オジサン NOW

還暦過ぎたオジサンのつぶやき

「役人の天下りと外郭団体」

今の政治のヒドサと言ったら、ひどいもんだ。これだけ、庶民の生活が大変だというのに、そんなことはお構いなしに増税ばかり言っている。岸田首相は親戚が財務省関係が多いらしく、財務省一族ということらしい。そんな上級国民の世界に生きて来た人だから、国民の大変さなど分かるはずがない。

財務省というのは、自分達の天下り先を新たに作ることで出世する、という世界だと元財務官僚だった人が言っていた。それを何よりも優先する。天下りということについては、それに関わった人でないと、なかなかイメージできないかもしれない。国の仕事を受注する大手民間会社への天下り、そして、次々と作っている外郭団体への天下りなどがある。

自分がその実態を見たのは、30代半ばだった。建設会社の営業をやっていたときに、受注した工事の担当者と一緒に、その手続きに発注元の官公庁に行ったときだ。官公庁に行って工事の詳細をもらってから、近くにある小さなビルの中に有る小さな会社に行った。

工事を受注した業者は、そこで必ず工事の年間カレンダーと工事実績簿なるものを買うことになっていた。その会社というのか事務所には、奥に天下りの役人らしい男性が背広を着て2人座っていた。受付に女性が一人いて、数万円もするカレンダーと工事実績簿を渡していた。後ろの男性2人は、ただ座っているだけだ。

         

工事担当者が、その会社を出ると「こんなもの、誰も見ないんだよ。ただ、役人の天下り先のためにあるんだ」と言っていた。聴きた話では、官公庁だけで出来るのに外郭団体を作って、ただ印紙を買わせるだけの会社もあるそうだ。受注業者は毎年かなりの数になり、受注すると必ず買わなければならないので、結構な金額になる。

官僚が、天下りや不必要な外郭団体をバカみたいに作り続けているもんだから、中抜きが多過ぎて、例えば工事の発注額も高くなり過ぎて、さすがにそれが通らなくなっている。それで、中抜き団体が困るので、そのためにどんどん国民から税金を集め、中抜き団体につぎ込んでいるという話もある。

役人の天下りの中抜き団体のために、増税されて税金をバカみたいに取られるのが国民だ。税金の中でも消費税が一番、国民の反感を得ないで取れるということが、昔から言われていた。しかし、物価も高騰してさすがにそれもマズくなってくると、こんどはあらゆる手段で税金を取ろうとする。

         

官僚や役人の民間の大手企業への天下りや、彼らが昔からずっと作っている数多くの天下り先の会社があるので、その整理をしなければならない。大手民間企業への天下りは知っていると思うが、彼らが昔から作ってきた天下りの外郭団体などの実態については、あまり聞いたことがない。

天下りの役人は、大手民間企業に勤めても会社に出て来なかったり、昼頃に会社に出て来て、それから夜までずっと一日中麻雀をしているという話をよく聴いた。しかも、個人の家族の高速料や私用の経費も、会社に請求しているという話もあった。

これが現状だと思う。この不要な天下り先を廃止したら、どれだけの経費削減ができるだろうか。膨大な金額になると思う。これにメスを入れないとダメだ。