オジサン NOW

還暦過ぎたオジサンのつぶやき

『映画「プライドと偏見」』

10年くらい前になるが、この映画をテレビでやっていたのを何となく観ていた。その内に、段々と胸がときめき、引き込まれて、最後は涙を流して「良かったなあ~!」と感動していた。その映画が、Amazon videoの無料映画にあったので、また最後の終わりの方だけ観てみたが、やはり感動のラストで「良かったなあ~!」と涙を流した。

Amazon videoに書いてある、この映画のあらすじは「18世紀、女性に相続権がない時代のイギリス。女の幸せは豊かな財政の男性と結婚すること…。貧しくはないけど、大金持ちでもないベネット家では、5人の娘たちが白馬にまたがったリッチな王子様を探しており…」となっている。

どちらかというと、女性が好きなラブロマンス映画で、男性でしかも高齢者が観るというのは、少し恥ずかしい気もする。とにかく、若き日に戻ったような気持になり、心がときめいた。こんな恋愛をしたかったなあと、ジイサンは思った。 (* ̄(エ) ̄*)ポッ

          

この映画の原作は、ジェイン・オースチンという作家の小説「高慢と偏見」だ。それを2005年に映画化した、ラブロマンス映画だ。主演女優はキーラ・ナイトレイで、この映画の後にも数々の映画で見たことはあったが、この映画では実に初々しく、魅力あふれている。吹き替え版もあるが、字幕版の彼女のささやくような声がなんともいい。

この主人公の父親役が、名脇役と言われているドナルド・サザーランドという渋い俳優で、これがまたいい。最後の方で、キーラ・ナイトレイと2人で話すシーンで、爆泣きした。まるで自分がこの娘の父親になったような気持になり、娘を思う父親の愛情が伝わって、胸がいっぱいになった。ちなみに、自分の子供は野郎が2人で娘はいないけど、気持ちは分かる。

いい歳したジイサンが、ラブロマンス映画を観て感動しているというのは、少し恥ずかしいが、ジイサンだって青春時代はあったんだ。恋焦がれて、夜も眠れないときがあった。たまには、こんな映画もいいじゃないか。

          

以前、老人ホームの受付をやっていたが、認知症の高齢男女が、人形のように!無表情で口を開け、介護士に食べ物を食べさせてもらう姿を見た。自分も将来こうなるのかと思ったが、この人たちも、かつては恋愛をし、胸ときめいた甘酸っぱい青春時代があったんだと思うと、なんとも言えない気持ちだった。

今思うと、自分の青春時代は、あっという間に過ぎ去った。いいことは、少しはあった。しかし、そうでないこともたくさんあった。あのとき、幼稚なガキの脳ミソではなく、今のしたたかで、すれた脳ミソだったらなあと、悔やむことばかりだ。

 

プライドと偏見 (字幕版)

プライドと偏見 (字幕版)

  • キーラ・ナイトレイ
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