2年ほど前に、新築した歯医者に行って驚いたことがあった。それは、トイレは男女共用だったが、男が小便をするときに女性と同じように、腰かけてやってくれと書いてあったことだ。「なに、ふざけたことを言ってんだ!」と思い、そのままいつものように立って小便した。
しかし最近、というか以前からあったことだが、夜中に起きて小便に行ったときに、パンツ一丁でいるので、小便が後ろに逸れて足にジャーっとかかるのが、たまに分かることがある。要は、ホースの先をつまんで水を飛ばすときに、つまみ方によってとんでもない方向に水が飛ぶのと同じだ。先っぽの出口が変に歪んでいると、あらぬ方向に飛んでいく。
便器のふちもよく見てみると、小便のしぶきがたくさん散って付いている。それも、前後左右と跡がついている。これは、テレビのコマーシャルにもあったが、トイレの全方向に飛び散っている可能性が高い。
勤め先の管理人室トイレの床は白色のビニール素材のものだが、小便の水滴の跡が、いつまでもテカテカと光って残っている。それで、自分の3日連続出番の最終日の帰る少し前に、その床を便器と一緒にクリーニングシートで拭いてくる。もう一人の管理人は、ほとんど小便をしないので、自分の後始末ということになる。
ということで、最近のテレビのコマーシャルでも、男子の小便の飛沫が広範囲に飛んでいるというのをやっているが、まったくその通りだ。それを思うと、歯医者の「男子も座って小便を」というのも、まあ納得できるような気もする。
だから、男性が普段履いているズボンなども、結構小便が飛んでかかっているのだろうから、かなり汚いのかもしれない。どんな男性でも、ズボンの足辺りは小便でかなり汚れているのだろう。まして、歳を取るとキレも悪くなるので、小便の後にチャックの周りが染みていることも多い。ズボンは、頻繁に洗濯しないとダメだな。