オジサン NOW

還暦過ぎたオジサンのつぶやき

「こんな偶然、あるのかい?」

実は、先の記事に書いた管理人O氏だが、最初の日に仕事の打ち合わせが終わり、その翌日に会った時だった。2人で色んな話をしていて、その内、お互い同じ歳だと分かった。そして、自分が「僕の出身は道北の小さな町で、〇〇町というところです」と言うと、O氏が目を丸くして急に黙った。

少しして「俺は、その隣町の〇〇町だよ!」と言うので、びっくり!その隣町には、両親が自分が20歳の頃に引っ越し、そして自分も24歳から41歳まで、17年間も住んでいた。故郷で中学生までいた15年間より、長く住んでいた町だ。

しかも、O氏はその隣町の公立高校に行っていて、自分の故郷の幼なじみも10名くらい行っていたので、全員を知っていた。田舎だから、高校の学年も2~3クラスしかないからだ。「こんな偶然って、あるんだねえ?」と、O氏と2人で驚いていた。     

              

その後、O氏が撮影関係の仕事をしていたこともあり、その高校の還暦の同期生の集まりを札幌市内でやったときに、写真や動画撮影を任されたそうだ。それで、そのときの色んな動画や画像が入ったSDカードを持って来てくれて、見せてくれた。

田舎の同期生とは中学校卒業以来、ほとんど会っていなくて、やはり還暦頃に同期会があった。自分は出席していなかったが、そのときの集まりのときの写真を送ってくれたのを見て、半分くらい誰が誰だが分からなかった。「この、オジサンやオバサンは誰だ?」と。

           

後で、旭川の友人にも確認したが、友人も分からないと言う。その内、何度も見ていて、だいたいは解明できた。というくらい、みんな大きく変わっていた。自分も老けて、髪もバーコードになり、シワシワのだらしない顔になっているのに、同期生を見て「ひでえなあ!」と言っているのだから、自分のことは分からないものだ。

O氏に、高校時代の集合写真を見せてもらったが、故郷の同期生を見て、すぐ「これは誰だ!あれは誰だ!」と分かった。当然と言えば当然のことだけど、非常に懐かしい気持ちになって、胸がいっぱいになった。同期生に対しては、あのときから自分の中では時間が止まっていた。

         

たまたま、応募したパートの仕事で、O氏が1番最初に応募して、2番目に自分が応募して、順に採用された。そして偶然、隣町同士の同期生だった。彼の町の同期生も多く知っていた。この歳になって、こんな出会いがあるとは思いもしなかった。しかも、同じように「スネに傷をもつ」者とは。