オジサン NOW

還暦過ぎたオジサンのつぶやき

「確かに、気力がなくなってるな」

前の記事で、「朝起きるのが楽しくなるような趣味を持つ」と書いたばかりだが、まだ色々と考えている。考えてみれば、55歳までは結構色々なことに意欲があり、ギター製作講習に通っていたり、海外旅行にも何度か行っていて、気力はまだまだあった。それが60歳を過ぎてから、色々なことがあり、徐々に気力がなくなってきた。

「老人性うつ」と呼ばれる症状が、65歳からあるそうだ。その症状を見てみると、ほとんど自分に当てはまる。特に「無気力」、「事あるごとに自分を責める」、「趣味や興味があることを楽しめない」というのが、まさしくそうだ。

若い頃とは違い、先が見えてきたこともある。数年前に、もうそれほど生きている年数がないんだと思って愕然とした。50代の頃に立てていた、20年30年先の人生計画ではなくて、もう、せいぜい長くて10年計画だ。というより、エンディングノートだな。

         

「これから、何をやっても遅い」と思うようになると、なにもやる気がしなくなった。「老人性うつ」の症状に、「自殺を考えるようになる」というのもあった。自分は自殺は考えないが、それでも、今でもマンションの掃除をしているときに、ふと思うことがある。

9階から下の階に順に掃除をして来るが、まず9階の窓から下を見て、「ここから落ちたら痛いのか?痛みを感じないで死ぬのか?間違いなく即死するのか?」と思う。6階だと、「打ち所が良かったら、重症くらいで死なないかな?」とか、3階だと「怪我はするけど、死なないだろうな?」とか思ったりする。

男性の場合は女性と違って、人との付き合いがあまりないので、老後は特に「老人性うつ」になりやすいようだ。そうならない対策として、「なるべく日光に当たる」ということや、「外に出てみる」ということがあるようだ。自分もなるべく、買い物に出ているが、「日の光に当たる」ということを、特に意識したことはなかった。

         

確かに、朝早くにゴミ捨てに行ったり、木工室や物置に用事があって外に出るときに、「なんて気持ちがいいんだろ!」と思うことが、よくある。日の光と外の空気というのは、パワーを与えてくれるのだろう。今日は、女房は朝5時に登山に行くし、朝からゆっくりと、家の周りの草刈りでもやってみようかな。