練習している。
ビートルズの「ブラック・バード」も「ヒア・カムズ・ザ・サン」も同様だ。ただこれらも、適当にごまして弾いているところが多いので、最初から完コピしたい。それにしても、来年6月で70歳だ。肩は凝るし、腕はバンバンに張り、指はひきつり、弦に当たる指先は痛い。老人の趣味ではないな。
今回、大好きなニール・ヤングの曲を弾きたいと思って、ドレッドノートという大型のアコギを買ったが、ボディがでかくて抱えるの大変だし、ネックが太くて広く、コードを押さえるのも一苦労だ。これを弾いた後に、もうひと回り小さなアコギを弾いたら、驚くほど楽に弾けた。
抱え込むように弾けるし、ネックも細く、弦のテンション(張り)も弱いので、すごく弾きやすい。年寄にはこれだと思うが、ただ、ドレッドノートの大きな音量、そしてドーンという低音、深くて密度のあるきらびやかな音色など、これまた魅力がある。どちらも捨てがたい。
アルペジオは、まあまあなんとかなるが、ジャーンとピックで鳴らすストロークが苦手というか、上手く出来ない。しかも、親指と人差し指で握っているピックが、あちこちにすぐ飛んでいく。力づくでガンガン弾いているせいか、音も汚い。泉谷しげる氏が「ギターは打楽器だ」と言っていたが、そんな感じだ。
それで、youtube動画の「初心者のストローク編」というのが色々とあるので、それを見て練習している。それを見ていたら、ストロークが出来ない人が案外多くいることが分かった。若い女の子が教えてくれるのもあったが、女の子に出来て何で俺にできないのかと悔しいので、男性が教える動画にした。しかし、とんでもなく上手い若い女の子がたくさんいる。
ギター演奏が好きだけど、ギター収集マニアだった。以前は10本以上、壁から吊って保管していた。ただ、ギターは保管が面倒で、湿度や乾燥に弱くて、ネックなどはすぐ反ったり逆ぞりになる。そんな中でも、1本だけほとんど変わらないのがあった。「コリングス」という米国のメーカーのギターだった。これは丈夫で、音も素晴らしくていいギターだった。
丈夫といえば、今持っている国産の「ヘッドウェイ」のアコギも丈夫なので驚いた。半年くらい弾かないでいたが、弾いた後に弦を緩めるのを忘れて、ずっとそのままだった。それなのに、最近弾いてみたらネックがほとんど動いていなかった。従って、弦高もほとんど変わっていない。このギターは、東南アジアで作らせて日本の本社で調整してる廉価版ギターだが、それでもこの強度は驚きだ。そして、音も結構いい。
今回のドレッドノートはヤマハのギターだが、これも東南アジアで作らせている廉価版のようだが、ネックも強化されているし、やはり音がいい。いくら音が良くても、強度がなければいいギターだとは思わない。ということで、へぼギター弾きだが、ギター愛は強い。ギターを弾いた後は、マッサージ器や低周波治療器、アンメルツのお世話になる。