オジサン NOW

還暦過ぎたオジサンのつぶやき

「ウィンター・ブルー、か?」

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『冬になると気持ちが落ち込んでやる気が起きない、という人はいませんか? これは「冬季うつ(ウインター・ブルー)」とも呼ばれています。 これは決して気のせいではなく、体内で起こっている、れっきとした“不具合”です』と、豊橋ハートセンターのHPに書いてある。https://www.heart-center.or.jp/rehabnow/4169/

更に『晩秋から冬にかけて悲しく憂鬱な気分になり、以前は楽しみだった活動に興味がわかず、疲労感が募り、無力感や罪悪感にかられる。冬季うつの特徴は、「過食」「過眠」そして「体重増加」で、食欲不振や不眠になることが多い、一般のうつとの大きな違いだ』と書いてある。

自分は、まさしくこれだ。特に北海道は、冬期間は寒さや雪で行動が制限されることもあり、なにもやる気がしなくて寝てばかりいる。寝ると、憂鬱な気分から一時だが離れられるので、精神的に楽になる。間食も冬期間の方が多くなり、体重も増える。

テレビも観るのが苦痛になり、大好きな音楽でさえも聴くのが苦痛になる。要はなにもやりたくない状態で、それでも「なにかやらなければ」という心の声で、パソコンの将棋や麻雀ゲームをダラダラとやる。しかし、次第に「こんなことばかりやっていてはダメだ」と思ってくる。

ただ、五木寛之氏によると、日本人は「なにかをしなければ病」だという。「定年後は、人生を優雅に楽しむことをしなければならない」とか、「自由に生きなければならない」とか言って、商売絡みのメディアが作ったスタイルを押し付けるので、その通りでなければ幸せでない、と思い込んでしまう人が多いという。

メディアがあおるような幸福のシナリオから、少しでも外れていると「俺は人生の落伍者か、敗北者か」と思ったりする。しかし、人それぞれに合った人生のシナリオや、ライフスタイルがあるはずで、人と同じことをやって安心するというのはバカげている。なんで、旅行に行かなくちゃならんのだ~!家にずっと居たら、あかんのか~!

なにもしないということも、大切なことだ。「ユダヤ人が優秀なのは、安息日があるからだ」と、なにかの本で読んだ。人というのは、絶対に何もしてはいけないと制約されると、逆になにかをやりたいという意欲が出てくるものだ。確か、精神病治療の森田療法も、患者に最初はずっと何もさせないと聞いたことがある。

座禅などは、なにもしないでただ座るだけだ。だから、最初の頃は「こんな時間の無駄をしていて、いいのか?」と不安になる。1時間以上も座っていると、時の流れに置いて行かれるような気がする。それが、段々と「もう、置いて行かれてもいいや」と思うようになる。そうなると、いい精神状態になる。

という、座禅の効能はよく分かっているのだけれど、今はなかなか続けることができない。座っても20分くらいがやっとだ。学生のときは、平気で1時間以上は座っていられたのに。歳を取ったことや、体力がなくなっていることもあって、気力が続かないのかもしれない。

また、今年も冬がやってくる。それまでに、なんとかこのウィンター・ブルー対策を考えたいものだ。そういえば、最近、力を抜く方法「バカ顔」の他に、気分がふさがってウツ状態のときにやる方法を考えた。「不機嫌顔」だ。

朝、職場に向かう片道17分の間、車を運転しながらこれをやっている。朝は特にウツ状態がひどく、「なんで、仕事に行かなきゃならんのだ」と気持ちがグッと落ち込んでいる。ただ目一杯、不機嫌な顔をするだけだが、これをやると不思議と気持ちが落ち着く。

この方法は、体調が悪いときに病院の先生に「あなたは、〇〇の病気です」と言われて、「あ、やっぱり、それが原因だったのか!」と、ホッとするときと似ている。「やっぱり、俺って不機嫌なんだ!」と思うことで楽になる。と、自分でも何を言っているのか、よく分からなくなってきたので、この辺で終わることにしよう。