オジサン NOW

還暦過ぎたオジサンのつぶやき

「力を抜くのは、難しい」

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学生のときの夏休みに、2ヶ月間毎晩座禅をしていたことは、以前の記事に何度か書いた。そのとき、座禅をした後に「自律訓練法」というのも必ずやっていた。ベッドに仰向けになって寝て、片足ずつ、そして片腕から、徐々に重くなるというイメージをして、次は同様に温かくなるというイメージをする。

最後は心臓が静かに鼓動している。額が涼しい。というようなイメージをして、1セットが終わる。そのせいだと思うが、座禅をしていて体に力が入っていない状態だと思っていたのが、実はまだまだ力が抜けていないことに気づいてくる。それを自覚してから、力を抜くということは、本当は非常に難しいことだと分かった。

それからは、座禅をしていて心身ともに楽になり、このままずっと、いつまでも座り続けていたいと思うようになった。そうしている内に、ある時、体がガクガクとなって、さらに体から力が抜けた。気持ちがすごく良くなって、いつの間にか顔が笑っていることに気づいた。これが、座禅の効用なのかと思った。

今は、自律訓練法も座禅もほとんどやっていないが、腰も悪く、姿勢も悪いせいもあって、やはり体にいつも力が入っている。腰も背中も肩もバンバンに張っていて、指圧器や低周波マッサージ器のお世話になっている。精神的にも気が張っていて、ゆとりがない。それで、また座禅や気功をやってみようかと思ってる。

力を抜く独自の方法を考えたことがある。それは、バカ顔をすることだ。口をだらしなく開けて、目は半目で、できるだけ顔の力を抜き、今にもヨダレが垂れそうな顔をする。これを、学生のときに誰にも見られないように、空いている電車の中でやっていたが効果があった。力が抜けて、或る意味、痴呆のようになった。地方出身だけに…。

もう一つは、正座をして、そのまま上半身を前に倒して、床に這いつくばるようにする方法だ。これは以前、座禅をした後に、自然とダラーンと床に這いつくばったときに、すごくリラックスできて力が抜けた。なにか幼少の頃に戻るような気がして、不思議と落ち着いた。後で分かったが、気功にもこういう姿勢があり、ヨガでもあったと思う。

みなさんも、体に力が入っていてガチガチだと思ったら、やってみたらいいだろう。ただし、バカ顔はくれぐれも人に見られないように。自分も、一度だけチラッと人に見られたことがあったが、急いで口を上下左右に動かして、歯が痛いようなしぐさをして誤魔化したことがあった。女性は、やらない方がいいだろう。