というダジャレを昔の同僚が言ったときは、負けたと思った。2人でダジャレ合戦をよくやったが、キリがなくなり、最後は2人とも疲れ果てて「もう、やめようか?」ということになる。ということで、今回はオートバイのことを書いてみた。全然、関係ないか!(笑)
自分が小学生の頃、親父はホンダのバイクに乗って仕事に通っていた。一度、カーブを曲がり切れずに道路の外に放り出されたそうだが昔、柔道をやっていたので無意識で受け身をして、なんともなかったと言っていた。親父はせっかちなので、かなりスピードを出していたらしい。両膝のところに、カバーが付いているバイクだった。
ちなみに親父は50代の頃、「交通監視員」という役を地元の警察署から任命されて、車の後部ガラスにそのシールを大きく貼っていた。しかし、毎回、スピード違反で警察に捕まり、「もう、いい加減にしてくださいよ」と叱られたと言っていた。警察官の間では、「黒い稲妻」と言われていたそうだ。
自分も40代位までは結構スピード狂で、高速道路はいつも120キロ近い速度で走っていた。しかし一度、追い越しをかけたバスの先が、2車線から1車線になるところで、コンクリートの分離帯になっていた。衝突する寸前で急ブレーキをかけ、自分の車は横向きで止まった。それから、スピードを出すのを控えるようになった。
我が家の長男が、高校生のときにバイクに乗りたいと言うのを「絶対にダメだ!」と言って、止めたことがある。それには理由があった。以前、女房の従兄妹で、自分より10歳ほど年下の20代の男性が、バイクでスピードを出してカーブを曲がり切れず、道路の外に放り出されて体を打ち、下半身不随になった。
ハンサムで、快活な好青年だった。大きなバイクに乗っていた。それからは、本人は当然だけど、両親や兄の悲痛な姿を見る度に、大変なことだなあと思った。今もオートバイ事故のニュースを聞くと、ほとんどが亡くなっていることに驚く。自動車と違って、むき身なので、バイクから放り出された場合、亡くなる確率がすごく高いのだろう。
放り出されて、道路や標識や路肩にぶつかると、人間というのは簡単に死んでしまうんだなあと思った。それほど、スピードを出して放り出されたときの勢いは、すごいものかもしれないが、人間の体もそれほど丈夫ではなく、もろいものなのかとも思った。
老婆心で、ついついオートバイに乗っている人に「気をつけて下さいよ」と、余計なことを言ってしまうが、くれぐれも安全運転で気をつけて欲しいと思う。まあ、事故るときはどんなに注意していても事故るのだけど、それでも注意した方が事故る確率は少ないはずだ。