オジサン NOW

還暦過ぎたオジサンのつぶやき

「ずっと気になっている、ウクライナのこと」

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今、一番気になっているのが、ロシアが侵略しているウクライナのことだ。毎朝、一番にネットのニュースで、動きがないか見る。そして、昼と夜はテレビのニュースを観ている。今回の侵略は、自分にとっては決して他人ごとではなくて、ロシアの官僚が、最近「北海道は我々の領土だ」と言っているという記事も見たが、狂ってる。

もう、40年以上も前の話になるが、今東光という作家でお坊さんだった人が「ロシアは、一度取ったものを絶対に返すはずがない。返すことを恥だと思ってる。歴史を見たらそれが分かる。一度として返したことはないんだ。だから、北方領土なんか返すはずがない」と断言していた。いまだに、その通りのことになっている。

ベルリンの壁が壊れたときに、ソ連のゴルバチョフ書記長は西側にとっては、その最大の貢献者ということで、自分もずっとそう思っていた。英雄だと。しかし、今でも多くのロシア人は「何故、東ドイツを返したのか!」と屈辱を感じていて、ゴルバチョフ書記長のことを「裏切者」とさえ言っていることを知った。

自分はかつて、稚内に何度も出張に行ったが、あるときから数人のロシア人が街の中を歩いているのを、頻繁に見かけるようになった。ロシアの船が稚内港に入港できるようになり、中古車の取引が盛んだったようだ。その内、稚内の人に話を聴くと、自転車が盗まれてひどいと言っていた。

そのロシア人達は、「ロシアでは外に出ているものは、皆のものだ」と言っていたそうだが、この辺に国民性が表れている。何でも取った者勝ちで、一度取ったものは返さないし、取れるものはとにかく何でも取るというのが、ソ連の国民性なのだろう。今回、侵略した後のロシア兵達の遺体を見たら、大量の略奪した宝石やアクセサリーを持っていたそうだ。

ウクライナでのロシア兵の残虐性は、今に始まったわけではない。第2次世界大戦のときも、日露で不可侵条約を結んでいたにもかかわらず、日本が不利になるや否や、真っ先に攻め込んで逃げ惑う日本人を虐殺したり、過酷なシベリアに送り込んだりしている。

そのときも、ロシアは犯罪者の集団を前線に送り込んでいたという話があったが、今回も同じように残虐なことが起きている。子供をバラバラに切断したり、その遺体に爆弾を仕掛けるという、その残虐性は異常といえる。そんなロシアが、いつか北海道をウクライナと同じように侵略してきたら、どうなるのだろうかと思うとゾッとする。

実際は、今回のウクライナよりも軍事力がないと言われている日本は、ひとたまりもないだろう。それにこんなときでも、政治家の交通費の用途を明確にするかどうかを審議しているような政府だ。普段は自衛隊を非難している政党も、こういう非常時になると黙り込むし、平和ボケ日本はいつまで経っても変わらない。

首相の器としてはどうかと思うし、パフォーマンスも感じられるが、はっきりと自分の意見を言い切る高市早苗議員のようなのが、まだまだ多く出て来なければダメだと思う。「はあ、それは検討しまして…」しか言えないような首相や政治家では、どうにもならない。2世や3世や政治家一族のお坊ちゃんではなく、普通の国民から政治家が出て来ないと、なにも変わらない。

今回、プーチン政権が倒れることで、ロシアも少しは良くなるのではないかと期待するが、果たしてどうなるのだろうか。欧米の経済制裁で、当初はそれでロシア経済は壊滅すると騒いでいた。しかし、逆に天然ガスや木材や魚介類等で、今までロシアに大きく依存している欧米諸国や我が国にとって、リスクが大きいのはこちらの方だということが、段々と分かって来た。

だから、本当はまだまだロシアの抜け道はあるし、依存している国にとっても厳しい制裁は出来ないということらしい。経済制裁も、それほど当てにならないということか。希望的観測で、いい方向に向かうというような論評が多いが、それも実際にはどうなるのか分からない。

ロシアの背後には、同じような政策の中国や、ロシアから武器などの取引で繋がっているインドもいる。「敵の敵は、味方」だ。これらの国も秘かに、ロシアを支援しているようだ。これから、ウクライナはどうなるのだろうか?着地点はどこになるのだろうか? ウクライナは決して他人ごとではなく、明日は我が身だと思うと目が離せない。